海鮮丼と聞くだけでワクワクします。
赤や白、オレンジ色の新鮮な刺身ネタが放射線状に散りばめられた宝石箱のようなどんぶり。
上からワサビ醤油をかけても、そこにつけながら食べてもそのおいしさはたまりません。
まさに海鮮三昧の逸品です。
寿司屋さんや海鮮料理店で食べたりしても、自宅で自家製を作って食べてももう大満足です。
個人的には豪華な見た目で頭や尾がついているよりも、とにかく箸を置かずにそのままかき込める素材重視的な海鮮丼が好みです。
この海鮮丼どんなネタがあるのでしょうか?
今回は人気海鮮丼ネタを30種類厳選して紹介します。
自家製海鮮丼を作る際の参考にしていただければ幸いです。
みなさんが思い付かないネタもあるかもしれませんので最後までご覧ください。
海鮮丼の人気ネタトップ10
まずは皆さんもお馴染みの人気ネタトップ10から見ていきましょう。
トップ10ということで本当に人気のネタです。
どうしても外せない人気の海鮮丼ネタたちです。
そうそうたるラインナップですね。
この中から選抜されて海鮮丼が作られていきます。
全部入れてほしいと思うのは私だけでしょうか!
それぞれのネタについて解説します。
マグロ
海鮮丼に赤い色の身をしたマグロは必須です。
トロならなおいいですね。
マグロが入っているだけで幸せな気分にさせてくれるものです。
ただマグロといってもいろいろ種類があります。
詳細についてはここでは割愛しますが、生の本マグロであれば最高です。
生であれば赤身、中トロ、大トロ、どれでもおいしいのは間違いないと思います。
生のマグロを口いっぱいにほおばれるのは幸せの極みといえるでしょう。
天然か養殖かについてはあえてどちらでもよいと思います。
天然といっても獲れる場所によっては大したことなかったりします。
マグロについては養殖もそこそこおいしいのでバカにできません。
もちろん本マグロはお高いのでランク下のバチマグロやキハダマグロで我慢しなければいけないこともあります。
ビントロ(ビンチョウマグロのトロ)は最近人気になっています。
サーモン
サーモンは光沢感のあるオレンジ色の身で白い模様が入っているものを食べたいです。
生のアトランティックサーモンです。
オレンジ色で白い模様が入っているアトランティックサーモンの特徴です。
※ちなみにトラウトはオレンジ色ですが白い模様は入りません。
ノルウェーから空便でチルド輸送される大型のサーモンです。
このサーモンがおいしいのです。
若干お高めですがおいしさからいえば、これ一択になると思います。
2番手としてチリ産のトラウトサーモンが挙げられます。
最近品質も良くなっているのでお子様にも人気です。
ブリ
ブリも海鮮丼に入れたいネタです。
もちろん天然、養殖ありますがブリに関しては養殖物の方がおいしいと思っています。
色変わりしやすい天然ぶりは扱いに注意が必要です。
ただ安い天然小ブリをボリューミーに入れるのもいいかもしれません。
ワサビ醤油がよく合います。
タイ
白身魚の代表格としてタイは外せないでしょう。
白く透き通った身に紅白のストライプ模様は食欲を掻き立てられます。
タイはやっぱり天然物の方がおいしいですね。
身が閉まっていたら最高です。
イクラ
イクラ醤油漬けが入るとどんなお寿司でもおいしくなりますね。
絶対に入れたいネタの一つです。
まさに至福の喜びを感じられます。
ただ相場が上がっているのでなかなか量は入れられない贅沢品です。
エビ
ここでいうえびはボイルエビになると思いますが地域によっては生の甘エビや赤海老だったりします。
やはりエビがないと寂しく感じるのは自分だけでしょうか。
見た目の華やかさでいうと右に出るものはいないでしょう。
個人的には頭や尾がついていると食べにくいのでとってあった方が好きです。
カニ
おそらくカニ身と呼ばれるカニの棒肉を使うところが多いでしょう。
これは基本紅ズワイガニになります。
それでもカニが入ると海鮮丼としても豪華になりますね。
ズワイガニやコウバコガニのむき身を使った海鮮丼があるとしたらはまさに夢物語になることでしょう。
よくを言えば棒肉の透明な薄いものはとっておきたいです。
イカ
生のイカをスライスしてのせたらとてもおいしいでしょう。
軽くボイルして半レア状態にした方が甘味も増しおいしくなると思います。
イカの種類でいうとアカイカ(ケンサキイカ)か、モンゴウイカが理想です。
昔寿司屋のバイトのまかないで食べた紋甲イカのボイルゲソは非常においしかったなぁ。
タコ
ここでいうタコは基本ボイルだこです。
やはりマダコのボイルしたものはおいしいものです。
海鮮丼ネタとしてはボイルタコのスライスしたものが使われます。
