生魚からでてきた卵でおいしいものを考えるとどんなものがあるでしょうか?
そして美味しいもので絞ると数が限られるかもしれません。
しかしながら、調べてみると結構あるもんです。
今回は鮮魚のおいしい魚卵を紹介します。
オリジナル画像もつけておきますのでそちらもお楽しみください。
魚卵の美味しい食べ方 〜料理方法
魚の卵の食べ方はいろいろです。
大きく分けると火を通すか通さないかということですが、いずれもおいしく魚卵をいただくためにどんな料理がおいしいのか探求していきたいものです。
煮付け
![すけそうだらの卵の煮付け たら子煮](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_F63CFDDE-B163-48EA-B400-26C90C259B3E_1_105_c.jpg)
たらの子の煮付けというとイメージしやすいです。
ハタハタの卵の煮付けも美味しいものです。
醤油漬け
![いくら醤油漬け](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_C5A720BA-3BAF-46C0-BE33-6AA0E89B1023_1_105_c.jpg)
いくらの醤油漬けが一番有名です。
新鮮な能登産の真鱈の真子(卵)を醤油漬けにするという話を聞いたことがあります。一度食べてみたいですがやはり冷凍をかけたほうがいいでしょうね。
塩漬け
魚卵加工の代表選手がこの塩漬けでしょう。
昔からいろんな魚で加工品が既に確立されています。
塩いくら、塩数の子、カラスミなど横綱級のラインナップが並びます。
ここは別途特集記事を組みますね。
明太漬け
辛子明太子で有名です。最近では味付数の子の明太味とかも人気です。
子付け
![さわら(カジキ)子付け](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_A6517172-10DF-47CF-B1FC-2036A35BC3BA_4_5005_c.jpg)
子付けは北陸で冬の味覚としてお馴染みのたらの子付けやさわら(カジキ)の子付けという商品が有名です。
作り方がネットでは公開されてないので今度「さかなのさ」で紹介したいと思っています。
その他魚卵料理
![子持ち昆布](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_4405E42D-0AC8-432C-9F0D-388E2C13B661_4_5005_c.jpg)
上の写真は「子持ち昆布」。ニシンが昆布に卵を生みつけるイメージを商品化したものです。
魚卵の料理はまだまだあると思います。
後日追加していきたいと思っています。
ジャガイモとシャキシャキ炒め
たらことじゃがいもが相性いいので人気の料理です。
しらたき和え
助けそうだらや真だらの卵としらたきをあえて炒めると非常においしいおかずができます。
※ここもあとでレシピ加えます。
魚卵の種類と名称 〜卵がおいしい
さけの卵
さけの卵ほど流通量の多いものはありません。
それだけ美味しいものと言えます。
さけの卵をもう少し詳しくみていきましょう。
秋鮭(白鮭)の卵
![鮭の卵](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_3E448D7E-7A89-472A-8E98-A8ABE2651D60_1_105_c-1.jpg)
みなさんご存知のいくらはこの秋鮭の卵を塩漬け加工したものです。
秋に水揚げされた秋鮭の腹の中から卵を取り出して加工します。
いくらの価格も秋鮭の獲れ方次第で変わります。
近年秋鮭の不漁が続いたのでいくらも少なく相場は跳ね上がった状態です。2020年冬も高いままでしょう。
紅鮭の卵
これも秋に水揚げされる紅鮭から取れます。粒が秋鮭の卵からみると小さいのが特徴です。これを塩漬けしたものを一般的には紅子(べにこ)と言って秋鮭の筋子と区別しますがそのまま筋子と言っても間違いではありません。
意外と秋鮭いくらより安い場合があります。
鱒(ます)の卵
鱒(ます)の卵を塩漬け加工したものを「マス子」と言います。
ます子は秋鮭いくらと比べると一段安いです。
回転寿司屋さんなどではこれを筋子といったりして出したりしますが「マス子、マス筋子」と言った方がいいでしょう。
クセがないなくお子様にもやさしい魚卵と言えます。ただ塩分には注意が必要です。
にしんの卵
![塩数の子](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_9E3D94A9-5435-4DF8-8CD4-C285403BFB72_1_105_c.jpg)
にしんは北海道や北の方アラスカ湾などで獲れます。
にしんの卵を塩漬けしたものを数の子と言います。
重要な水産加工品と言えます。
また、にしんの卵を醤油漬けにすれば味付数の子になります。
共に黄色い卵がたくさん集まっているので子沢山という意味で縁起物で正月には欠かせないものです。
しかし、近年若い人たちがこの数の子を食べたことがないという人が増えているという話を聞きます。ちょっとビックリです。
また、年々塩数の子の需要は下がる一方で、味付数の子の需要が次第に増えていきています。
ボラの卵
![ボラの卵](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/香り06F713D2-9461-4EB2-B3C5-3EB1FD3DB085_1_201_a.jpg)
ボラの卵を塩漬け加工したものをカラスミといいます。
一般的なカラスミには国産と外国産があります。安いなって思って買うと外国産だったりします。
国産は長崎産が多いです。老舗のからすみ専門店が集中してます。
外国産と言ってもオーストラリア産の卵を国内で加工している形なので作り方というか製品としては国産と変わりません。
カラスミは実は海外でも作られています。イタリアにボッタルガ(bottarga)というカラスミに似たものがありイタリア料理に使われたりしています。台湾のユーウーツというものも有名です。
ししゃも(カペリン)の卵
![子持ち樺太ししゃも](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_SANY3889.jpg)
子持ちからふとしししゃものパックはスーパーでもよく特売されています。
ただ、去年からふとししゃもが不漁だったため輸入できず2020年は商品不足気味なので特売も減っていますl
たらの卵
![マダラの卵](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_0DF8CA73-7729-49B3-8FAD-5061D9DB48B1_4_5005_c.jpg)
たらの卵も横綱級の流通量です。
たら子については記事を独立させて特集組めるほどの情報があるのでまた後日案内します。
通常たら子といった場合はスケソウダラの卵のことです。
![スケソウダラの卵煮付け](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_AB06BC9A-6C58-45FA-9E6B-01239AD675AA_1_105_c.jpg)
真だらの卵を真子(まこ)と読んで区別するところがあります。塩漬けもありえますが流通量は少ないようです。
とびうおの卵
とびうおの卵はいろんな水産加工品に活用されています。
有名なのがトビっ子という商品。知らなかったという人も多い出ようがとびうおの卵の醤油漬けです。
生珍味にも入っていたりします。
はたはたの卵
![はたはたの卵](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_27A2E70C-3FA3-4B63-9433-965C0AE4A4AD_1_105_c.jpg)
はたはたの卵のことを「ブリコ」と呼ぶところがあります。ぶりの卵と勘違いする人もいますが、はたはたの卵のことです。
主に鮮魚扱いで煮付けや塩焼きにすることが多いです。
私はこのはたはたの卵の珍しいものを実際記事にして過去に投稿しています。
>>ハタハタの卵(ブリコ)お腹から出てきた卵が驚きの色だった!激レア画像
天然の色すごかったでしょう!
