![炙りカマスの刺身](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/04/name_11C1455F-1A97-4C4A-89EA-42967B879BD5_1_105_c-1.jpg)
インターネットで「刺身 美味しい」を検索していたら、
「刺身を水で洗うと美味しくなる」という記事がいくつありました。
なにかTV 番組で特集でもしたのでしょうか?
しかしながら私たちプロの感覚からするとマジか!という感じです。
刺身を水で洗う!!!
いや〜、水っぽくなってちょっと食べる気しないなあということです。
ヤバいよ〜、絶対しないよな〜って感じです。
そもそも魚を真水にあてるとなれるというか鮮度が落ちてしまうという魚屋的常識があります。
マグロなんかだと色も白っぽく変わってしまいます。
少なくとも水で洗った刺身が美味しいなんて元刺身はどんななのか別な意味で心配になりますね。
水で洗うくらいならそのまま食べたいというのが率直な思いです。
日本酒でニオイを取るという方法もあるようですが子供が食べられない方法とういうのもどうかなと思います。
刺身は塩水に漬けると激ウマに!
![マカジキの刺身](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/04/name_06DEB596-8A44-4C6C-B5FC-B2A4CDA45E98_1_105_c-1.jpg)
ただ、刺身を「水」ではなく「塩水」で洗うと美味しくなるということはあると思います。
海水より少し薄い塩水を作りそこに氷を入れてそこで洗うというのはありだと思います。
身もキュッと締まるし甘味というか旨味も出て美味しくなります。
刺身がなぜ臭いときがあるのか?
![大根のケン、人参のケン](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2023/03/砥石A62A53BC-4B72-43D8-BA0B-B71C58C5D235_1_105_c.jpg)
なんでかというと大根のケンの嫌なニオイが刺身につくときあるんですね。
それと魚の生臭さが相まって嫌な味になる時があります。
それを落としたいなら真水でなく塩水で洗ってほしいですね。
冷凍の刺身の解凍方法
ちなみに、まぐろやカツオを解凍するときは塩水で処理します。
正確にいうと人肌よりもちょっと熱めの塩分約2〜3%ほどの温塩水で解凍すると赤色がキレイに発色するのです。
これ魚屋の常識ですね。
カツオやクジラ解凍でもする方法です。
それと同じ原理でまぐろやカツオたたきをスライスして塩水につけるというのはメーカーもよくしている処理方法です。
塩水処理すると身がプリプリしてもっちりします。
よくバチまぐろスライスなど美味しいまぐろスライスとかそうやって作るのです。
それと同じ原理ですね。
![カツオタタキ(解凍)のスライス](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/04/name_B449A971-0890-40F6-8438-9CACA6581C07_1_105_c.jpg)
上の写真のカツオたたきも塩水で洗うだけでさらに美味しくなるのです。
切り方は適当でいいので楽ですね。
今ではまぐろの刺身が全く売れなくなって、スライス、切り落とし全盛の時代になっています。
その意味で表題の結論になるわけです。
まとめ
みなさんも「真水」でなく「塩水」でやってみてください。
本当は少し漬けた方がもっと美味しくなります。
氷も入れて40分くらい置いておくとさらにいいですよ!
<終わり>
\ もっと詳しく知りたい方はコレ! /
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