昔は安いネタということで軽んじられていました。
ただ最近はタコも高騰してそこそこ値段が張るようになりました。
スライスよりブツの方がプリプリ感あっておいしいかもしれません。
ただ近海のマダコよりアフリカ系のマダコの方がおいしいように思います。
ホタテ貝柱
ホタテの貝柱も定番中の定番といえます。
ただ近年ホタテの相場も高騰していたのでなかなか口にすることができなかったです。
ただ、海鮮丼のネタとしては最高においしいネタといえます。
基本生の貝柱を使いますがボイルしたものもおいしいです。
それ以外の海鮮丼ネタ20選
上記のラインナップが一軍選手としたら二軍選手も層が厚いです。
一気に20アイテム紹介します。
煮アナゴ
ふっくら柔らかい煮アナゴが入っていたらウレシいですね。
冷凍解凍を使うと硬くなるので生のを自分で作りたいです。
ネギトロ・マグロスキミ
マグロを使っていますがこれはこれで別物です。
ネギトロにはネギを添えたらなおおいしいでしょう。
お子様中心に人気なので余裕があれば入れておきたいです。
ちなみにネギトロはネギは葱ではなく「ねぎる(骨からすくいとる)」に由来するという説があるのでネギが入ってなくてもこの名称を使えます、
シメサバ
シメサバを入れてもいいでしょう。
酢で締めてあるので酢飯、ワサビ醤油との相性抜群です。
販売する場合は冷凍解凍したものを使った方がいいでしょう。
コハダ酢〆
とても小骨が多い魚ですが酢に締めると気になりません。
江戸前寿司にはなくてはならない光物のネタです。
ウニ
生ウニを海鮮丼に入れられたら最高でしょう!
ワサビ醤油との相性抜群です。
なかなか経済的な余裕がないと入れられません。
蒸しうにでもいいですがいずれにしても高価です。
チリ産、カナダ産もありますがそれでもなかなか手が出ません。
アカガイ(身抜き・ヒモ)
アカガイ身抜きはとてもおいしいです。
プリプリの身に飾り包丁を入れるとまたおいしそうに見えます。
韓国の身抜きも広く流通していますが可能であれば自分で殻を外して生を使いたいです。
関東方面ではアカガイのヒモが流通しています。
これがまたおいしいので海鮮丼にものせたいです。
ただ他の土地ではなかなかアカガイのヒモだけで流通してないようです。
アオヤギ(身抜き・小柱)
これも春先に市場に出てきます。
殻付き、身抜きあります。
いずれにせよ流水でよく洗ってから使いましょう。
生のアオヤギの貝柱だけを集めたものが小柱という名称で流通しています。
冷凍もありますが海鮮丼に使うのは生、チルドのものの方がいいでしょう。
アワビ
アワビをスライスしてのせることもあり得ます。
ただ高価なのでなかなか目にすることはないかもしれません。
歯ごたえもいいので海鮮丼のネタとしてはどうかと思いましたが希望、期待を込めて取り上げました。
バイガイ・ツブガイ
コリコリとしたバイガイも海鮮丼には合います。
バイガイというと実は色々な種類がありますがここでいうのは北陸地方でいう越中バイのことですl。
乳白色の身を薄くスライスするとなおおいしく感じるものです。
外国産のツブガイも似たような使い方ができます。
ただ冷凍解凍ものなので味は少し落ちます。
アジ
アジを海鮮丼にのせるときは生のままでもいいですが少し酢に締めたほうが旨味が出るような気がします。
小さなサイズは中骨取らなくてもいいですが中くらいのサイズは中骨を取った方がいいでしょう。
取り方はVの字にとったり骨抜きで抜いたりします。
これも飾り包丁を賽の目に入れるとおいしそうに見えます。
お好みで刻みネギをかけるといいでしょう。
イワシ
イワシは生のものを使った方がおいしいですが、アニサキス被害の発生件数が非常に多い魚なので取り扱いは要注意です。
特に最近は生で提供しないという店が増えています。
結局料理屋さんでも目視で確認するしかないので完全に大丈夫とはいえません。
提供側が大丈夫だといっても現段階では完全に除去できる方法はないと思った方がいいでしょう。
※電気を流して瞬殺するという方法ができつつありますがまだ市販されるレベルではないです。
どうしても生で食べたいという場合は自分で作るしかないでしょう。
慣れている人ならよく見て取り除くこともできます。
サヨリ
光物ネタとしてサヨリはいい仕事をしてくれます。
赤いエビやタイなどの中にサヨリのメタリックが入ると本当にキレイに見えます。
味もいいのであれば入れたいところです。
サヨリ自体は元々安いものですがおろすのが難しいので結果的に高価な海鮮ネタになってしまいます。
自分でおろせれば安上がりです。
釜揚げしらす
生ネタではないですがこの釜揚げしらすも海鮮丼ネタではよく使われます。
