中国産うなぎ蒲焼きが2020年夏激安で売られている理由







みなさん、こんにちは。

7月に入ってももう少しで土用丑の日がやってきます!

今年はみなさんのところでは店頭販売しますでしょうか?

コロナ禍下でいつもの土用丑の日と少し状況が違っているような気がするのでそれぞれの対応にも悩みが多いかと思います。

ただ、既に販売計画も済んでいるでしょうから後はもうやるのみと言うところですね。

どちらにしてもうなぎ蒲焼き販売は苦戦を強いられるでしょう。

ただ「うなぎ戦線異常あり」の状況にある点は頭に入れておいた方が良さそうです。

「うなぎ販売戦線異常あり」の状況

ところで最近中国うなぎの値段が結構安く販売されていませんか?

相当安い値段で売られているようです。実際私のところも特々大を今年はチラシ限定ですが780円で販売しています。

いやいや自分は国産しか食べないよと言う人も多いかと思いますが、今年の値段は見るだけでも見ておいた方がいいです。

例えば去年まで1,280円くらいで販売していたのが今年は980円からさらには780円、680円、580円で販売されています。極端な安売り合戦が始まっています。

なぜこんなことが起きているのでようか?

この点について一般の主婦の方でも理解しやすいように解説してみたいと思います。

近年のうなぎ流通事情

もともとうなぎの稚魚はうなぎシラスと言って白いダイヤと言われるほど高額で取引されていました。

それがここ5年ほどウナギの稚魚うなぎシラスが不漁という状態が続きました。

結果うなぎ蒲焼きの値段が高騰し、庶民の食べ物でなくなってしまいました。

たとえば、5年ほど前は中サイズ1尾1,580円とかでした。それでも高いですがちょっと無理すれば食べられる値段でした。

ところが最近だと同じサイズでも2,980円はするといった状況です。ほぼ倍ですね。

それが去年は記録的大不漁でさらに3千円以上にまでなってしまっていたという恐ろしい状況でした。

今説明したのは日本うなぎのことです。

ところでうなぎにはいくつか種類があるはご存知でしたでしょうか?

実は同じように見えるうなぎにも3種類あるのです。

ここ大事なところなのでちょっと説明しますね。

主なうなぎの種類は3種類

うなぎにはジャポニカ種、ヨーロッパ種、ロストラータ種と大きく分けて3種類あるのです。細かくいうとまだまだありますが普通に流通しているのはこの3種類です。

それぞれの特徴を説明しますね。

ジャポニカ種(anguilla・japonica

標準和名「日本うなぎ」。今まで食べていた蒲焼きにすると美味しいうなぎ。細長く目が小さいのが特徴です。

ヨーロッパ種(anguilla・anguilla

フランス、イギリスなどで獲れる大西洋系のウナギです。ニホンウナギと比べてずんぐりむっくりな体型をしています。皮下脂肪が多くぶつ切りで煮付けのような料理で食べられたりします。ただ、中国の内陸部で養殖が盛んに行われています。清流を好むウナギなので水が豊富ないと養殖できないと言われています。この種もジャポニカと同じで輸入規制の対象となったりしていますのでいうほど安くはないようです。代替にはなり難くなってしまいました。

ロストラータ種(anguilla・rostrata

近年取り扱われるようになったアメリカウナギとも言われています。アメリカ大陸メキシコ湾あたりで生息している在来種です。気性が荒く養殖には向かないと言われています。価格が安いのが特徴です。

その他のうなぎ種

ビカーラ種

東南アジアに生息しているウナギ。特にインドネシアで漁業・養殖が盛んにされているウナギ。頭が大きいのが特徴で鼻先に触覚みたなものが2本あります。皮が固く皮下脂肪があるので皮がむけやすいです。小骨が大き固くてあんまり美味しいうなぎではないようです。

要は今までなんの疑いもなくジャポニカ種を使っていましたが、不漁で使いにくくなりました。→ フランス種を使おうと思ったけどいうほど安くもない → 他のものを探して白羽の矢が立ったのが比較的やすいロストラータ種ということです。

うなぎの成長について

ここでちょっとウナギについての豆知識紹介です。

うなぎの成長過程についてわかりやすい記事を見つけたのでこちらでご覧ください。

殆どのうなぎは成魚のときは川や湖の淡水で生息しますが、産卵時期になると海へと帰っていきます。 産卵・孵化の時期は海の海水の中で生息します。孵化をすると「プレレプトケファルス」「レプトケファルス」と呼ばれ、(二ホンウナギ・約300日)(バイカラーウナギ・約200日)「シラスウナギ」へと変化します。このシラスウナギへと成長をすると川や 湖へと戻ってきます。海で一生過ごす海ウナギ 海と汽水域で一生を過ごす河口ウナギも存在しています。川に戻って来る稚魚を捕獲し養殖場に運ばれることとなります。 