魚卵 番外編
かにの卵
北陸や山陰、関西ではずわいがにのメスが甲箱がにとかセイコがにと言って珍重されます。11月の月初にかに漁解禁は大変盛り上がりこの甲箱がにを目掛けてみんな魚屋さん目指します。
みんなメス蟹の褌の中にいっぱい詰まっている卵が目当てなのです。
塩茹でが美味しいです。
さばの卵
![サバの卵塩焼き](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_IMG_0069.jpg)
さばの卵も美味しいです。煮付けでもいいですが下で紹介する食べ方が特に美味しいです。
みなさん知らない食べ方です。
- 生さばの腹から卵を取り出します
- 3%ほどの塩水を作ります。
- そこに1時間ほどつけます。
- 水を切ってアルミホイルで簡単な皿を作って
- グリルで焼きます。
- 水分は落とした方がよい
- 中火で中までじっくり焼きます。
- カリッと焼き上げれば出来上がり。
そのままパックっと食べると「旨い!」と思わず声が出てしまうでしょう。
もう一つは唐揚げ。これも美味しいですよ。
![サバ卵の唐揚げ](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2020/07/name_IMG_0066.jpg)
ぶりの卵
これほどもったいないものはないと思います。
ほとんど捨てられてしまいます。
天然のぶりの卵をたまに売場に出すとすぐ売れてしまいますが、売る側からしたらめんどくさいので捨てています。
だいたいぶりのある時期は全体的にも手のかかるものが多くそのわずかな手間が負担に思うのです。
捨てながらもいつも「もったいないな」「何かに活用できないものかな」と思います。
海藤花(かいとうげ)
真だこの卵の塩漬け。兵庫県明石の名産品。
過去にこんな記事も書きました。
参考記事 衝撃の味!タコの卵を生で食べみました!海藤花(かいとうげ)
本物を食べてみたいです。
魚卵の栄養素
魚卵はコレステロールが多い!塩分も多い!というイメージが強く敬遠されがちです。
実は魚卵はむしろ健康にとっては良いことの方が多いのです。
そこで、気になるのは魚卵一般の栄養素。どんな成分が多くてこれを摂取することでどんなメリットがあるのでしょう?
魚卵は成人病予防や老化防止に役立つと言われているDHAやEPAを多く含みます。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
神経細胞同士のつながりを良くするなど細胞を活性させ、脳機能を向上させるはたらきがある可能性があると言われています。
EPA(エンコサぺンタエン酸)
血栓ができるのを防止したり血液の流れを良くする作用があり、動脈硬化を予防する効果があると言われています。
良質なタンパク質
タンパク質は筋肉などの体を作るためには欠かせない栄養素です。
必須アミノ酸がバランスよく含まれている魚卵も良質なタンパク質を含んでいると言えます。
アスタキサンチン
いくらやたらこの赤い部分がアスタキサンチンの成分です。アスタキサンチンは天然色素カロチノイドの一種です。その効用としては脂肪燃焼を促進させたり、疲労回復させたり免疫力低下を防ぐ役割があると言われています。
ビタミン・ミネラルも豊富
これらも魚卵に含まれています。骨と作るのに必要な栄養素ビタミンDや体調管理に必要な鉄や亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
魚卵だと摂取しやすいというメリットがあります。
まとめ
魚卵は価値の高いものからその場ですぐ捨ててしまうような価値のないものまで様々です。
好きな魚卵を食べる前の楽しみはこの上ない幸福感をもたらしてくれるものです。
その意味で自分が気に入った魚卵があると人生そのものが楽しくなると言っても過言ではありません。
ぜひお気に入りの魚卵を見つけてください。
意外とシンプルな塩漬けなどが飽きずに楽しめるのかもしれません。
今回の記事がみなさんの食生活の楽しみに繋がってもらえると書いた甲斐があるというものです。
もしそんな経験をすることがあればぜひご連絡ください。
※この記事内容は都度追加更新していきます。写真も揃い次第追加します。その際は部分的に内容変更される場合ございますのであらかじめご了承ください。
<終わり>
コメントを残す