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アンコウの骨の周りの白いつぶつぶはなに?【疑問】食べても大丈夫?

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アンコウを捌いていて骨のまわりに白いつぶつぶがついているのをみたことないですか?

薄い膜に包まれた小さな卵みたいなものが骨のまわりにまとわり付いています。

アンコウを捌くときこれを取るべきなのかそのままで大丈夫なのか迷う人も多いと思います。

実際気にしないでアンコウを捌いている人も多いかもしれません。

この白いつぶつぶはなんなのでしょうか?

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白いつぶつぶの正体

結論から言うと、白いつぶつぶの正体は「アンコウ微胞子虫」という寄生虫です。

微胞子虫は昆虫や甲殻類、魚類に寄生する寄生虫です。

微胞子虫(びほうしちゅう、Microsporidia)はさまざまな動物の細胞内に寄生する単細胞真核生物の一群で、これまでに1500種から1600種程度が知られている。昆虫、甲殻類、魚類、ヒトを含む哺乳類などに感染する病原体が多く含まれている。かつては粘液胞子虫(現在は多細胞動物起源とされる)とともに原生動物門胞子虫綱、あるいは極嚢胞子虫綱に入れられたが、現在では極めて特殊化した菌類だと考えられ、独立な分類群と考えられている。

ウィキペディア微胞子虫
リッキー

まさか!寄生虫だったなんて…。

けっこう骨と身の間にぎっしりついているのでなにかなと思ってはいました。

どんなふうについているのか?

冒頭の写真のように骨にくっつくようにして卵の入った膜(シスト)がへばりついています。

骨の周りだけでなく、筋肉にもついているようです。

すべてのアンコウについているものなのでしょうか?

この微胞子虫はすべてのアンコウについているものなのでしょうか?

しっかり調べたことはないですが実際の現場で見る限りほとんどのアンコウに存在しているように思います。

捌くときキレイに取り除けるのか?

この微胞子虫は簡単に取り除けるのでしょうか?

私は包丁をしごくようにして取り除いたりします。

ただ完全にとれるものでもなく、一部残ったりします。

その部分だけを完全に除去するのは非常に難しいように思います。

食べても害はないのか?

一部残っているとしたら食べても大丈夫なのでしょうか?

人に寄生するものではないので人体に害はないとされています。

基本加熱され生で食べるわけでないのでこのようにいえるのでしょう。

ただ、それを知ってしまうとアンコウが食べる気がしなくなりそうですね。

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微胞子虫についてこれまでの店舗の対応

微胞子虫をしっかり取り除いている店舗はあるのでしょうか?

理想を言えばしっかりキレイに取り除くほうがいいのは間違いありません。

店頭に並んでいる商品を見る限りなにもしていない店舗が多いように思います。

もしかしたら一部除去しているかもしれません。

ただこの微胞子虫をキレイに取り除くことは事実上困難だと思います。

加熱されるもので健康被害が考えにくいということなのでそんな対策になるんだとおもいますが、捌いている人自身がそもそも知らないという場合が多いと思います。

微胞子虫のついたアンコウはどうすれば良いか?

微胞子虫のついたアンコウは廃棄したほうがいいのでしょうか?

厳密にいえば微胞子虫を取らない限り、商品として出すべきではないということになりそうです。

ただ、そうするとアンコウを食べる機会はめっきり減ることでしょう。

現状を言うと、今までこの微胞子虫がついていたからといって廃棄したりということは聞いたことがありません。

これはあくまで健康被害をもたらすかという視点での判断なんだと思います。

たまたま健康被害が出ないので問題になってないだけだと思います。

みなさんも知らないうちに食べるかもしれまさせん。

結論としては、現状、微胞子虫がついていたからといってすぐにそのアンコウを廃棄処分するということにはならないようです。

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まとめ

わざわざこのような情報を提供する必要もないのかもしれません。

「知らぬが仏」という言葉もあるように知らなくていい情報だったかもしれません。

しかし、アンコウを捌いている者としてはどうしても気になります。

これが何かということも知らない人も多いわけです。

捌く立場の人としては、少なくとも知識としてこの卵のようなものはアンコウの身体の一部ではなく、微胞子虫という寄生虫だということは最低限覚えておかないといけないでしょう。

現段階では見つけたら可能なかぎり取り除くというのがベストの選択といえるでしょう。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属