近畿養鰻増殖研究所HPうなぎの豆知識より

去年はうなぎシラス大漁

ここ何年か本当にうなぎの水揚げについてはいい話がなかったです。

「うなぎシラス高騰!k300万円!」

などという記事の見出しが春先によく出たものです。

ウナギ稚魚、密漁横行 価格高騰、「アジト」摘発も

「動くな」。昨年(2019年)12月8日の夜明け前、高知県漁業管理課の司法警察員と県警の捜査員計25人が、安芸市内の農業用ビニールハウスに一斉に踏み込んだ。中ではウエットスーツ姿の男らが暖を取っており、抵抗することなく取り押さえられた。ハウス内には、安芸川の河口で密漁された大量のシラスウナギが泳ぐたらいが複数置かれていた。

 県などは、密漁されたと知りながらシラスウナギ2.9キロをハウスで所持したとして、県漁業調整規則違反容疑で19~36歳の10人を現行犯逮捕。農家や無職の男が中心で、密漁したことも認めたという。逃走していたハウス所有者で、密漁を主導したとみられる男も後日逮捕。他にも1人から任意で事情を聴いている。

時事ドットコムニュースより

そんな状況が続いてきました。

ところが、今年の春先は違っていました!

ウナギ稚魚、一転豊漁 静岡県内、前年の10倍 (2020/2/17 17:00)

 シラスウナギの漁期は12月から翌年4月までの5カ月間。今期(20年)漁の県内水揚げ量は1月末時点で1078キロ。前年同期の109キロから大幅に増え、前年通期479キロの2・25倍の水準に達した。国内全体の漁獲量も既に過去最低だった前年通期3・7トンを大きく上回っている。

静岡新聞アットエスより

要はジャポニカ種がたくさん取れたためうなぎシラスが成魚に成長するのに1年強かかるとして今年は無理だけど来年は間違いなくジャポニカ種がたくさん増えるということになったわけです。

みんなジャポニカ種を選ぶのは目に見えているのでそれ以外のロストラータ種は来年駆逐されてしまうということです。

ちょっと言葉はきついですがわかりやすくいうとそんな感じになるわけです。

中国産うなぎ蒲焼き安売り合戦

となると、ジャポニカ種の代替えで主流を占めていた中国養殖のロストラータがやばいことになるわけです。

来年売れないわけだから今年売ってしまわないと!!!

それで今というかうなぎシラス豊漁といニュースが出たあたりから商社筋を中心に中国産うなぎ蒲焼き(ロストラータ種)の投げ売り合戦が始まり、末端の方でまさに今とり行われているのです。

ということで大きさにもよりますが今年は中国産うなぎを580円くらいで売ってたりすることもできるわけです。千の単位が抜けてるわけではないですよ!たったの580円って安いですね。原価は今本当に安いですから。安く仕入れたら安く売ればいいんですよ!利益もしっかりのっかってるわけですから。

まとめ

まあ中国産嫌いな方も多いので無理にはすすめませんが、

580円の中国産うなぎ蒲焼きと2,980円の国産うなぎ蒲焼きを選べといったらどうしますか?

確かに土用丑の日なら国産にするかもしれませんが、ただふと晩ご飯のおかずで食べたいと思ったら580円の値段は魅力はとってもあるように思えます。サイズが大きければ尚更でしょうね。

あと、そうすると牛丼屋さんや回転寿司などのうなぎ高く映っちゃいますね。ほとんど中国産を使いますから。

彼らは計画があるのでもう既におそらく高い値段の在庫を抑えているでしょうからしばらく値下げできないでしょうね。

ということは今はお店で買った方がお得ということになります。

あっと!これだけいっておきます。北陸地方(周辺含む)のお店で7月入ってから中国産のうなぎ蒲焼きを1,000円以上で売っているところはおかしいですからね!超特大でも1,000円以下で売れますから。

良質なものを売っているからではありませんよ!

単に仕入れのセンスがないか状況判断できず暴利を貪ろうとしている店だけですから!

もしあなた店長であなたの店が中国産うなぎ蒲焼きを1,000円以上で売っていたらバイヤーか担当者呼び出して絶対に確認してください!。そして仕入れスキルのなさか販売センスのなさを嘆いてください。

みんな投げ売りに入っているんですから。

お客さんが喜ぶことしましょう!

<終わり>

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