
みなさん、おいしい魚食べてますか?
金沢で新鮮な買おうと思ったときどこに行きますか?
金沢の台所と言われた近江町市場といっても地元の人たちはもう近江町市場にあまり行きません。近江町市場はもう観光客が中心になって地元の人が買いやすい魚あまりないという評価のようです。温度管理などもスーパーのほうがしっかりしています。大盛りにしてドヤ安いぞ!といっても今時はいる分だけでいいですからね。
私たちからしても近江町名物「半額商法」などはもろ観光客相手の商売に見えます。半額にするよ!といって販売するくらいなら最初から安く売ればいいのにと思います。毎日くるお客さん相手だったらこんなことできませんからね。決して地元のお客さんファーストではないように思えます。近江町の上の方の人たちも努力されているようですがもっと細かいところに目を配らないと地元のお客さんの信頼を回復できないでしょうね。答えはすぐわかると思います。その点まだいきいき市場の方が評判は良いようです。
ではスーパーマーケットで新鮮な魚が手に入るのでしょうか?
その前にちょっとスーパーの話をさせてください。興味ない方はスルーして「本題に入ります」からお読みください。
目次
スーパーマーケット店員が初めて市民権を得た(といっていい)時代に突入
コロナ禍のおかげでスーパーマーケットはまとめ買いできる雑貨品や冷凍できる精肉品が今なお売れている状況が続いています。
思えばスーパーマーケットがこれだけ市民権を得たのは初めてではないでしょうか?ライフラインとして最後の砦として緊急事態制限の中にあってあらゆる経済活動が停止状態になっても食料小売店だけは活動が許されたことがまさに象徴的な出来事でした。
食という生命を維持する最低限の生活必需品の中に食料というものがあって、それを販売する食品小売店だけは経済活動を停止できない。まさにライフラインとしての役割の大きい重要な存在という社会的コンセンサスができあがったといえるでしょう。
士農工商は今なお残るの?
かつて日本には士農工商という身分制度があり、その潜在意識が今なお根付いているのは否定できない事実だと思ってきました。
そして一番下にある商は紛れもない商人=小売店店員のことです。
5Gがはじまった令和の世の中少しは変わるんでしょうか?
また、高度経済成長の時代と並行して流通革命というものが起こりました。これは流通業の中でもかつてはメーカが川上として上位に君臨し、川下の小売店に価格をはじめ販売態様を強制してきましたが、ダイエーの中内功氏をはじめとする小売業が流通革命という名のもとに価格決定権をはじめとするもともろのメーカーから決定権を奪取し、小売店すなわち川下と言われたGMSやスーパーマーケットなどが台頭するきっかけとなりました。ダイエー花王戦争が象徴的な事件でした。
消費者に一番近い存在
今回食品小売店の緊急事態宣言下の経済活動制限の例外対応はその流通革命を上回るインパクトを持って食品小売業の市民権奪取したの瞬間だったと認識しています。
いずれも消費者に一番近い存在というのがキーワードになると思います。
アメリカのスーパーマーケットの店長は地域でリスペクトされる存在と言われてきました。アルバートソンズの店長の話は有名。
令和の時代はスーパーマーケット店員の地位も向上してくれるのでしょうか?
難しい話が長くなりました。
本題に入ります
ここからは魚屋の話です。
ほたるいかを例に良心的なお店の見分け方を少し説明します。
今年はほたるいかが豊漁とコロナ禍の影響で相場がガクッと下がっています。
で、その相場が下がったボイルほたるいかの値段を見ると具体的にその魚屋さん鮮魚部門の考えたが分かります。
良心的な店かどうかはボイルほたるいかの値段の付け方で考え方がわかる

今年の相場で言うと、
おそらく、今年は兵庫産で1パック折りに入ったやつで198円で売れる仕入値になっているはずです。少なくとも北陸のどこのスーパーマーケットでも250円を超えることはあり得ないです。超えるときは言葉で言うとボッタクリです。
富山産でも398円で十分やっていける値段になるはずです。450円を超えるところは相当利益をのせていると思います。
去年と同じなら高い
しかしながら、どうでしょう?
みなさんの近くのスーパーマーケット兵庫産で298円、富山産で498円つけているところありませんか?わからないようにトレーに移し替えているところもあります。これは競合店と比較できないようにする作戦です。バルクというのもありますが。
私からするとなんでそんなことするのかと思います。
確かに例年ですとボイルほたるいかは5月中頃では298円富山産は580円くらいが普通の値段になるわけです。
高く売るところは今までそうだったからそれなりにつけてもお客さんは買ってくれるよとタカをくくってるわけです。※ちなみに百貨店も同じものを仕入れていますからね!品質全く一緒ですよ。
でも仕入値相当やすいでしょう!
