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刺身を次の日揚げて売ったらダメですか!【スーパーの大量廃棄問題】食品ロス削減対策

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みなさんこんにちは。

食品ロスを減らそうという動きが非常に活発になってきました。

実際メーカー商品の一部では今までより消費期限が長くなったものも出てきました。

中にはビックリするくらいの長い消費期限がついていたりして正直戸惑っているところです。

極端なものがありました。

長すぎても混乱するだけなので一般消費者のコンセンサスも判断要素に含めないといけないのかなとおもいました。

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食品ロスの問題は魚小売りでも大きなテーマ

「さかなのさ」でも魚食についての食品ロスの問題は一度はしっかり考えないといけない大事なテーマの一つという認識です。

特にお刺身や魚惣菜で廃棄が多い時があるので考え方を一度整理したいとおもっています。

ただ、常々思っていることがありまして、まずそれをみなさんに紹介しますが、それが本当に合っているのか間違っているのかどうかを教えていただきたのです。

刺身の廃棄は非常に多い。

それは、表題にもあるように刺身の消費期限の問題です。

刺身の消費期限というと、なま物だから当日(短いとこでは6時間くらい)しかダメなんじゃないの!という人がほとんどだと思います。

そして消費期限を過ぎたものは廃棄という流れになると思います。

実際消費期限が切れたものは廃棄されているのが通常だと思います。

私たちも日付の切れた刺身を加工して再度販売するということは実際あり得ません。

※ただいまだにこれをやる人は実際存在します。

そういう売場は私達見るとすぐわかります。

ここまでは当たり前のことですよね。

魚には2種類の消費期限があるはず!

私が言いたいのはここからです。

それは、刺身に出した翌日「刺身としては使えないけど、これらに衣をつけて揚げたらすごい美味しいよ」ということです。

日付を偽装して出したらよいといっているのではありません。

魚には刺身(生食)としての消費期限と加熱用切身としての消費期限という2つの側面があるはずです。

刺身にも2つの消費期限もあるんですよと言うことを誰もわかってくれてないのです!

※消費期限=日付を超えたら食べれない期限。短い。賞味期限=できるだけその日までに食べてほしい期限。長め。業界では厳密に区別してます。

刺身の消費期限だけで判断していいのか?もう一つの消費期限で判断できる

プリンタの機械の関係上表記は1種類しかできないので、刺身の消費期限がつくことになります。

刺身を出した翌日はそれでいうと日付が切れた状態になります。

もちろん使いません。

しかしながら加熱用切身の消費期限としてはもう一日問題なく使えるのではないですかという問題提起です。

刺身としての消費期限のほかにフライ唐揚げ用の消費期限がつけば問題ないでしょうがそんな表記をしているところはありませんし、ハード的な解決も技術的にもコスト的にも難しいでしょう。

刺身になった以上加熱用切身としての側面を表現することを結果的に許されなくなってしまっているわけです。

それか故に消費期限も短くなり結果的に食品ロスの増加につながっているのではないかということです。

この店残り物を次の日売ってるのよと言われたくない!

刺身が残ったものを揚げて出すなんて倫理的に許されない風潮というのも確かにあるのかもしれません。

あそこの店残ったもの揚げてるのよとか後ろ指刺されることもあったりします。

言われるのも嫌ですね。

しかしながら刺身で残ったものでも揚げて販売しても問題ないよという風潮ができるのであれば、相当に食品ロスは減らせると思うし、効果も絶大だと思います。

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確かに怪しい人も多い世界。

まあ、確かに怪しいことばかりして信用できない人もいると思います。

その危険は考えないといけません。昔はよく消費期限・賞味期限の偽造など当たり前のようにされて不完全な商品で健康被害とか発生したりしてたというマイナスの要素もあるからです。

現実的には本部から利益を出せ利益を出せと言われて本意ではないけれど悪いことをしてしまうというのはよく聞く話。

構造的な問題抱えているところは多いです。

最後は倫理的な考え方を持っている企業組織かが大事なところ。※この手の裏のネタはたくさん持ってます。

刺身に出した翌日なら魚惣菜使用OKにすべき!

ただしっかりと刺身は翌日までなら揚げて出してもよいと明確なルールを作って運用すれば食品ロスの削減対策としては最も効果的な施策になると思っています。

また、買う人も刺身の翌日揚げたフライや唐揚げしてもいいんだよ、美味しいよねという風潮が生まれればなお進んでいくと思います。

全国のスーパーマーケット、百貨店、カテゴリキラーというようなルール化できるところでやったらすごい食品ロス削減になると思います。

そういうところは刺身の捨てる量はすごいですから。

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正々堂々とやりたい!刺身翌日のフライ唐揚げ

あと、私たちも正々堂々とやりたいのです。

いいのか悪いのかわからないことはしたくありません。こそこそやりたくないんです。

健康上のリスクもほとんど皆無です。

そもそも最初から加熱用の切身で出していたら期限内ですから。

なのに、一度刺身として出したが故に切身として使えなくなるという矛盾。

美味しいフライになるのにと思いながら毎日刺身を廃棄しています。

食品ロスを考える時にこの点も付け加えていただけるとありがたいです。

廃棄される刺身の有効利用世間的にも許容されるコンセンサスができてくれないものでしょうか!

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属