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過度な計画性が魚屋をダメにする!〜水産部門における数値管理の考え方

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みなさん、こんにちは。

新型コロナウィルス禍によって、現在全国各地とんでもないことになっていますね。

スーパーマーケットとして業績自体は悪くはないでしょうが、百貨店や個人経営されてる魚屋さんなんかは非常に厳しい状況となっているおもいます。

最前線で営業されて罹患リスクもあり得るなか本当に労いの言葉だけでも言わせていただきたいです。

毎日ご苦労様です。

また一刻も早い危機的状況の収束を希望します。

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水産の特殊性

会社であれば押し並べて予算というものがあります。

この予算を達成するために細かくいろんな計画を立てるわけですが、水産の場合はその計画の立て方が非常に難しい部門です。

なぜならば魚という自然を相手に計画を立てないといけないからです。

都会や山間地のお店の場合は少し違うと思いますが、生魚を売る店であれば、魚の水揚げによってその計画が左右するというかズレることがよくあるわけです。

いやいやシケで魚獲れなくてもあんたの給料変わらないだろうと言われればその通りで魚が獲れようが獲れまいが予算を達成することは大事だというのはわかっています。

冷凍物や養殖物だけでいける店であればそれでもなんとかなるでしょう。

しかしながら生魚をメインまたは大きな割合で売っているところはその計画をどうしたらいいか悩むわけです。

結果的に予算を達成すればいいのですが、その過程の説明も必要だったりすることもあるわけです。

水産での計画数値をどのように考えればいいのでしょうか?

過度な計画性を要求するのは非常に危険!

結論から言いましょう!

水産部門においては数値管理は事後確認であるべきです。

予算からはじまって計画数値、計画数量を毎月提出している企業さんも多いと思います。

全国展開しているチェーン店ならこういうことも必要なんだと思います。

しかしながら、ローカルの20店舗満たないくらいスーパーマーケットにとってはあまりその計画を重視しすぎると計画が計画でなくなってしまう恐れがあります。

その時にこの計画数値が曲者で計画性を強調しすぎると冷凍物、養殖物、外国物などの安定したものでしか計画できなくなってしまうのです。

それが果たして通用するものなのか悩むわけです。

ある意味パラドックス(悪循環)に陥ってしまうのです。

ダメな魚屋になってしまうのです。

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お客さんの求めるものは何ですか?

地方でお客さんが欲しいのは地元で獲れる新鮮な魚でできるだけ獲れたてがいいのではないでしょうか?

言い方をかえると前に紹介した生、天然、地物の3秒子そろったものが一番欲しいわけです。

そしてそれを中心に魚売場を構成すべきです。

20店舗以下なら地元で地魚をまかなえるはずです。

計画計画となるとお客さんが望むものとは全く別のものになってしまうのです。

かつてのダイエーがこれで大失敗をしたと言うのは歴史的に有名な話です。

むしろ水産部門での数値管理は事後確認であるべきです。

昨年実績をもとに予測をたたてそれに対して事後的にどうだったか検証すれば足ります。

始まる前から計画立てても魚屋の場合は魚種別で水揚げ状況も違うし不確定要素が強いのでそんなことに時間をかけるのはナンセンスです。

一ヶ月トータルで見ると大体毎年似たような配分になるのではないでしょうか?

強固な仕入れのチャンネル確立とあらためて大事にしたい現場中心主義

計画数値を立てるのも非常に時間と手間がかかるものです。

それも不正確にしか立てられないわけです。

そんなところに力を入れるくらいなら、しっかりと仲買や取引先と信頼関係を築いたり、店の売場をしっかりできているか見て回ったほうがどれだけ効果があるかわかりません。

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最後に

とにかく机に座る時間をどれだけ減らせるかです!現場に集中してください。

バイヤー、SV含む幹部の人たちのことですよ!

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属