みなさん、こんにちは。
今回はスーパーマーケットにおける新店の立ち上げる際に鮮魚部門で考えるべき内容を少し紹介したいと思います。
新店の開店時にいつも思うのですがいろいろ計画してグランドオープンを迎えるのですがあれやりたい、これやりたいと思っていてもその30%くらいしか思い通りにいかないものです。
もちろんレイアウトやショーケースなどの見た目はそれなりの体裁は取れています。
ただどう運用していくか、人の動きはしっかりできているか、思い通りの客層が来ているかなどについては最初思い描いていたものがほとんど実現できなかったりします。
もちろん最初の設定が高かったり、その会社のレベルによっても違うでしょうがイメージで言うと30%くらいしかできていないといつも感じます。
思わぬトラブルも出てきたりします。
今回はスーパーのグランドオープンの中で鮮魚部門でにどんなことが行われ、考えられているについてみていきたいと思います。
新店を出すときに大事な3つの考え方
私自身スーパーマーケットで新店の立ち上げに主体的に10回以上関わっています。
もちろんローカルのスーパーの新店ということなのであまり組織だったものではないですが実際にそれなりの失敗や成功を数多く経験をしてきています。
その中で特に大事なのは次の3だと悟りました。
- まず、開店の売場に意味はない
- スモールスタートであるべき
- 定番はいうほど売れない
ということです。
これだけではなにいっているのかわからないですね。
それぞれわかりやすく解説します。
まず、開店時に意味はないと思え!
特に水産、鮮魚部門において、
グランドオープンは一通過点でしかなく虚像でしかないのです。
つまり本部や外部の応援もたくさんいるし、商品もたくさん出ていて、全て新しいので非常に魅力的な売場になっているはずです。
ただこれも1ヶ月もすれば普通の売場に戻ります。
本部の応援もなくなり、売れる売れないが出て、見切りシールも貼られてきます。
徐々に本当の姿が出てくるのです。
回転当初は第一印象が大事だというのもわかりますがこれらは全くの虚像で、全く意味をなさないと考えます。
だから個人的にはグランドオープンにあまり一所懸命になりたくないのです。※もちろん許されないですが。
水産、鮮魚部門においては回転当初の売場が1ヶ月後その状態が続けられているかというとそれはほとんど無理です。
開店時の売場は本当の自分達の実力ではないのです。
偽の姿とさえいえると言いたいです。
本部の応援や時に取引先の応援があって成り立っているわけでその人たちがいなくなったらその状態は維持できない。
これはどんな店舗のグランドオープンでも同じようなものです。
大事なのは継続できる店舗の力です。
それが真の姿です。
それなのにグランドオープンに必要以上に力を入れようとするのです。
地域のお客さんに評価されているかどうかは開店時ではないのです。
むしろそのあとです。
さらに言うと
地域の人が喜んでくれているというのは1ヶ月後にならないとわからないのです。
大抵1ヶ月もすればボロが出ます。
むしろそのボロが出た状態が実力というわけです。
なので私は競合店の新装開店も1ヶ月後にしか視察にいきません。
開店時の姿は意味をなさない考えるのです。
水産、鮮魚部門において開店時はそつなくこなせば十分でそれ以上カッコよくやる必要はないという結論になります。
ほとんど見栄でしかないと考えます。
鮮魚においては開店時の力点は軽くていいということです。
スモールスタートであるべき
先ほど述べたようにスーパーがグランドオープンをするときは水産、鮮魚部門は無理はしない方がいいです。
慣れていない人だと結構これでもかと準備万端にしようとします。
企画も導入してありとあらゆる目玉商品を打ち出して広げようとしたりします。
ガチャガチャにするのです。
少なくともスタート時は小さく無難に終わらせるのが優先です。
定番はいうほど売れない
企画については開店時しかできるわけない企画やチラシをやりたがります。
もちろん、地域や企業体質、打ち出し方によって千差万別だと思いますが普通の時より恐ろしく売れるだろうと思ってたくさん発注したりします。
欠品しないかと心配するんですね。
また、店長や本部長から開店は残ってもいいから絶対欠品するなと言われたりします。
その地域でのお客さんのファーストコンタクトを大事にせよということは理解できます。
でもマニ受けてはいけません。
それはそれで間違いでないですがそれはむしろ青果やグロッサリー(食品)部門の話です。
それらは欠品するとお客さんに大きな迷惑がかかります。
鮮魚で開店時で売れるのは売り出し品、チラシ特売品だけで定番はいうほど売れないのです。
いってみれば定番商品については普通の日と売れからは変わらないのです。
それを開店に慣れてない担当者は勘違いして大きなスタートの定番をモリモリの売場を作ろうとするのです。
そうではなく特売品以外は小さく通常の陳列量と同じかちょっと毛が生えたらいいくらいです。
1ヶ月後にどうあるべきかが大事
1ヶ月の間になにをしたらいいのでしょうか。
結論をいえば、
開店から1ヶ月の間は鮮度の信頼を獲得するための施策をとるべきです。
仕入れの技術や在庫管理の手法など出来うることをすべて試してみて、その売場に合いそうな形をとるべきです。
それが成功するとその水産、鮮魚部門は右肩上がりに実績を伸ばしていくでしょうし、成功という長期政権を手に入れらるのです。
まとめ
スーパーマーケットの開店時はいつもモリモリです。
実はそれはあまり意味なくて必要以上のものは極力押さえるべきです。
鮮度の信頼が必要な水産、鮮魚部門はミニマムスタートが大事なのです。
<終わり>
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