ほどよい塩加減が他のネタとよく合います。
食感も心地よいのであれば使いたいネタです。
ワカメ
春先に新物の柔らかいワカメが流通します。
それを軽く湯通しして刻んで海鮮丼にのせてもおいしいものです。
もちろんなければ乾燥のカットわかめ(水戻し)でもいいです。
メインにはなりにくいですが脇役としてはかなりいい仕事をしてくれると思ってます。
味もそうですが見た目の鮮度感も出してくれるものです。
同じ意味でひじきやアカモクなどの他の海藻もオススメです。
卵巻き
海鮮丼に卵巻きはどうかという声もありそうですが、元々卵巻きは魚市場で売られていたりします。
それよりも卵巻きが入ることで他の海鮮ネタのおいしさが一層引き立つという点はプロとしても見逃せないと思うようになりました。
魚介類ではないですが海鮮丼、寿司にはこの卵巻きの存在は重要なのです。
単にお子様向けというだけではなく大人向けにもこの卵巻きは入れたいところです。
トビッコ
トビッコは飛魚の卵に色や味をつけた加工商品です。
一般的にも定着しています。
プチプチした食感に特徴があります。
味もそこそこおいしいですが卵についた色のドギツさに抵抗感を示す人がいるかもしれません。
また粒が小さいのでまとまらずガチャガチャ感が出るのを嫌う人もいるかもしれません。
酢飯の上に敷いて使う方法もあります。
比較的お子様によろばれるネタです。
タイ以外の白身魚
タイは基本だとしてタイがない場合は他の白身魚を使ってもいいでしょう。
ただ高くなりがちなので限定的になると思います。
ヒラメ、スズキ、カワハギ、クロダイ、シマダイ、ハチメ類、ノドグロ、キンメダイ、ハタなどです。
値段が合うようならぜひ使いたいです。
いわゆるB級魚を使ってもパフォーマンス高いかもしれません。
ウスバハギ、カガミダイ、シロソイ、ガシラなど
ただこれらも近年高くなってきたので使いにくい場合もあるかもしれません。
カジキ
北陸地方や熊本あたりでよく食べられます。
刺身寿司ように市場流通しています。
キレイなオレンジ色のマカジキは色目も良くなるのでぜひ使っていただきたい海鮮丼ネタです。
関東でいうメカジキとは違います。
千葉や和歌山で獲れることが多いですが、産地ではあまり人気ないようです。
ボイルホタルイカ
最近では春になると全国的にボイルホタルイカが流通するようになったようです。
このボイルホタルイカも海鮮丼のネタにすると非常においしいものです。
生姜醤油でいいですができたら盛り付ける前に目はとってください。
カンパチ・ヒラマサ
カンパチやヒラマサも可能であれば海鮮丼のネタにしたいです。
いずれも初夏から夏にかけて天然物が出てくるので小さいサイズでいいので海鮮丼に入れてみましょう。
上手にすると安くておいしいものが食べられます。
海鮮丼に向かない魚介類
特に海鮮丼に向かないというのはないですが、食べにくい物があります。
エビの頭や尾がついたものやカニの脚がついたものです。
これは見た目が豪華になるので海鮮丼のネタによく使われますが個人的にはあまり好きではありません。
結局食べるとき箸を置いて手を使わないといけないからです。
刺身の部分を手で触らないとけないのでちょっとテンションさがります。
値段を高くする口実になる点も見逃せません。
ただ見た目が映えることもあり、喜ぶ人もいるので一意見に過ぎないと思ってください。
海鮮丼のご飯は酢飯?白飯?
海鮮丼のご飯は基本酢飯になると思います。
ただ酢飯でないほうがいいという人もいると思います。
刺身について酢飯がいいか白飯いいかについて以前問題にしたことがありました。
似たような話ですね。
この点、温かいご飯に生の海鮮ネタをのせる点からも酢飯のほうがいいように思います。
まあ、これは好みなのでどちらが正しいとかいえないでしょう。
興味ある方は過去記事ご覧ください。
最後に
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
海鮮丼の人気ネタだけで30個もあるんですね。
まだまだありそうです。
全部海鮮丼に入れたいと思うのは私だけでしょうか?
海鮮丼も寿司と同じでいろんなネタを少しづつたくさん食べられる点に魅力があるわけです。
やっぱり海鮮丼が好きだということに改めて気付かされました。
また食べる視点と作る視点はおそらく違うんでしょうね。
これはこれでまた記事にしたいと思います。
今回は人気の海鮮丼ネタをフォーカスしてみました。
よかったら皆さんの好きなネタを教えてくださいね。
<終わり>
マグロ、サーモン、ブリ、タイ、イクラ、エビ、カニ、イカ、タコ、ホタテ貝柱