
みなさんはスーパーで買ってきたお刺身のパックをはずしたとき、
あれっちょっと生臭い!
なんだろうおいしいニオイじゃない!
と感じたことはありませんか?
子供に刺身を出したらおいしくないからいらないといわれた経験ありませんか?
せっかくお刺身買ってきたのに食べられない食べてもらえないというのはとても残念ですね。
そのままゴミ箱へ直行ということになったら本当にもったいない話です。
しょうがなく煮付けにしたり、味噌汁の具にしたりすることもできるかもしれません。
でもせっかく刺身で買ってきたものは刺身で食べたいですよね。

もう刺身で食べる口になっているんだし、どうしてくれるのって感じですね!
なんとか刺身でおいしく食べる方法はないものでしょうか?
今回毎日刺身を扱う鮮魚のプロのリッキーがその原因を解説しながら刺身がこれほどまでおいしくなるのかという秘技を紹介してみたいと思います。
何度もやってるやり方なんですよ〜!
けっこう簡単で効果抜群なので最後までご覧ください!
刺身が生臭くなる原因はこれ!

リッキー毎日スーパーの魚を仕入れ、さばいて、刺身にして、残ったりしたものを処分しています。
その中でいくつか思い当たる点があります。
刺身の鮮度が落ちやすいところですね。
まずは原因を見ていきましょう。
その前に一つ確認です。
そもそも刺身が食べられないほど悪くなっている場合は無理せずあきらめて処分してくださいね。
今回は一応刺身で食べれる鮮度は維持しているという前提で話を進めさせていただきます。
刺身が生臭くなる理由はいくつかに分かれます。
- もともと鮮度の悪い魚を扱っている店 →大手チェーン店のような店舗数の多い店は要注意 入荷した時点で古いもの混ぜられる場合多いです。
- 店で在庫しすぎて鮮度が悪くなる場合 →残念ですが結構あります。
- 鮮度管理がルーズでおろした身を長時間常温に放置している →結構あるある
- 刺身担当者がまな板を水洗いしない →アルコールを過信していること多い
- 刺身を作っても値段をつけるのが遅く冷ケースに入れられず長時間常温放置 →結構あるある
- 売場の冷ケースの温度異常 →まれにあります ちゃんとした店はチェック体制あり
- 刺身トレーに蓄冷剤が入ってない →地域にもよりますが通常季節にかかわらず入れるべきです。
- 大根のケン・ツマが悪くなっている →意外と多いです。蒸れることあります。
- 冷凍刺身をお湯で解凍 →忘れてお湯に当てっぱなし。あるある。本来流水ですべき。
いずれも腐敗までは至っていないものの鮮度劣化が始まっている状態なのです。
このような店の場合はおそらくもともと魚の評判はよいとはいえない店でしょう。
少なくともそういう店で刺身は買わないという選択肢もあります。
ただやむを得ず刺身を買わないといけない場合もあるので、その時はできるだけ見た目特に色をよく見て買いましょう。
過去にこんな記事を書いています。こちらも参考にしてみてください。
で、ちゃんとした店で買ったとしても、
お客さんの方での鮮度管理の問題もあります。
- 買物後の長時間の井戸端会議
- 家に帰ってからそのまま常温放置
- 夏場車移動なのに氷や保冷剤を利用していない
- そもそも魚の臭いがイヤという場合
- サクを切るときのまな板がニオイする場合
信頼できるお店の刺身なんだから大丈夫と過信しすぎるのも禁物です。
やっぱり自分でも鮮度をしっかり意識しないといけないです。
いずれにせよせっかく買った刺身ちょっと生臭いくらいならなんとかしたいのも心情としてわかります。
刺身のニオイを取る方法ってないの?ということですね。
本当に刺身を美味しくする方法はあるのか?

