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活しじみ【疑問解決】洗っても洗っても浮いてくる黒いカスはなに?

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活しじみ
活しじみ

しじみを洗っても洗っても黒いカスがでてくるという経験をしたことはありませんか?

実は私もそういう経験をしています。

キリがないんですね。

どんどん出てくるのです。

洗っても洗っても出てくるその黒いカスの正体はなんだったんでしょうか?

調べてみていろんなことがわかったのでみなさんにも紹介したいと思います。

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洗っても洗っても黒いカスが出てくる

しじみを水からあげてパックに詰めようと洗っていたときの話です。

業務用なのでの3kgくらいまとめて洗ったりします。

ボールに水を溜めて洗っていたのですがなんか黒いものが浮いているのに気づきました。

一度水を流してその黒いカスみたいなものを取り除いて再度洗っていたらまた黒いカスのようなものが出てきました。

ちょっとした汚れが多いのかなと思ってまたボールの水を流し再度溜めて洗い始めるとまたさらに黒いカスが出てきたのです。

ちょっと異変に気づきました。

それでまたゴシゴシ強めに洗うとさらに黒いカスが増えてきました。

どういうことだということで何度も繰り返すのですがいっこうに黒い物体がなくなってくれません。

何度か繰り返しても黒いカスがなくならないので当時はなんの知識もなかったので使うのをやめることにしました。

非常にもったいない思いをしたことを覚えています。

しじみの砂抜きは必要か?

そもそもしじみの砂抜きについて解説します。

店にいるとお客さんから、

「活しじみ砂出ししなくてもいいの?」

という問い合わせをよくいただきます。

その時は決まって

店で砂出ししていますがやはり完全でないのでもう一度お家で砂抜きしてください。

と答えるようにします。

ちゃんとした店では通常しじみは入荷してから30〜1時間ほど流水につけて砂抜きをしています。

ただそれでも少し砂が残ったりします。

しじみも自然の生き物です。

砂抜きを完全にするというのはちょっと無理だと思います。

それはパッケージに砂抜き済と表示あるものでも同じだと思います。

お店や砂抜き時間によっても砂抜き状況が違うのでやはりお家でももう一度砂抜きしてください。

しじみを洗っても洗っても出てくる黒いカスは何?害はないの?

このように活しじみは砂抜きが必要なのですが砂を抜いたあと軽くしじみを洗います。

そのとき水を溜めたまま洗うこともあるのですが溜まった水の中で黒いカスが漂っていることがあります。

上の写真の右中央をご覧ください。

確かにカスのようなものが浮いているのがわかります。

で、冒頭のように洗っても洗っても黒いカスができてキリがないということもあります。

これは何でしょうか?

味噌汁にした時に一緒に口に入って食べてしまったら身体に害がないのか心配です。

今回は活しじみの場合の解説です。冷凍しじみの場合を想定していません。

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黒いカスはしじみの殻から出る無害エナメル質

活しじみは本来褐色または黒色をしていますが扱い荒かったりすると殻が剥がれ白い部分が出てきたりします。

それで剥がれた黒い物質が浮いてくるのです。

この黒い物質はエナメル質です。

これが黒いカスの正体です。

エナメル質といえは歯を構成する物質ですね。

色のハゲてない褐色や黒色のきれいな貝の場合はこのようなことはありません。

剥げた白い部分から出てくるのです。

購入するときは出来るだけよくみて購入してください。

剥げてないキレイな貝を選んでください。

買ってしまったものについては何とかしたいですね。

確かに無害だとしてもどんどん黒いカスが出てくるのを調理するのにはちょっと抵抗あります。

とりあえず使うのを諦めるというのも選択肢の一つです。

ただ気にせず料理に使っても問題はないでしょう。

どうしても納得いかないという方は買ったお店に返品できるか相談してみてください。

黒いカスの正体

それにしてもなぜ黒いカスのようなものがたくさん出てくるのでしょうか?

これは貝が古くなっているからです。

鮮度が悪いという意味ではありません。

古くなっているというのは長く生きてお年寄りになった貝ということです。

若い貝は黒々ツヤツヤして黒いエナメル質が剥がれることはあまりありません。

長く生きて老貝になるとツヤがなくなり表面が剥がれやすくなります。

人間と同じで年をとるとハリがなくなって表面が弱くなったりしているのです。

なので味は問題ないにしても、どうしても表皮のトラブルが出てくるのです。

皮が剥げた貝でも商品としては問題ありませんので安心してお使いいただけます。

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結論

無害なので食べても問題ないですが洗いすぎるとかえってダメなようです。

もともと表面が弱い貝なのでやさしく洗うようにした方がいいでしょう。

貝と貝をぶつけないように洗うのがいいでしょう。

汚れを流して落とす感じにするといいです。

今日わかったこと
  • 黒いカスはエナメル質
  • 食べても無害
  • 洗うのをやめ調理する
  • 次から殻の剥げてないキレイな貝を選ぶ

これを読んでいただいて私たちの経験が参考になれば幸いです。

自然に生きているものはいろいろ性質ありますね。

魚介類はやっぱり奥が深いです。

今回しじみの生産者様からご指摘を受け返品対応に関する内容の一部を訂正させていただきました。誤解を招く表現にならないようにしました。今後もより正確な表記に努めてまいりますのでご愛顧の程よろしくお願いいたします。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属