なんで高く売るのか?
何が言いたいかと言うと魚屋の基本は安く入ったものは安く売ればいいのです。それなりの利益は必要ですがいつもきてくれる人に可能な限り買いやすい値段をつけて喜んで貰えばいいんです。それでも利益はしっかりあるはずです。
それを高く売って自分の成績をよくしたいと言う人が結構います。それかボーッと何も考えずいつもの値段をつける人たちも多いです。
魚はロス(値引き、廃棄)ができるから取れるところで取っておこう。と言ってあまり値段を下げたがらない人もいます。
こう考えてしまうこと自体は否定はしません。
値段は店が勝手につけるものでしょう。余計なことと言わないで!
と怒りだす人もいるかもしれません。
でもそんなこと言ってるからお客さんに逃げられちゃうんだよとリッキーは言いたいです。お客さんはよく見ているよと!
本当に多いんです。こういうスーパーマーケットが。荒利率のことばかり店に要求するパターン。これどうなるかというと店にものを出さないのが一番いいということになるんですよ。荒利高をしっかりあげれいいんですよ。
なぜ令和のこの時代コープおおぬかの生魚が異常なくらい売れるのか?

そこで表題の件です。前置きが長くてすみません。
コープおおぬかは可能な限り買いやすい値段で販売しようとします。それもただ安く売るだけでなく来てくれた人がアッ!と驚く売り方をしています。毎日珍しい馴染みのなお魚を格安で販売したりと掘り出し価格のお魚を日替わりで売り場に並べたりするのです。常に変化しているのです。
「安く仕入れたものは安く販売する」をモットーとする。なぜこれが大事なのでしょうか?
なぜならお客さんによろこんでほしいということもありますが、魚、商品を回転させて商品の鮮度を落としたくないのです。売れてくれればまた仕入れができます。そうするとまた鮮度の良いものを仕入れることができます。高鮮度循環が続きます。
売れた売れないよりその循環を大事にしたいのです。
今魚が売れないと言われています。私から言わせると魚が売れないのでなく小売店が魚を売れなくしているから売れないのです。
簡単にいうと値段かけすぎです。安く仕入れてもしっかり儲けを載せてくるのです。それも一律に。
丸ざかなの場合は安く入ったものは安く売ればいいのです! ほどほどの値段をつければそれで儲けは出るはずですから。それを鬼のようにかけるから丸魚が売れなくなるのです。値段をかけるのは加工してからです。それがわかってない人が多いんですね。
その具体的な例が先ほど説明したボイルほたるいかの売り方です。担当者は他の魚でもおんなじようなことをするわけです。
わかりやすいでしょう。
とにかく魚の世界は回転して初めて鮮度が維持できます。回転するから利益が残るのです。
頭から利益をのせるのでなく魚を回転させるために何をすべきかを考えるべきです。
今月の利益をよくするために値段をあげるなんて論外なんです。値段を上げて儲けるのでなく商品を回転させて儲ける意味を理解してください。売る技術を身につけてください。
魚世界ではどうやったら値段をあげられるかでなくどうやったら回転するかを考えれば魚はおのずと売れるようになります。
そしたら利益は必ず後からついてきます。
これを実践できているからコープおおぬか(コープたまぼこも)が人気がでるのです。
先月、開店当初の裏目標リッキーが想定した月間金額にいよいよ到達しました。
某ニュー○久△ヶ丘店という当時300坪で年間27億売ったバケモノみたいなお店の鮮魚部門を超える売り上げです。
当時私がその店の仕入れも担当していましたので当然の結果ですね。
ここでコープおおぬかの秘密公開して大丈夫かって?
全く大丈夫です。当たり前なことしか書いてありませんから。それを実践できているって話しかしていませんよ。
また、もう一ついうなら売り方は説明しましたが仕入方をまだ説明してないです。
ご興味のある方は↓ ↓ ↓
問合せからメールください。いろんな相談にのらせていただきます。
ただし、2点条件があります。
現在料金はいただいておりません。無料相談という形だけでお願いしています。
もう一つは石川県内の小売店にはアドバイスは致しかねる点ご了承ください。
<完>
参考記事 自分でさばいて刺身にしたい北陸の魚7選 5月下旬編
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