では買ってしまった刺身をなんとか美味しくする方法はあるでしょうか?
少なくともニオイを消す方法はないものでしょうか?
実はあるんです!
まあ、ネット検索すると水で洗ったらよいというような投稿もあったりします。
なるほど汚いものを水で洗い流すですか。
そういう手も考えられなくもないです。
しかし毎日刺身を扱う魚のプロから言わせると、
刺身を水で洗うって違和感しかありません。
刺身が水っぽくなっておいしくなくなるよ〜!いうことです。
逆に生臭くなりそうでちょっとオススメできない!です。
実際刺身を真水に当てるとマグロなんか表面の色もかわっちゃいますよね。
では、どうするのが一番よいかというと、
冷塩水にしばらく漬けておくのが一番いいです。
真水でなく塩水が正解です。
プロなら必ず塩水を使うはずですし、実際使っています。
そうすると刺身が見違えるほどおいしく生まれ変わります!
どういうことかというと
⒈ 氷を入れた冷たい水に入れて刺身の温度を急激に冷やす
⒉ 塩水いいれることで余分な水分を抜き味をまろやかに再生してくれる
3.身がキュッとしまってプリプリ感が出る
のです。

このやり方は魚を扱う人は結構知っていると思います。
ただ、氷で塩水をキンキンに冷やすという表現はあまりみないです。
実はここがすごく大事です。
これをするとビックリするほどお刺身が美味しくなります!
しかもプリップリッのシャッキとした刺身に生まれ変わるのです。
塩水が身の中の余分な水分まで奪ってくれるからです。
塩を振ると水が滲み出てくるのと同じ原理です。
塩水でも同様の作用が働きます。
ほぼ全ての刺身に当てはまると言えます。
しかも塩の甘みがのってよりおいしくなるのです。
完全においしく変わりますよ!
どんなふうにするとよい?

では具体的にどんなふうにしたらよいでしょうか?
全く難しくありません。
というかメチャクチャ簡単です!
刺身を塩水につけるだけですから。
まず、次のものを準備して下さい。
- 水(水道水でかまいません)・・・500cc
- 塩(これも普通のあるもので)・・・15g
- 氷(冷凍庫にあるもの)・・・適量
- ボール
- キッチンペーパー
これだけです。全てあるものでいいです。
まず、
- 水に塩を入れて溶かす
- そこに氷を入れる。
- かき混ぜる。
- そこにパックの刺身を入れる
- しばらくつけておく
- たまにかき混ぜる。
- 10分ほどたったら塩水から出す
- キッチンペーパーに水気をとる(しっかり)
- お皿にもりなおす
- 出来上がり
工程はいっぱいありそうですが、
塩水を作って氷を入れてそこに漬けるだけです。
氷を入れているのでたまにかき混ぜるのがポイントです。

水分はキッチンペーパーでしっかりとってほしいです。
氷を入れすぎると塩分濃度が薄まるのでその時は塩多めでもいいです。
海水より薄めがオススメです。
海水が3.5%ほどなので3.0%くらいで氷を入れてちょうどいい感じでしょうか。
上記の分量通りやってもらえるとちょうどよいです。
まとめ
実際やってみてください。
あれだけ生臭かった刺身がメチャクチャ美味しく変わりますよ!
簡単にできてこれだけ美味しくなればやりがいもありますね!
あれだけ嫌がっていたお子さんも喜んで食べてくれると思います。
みすみす398円+税を無駄にせずにすみました。

モチっとして旨味もでます!刺身でそのまま食べるよりおいしくなりますよ。
あと、もう一つ手をかけるとしたら昆布〆めにする方法も効果あります。
昆布じめの時に使う酢が嫌な臭いを消して殺菌もしてくれます。
>>昆布締めがおいしい魚は?〜普通の刺身に飽きたら自分で作ってみよう!
うまくいったらコメント欄かお問合わせメールで教えてくださいね!
<終わり>
やきそばって冷めたら美味しくないのと似たようなもんですね!勉強になりました。うちは刺身の鮮度や臭いに関わらず食べる前に必ず醤油を少しだけ入れた炭酸水に浸してからいただいてます。アスタキサンチンの効果はあまり期待できませんが、やってもやらなくても美味しさに変わりはないと思います。
よしひろさん コメントありがとうございます。
刺身に切るまではまでは意外と日持ちしますが一旦スライスしてしまうと一気に鮮度が落ちていきますね。
それをリカバリ⁈してくれるのが冷塩水だと思っています。
醤油をたらした炭酸水に浸すやり方ですか!
なるほど酸と細かい発泡の泡がいい仕事してくれそうですね。
目から鱗が落ちる思いです。
今度やってみたくなりました
おいしいお刺身食べるためにどうしたいいか考えるのも楽しいものですね。