
リッキーが現在指導しているお店は超繁盛店ということで毎日大量の魚を販売しています。
対面販売を中心にやっているのでその範囲では比較的無駄なゴミも出にくいのかなと思います。
ただ、魚をパックすれば、お客さんが持ち帰ったとき、ラップ、トレー、給水紙などのゴミが出ます。
現状でいうと衛生上の問題や産地や栄養成分などの表示の問題もあってある程度の包装は必要不可欠になっていると思います。
その意味でどれも必要で大事なものだと思います。
しかしながらできることならそういったゴミになるものを減らしていきたいと思う気持ちは常々持っているわけです。
このように日々の生活の中で無駄なゴミをできるだけ減らして環境や社会に負担を減らしていこうというのがゼロウェイスト(Zero waste)という考え方です。
ちなみにウェイストとは無駄なもの、廃物という意味です。
大量生産、大量販売、大量消費、大量廃棄という生産販売活動をする中でやはり過剰包装や大量廃棄という問題なるの日頃から問題意識を持ちましょうよ!
ということです。
売る魚屋の立場としても無駄なゴミは増やしたくないですし、魚販売のプロとしては魚の大量廃棄などということはあってはならないことだと思っています。
かっこいいことを言うつもりはないですが、環境に負担をかけることはしたくないものです。
これからの時代この視点は非常に大事なテーマだとリッキーは思っています。
完全でないとしても今まで以上にこういったゴミを減らしたいという社会の動き、経済の切り口は必ず増えていくと思います。
ただ、現実の商いの中では思っても見ない無駄というか失敗は確かに起こりうることではあります。
以前あった恵方巻きの大量廃棄の問題は社会問題としてマスコミにも大きく取り上げられみ様々な問題提起がなされました。みなさんも記憶に新しいところだと思います。
ゴミだけでないと思います。
無駄な生産、販売、消費活動自体ももっとスマートに環境社会に負担なくしていこうよという流れになるのは避けられないと思います。
いろんな価値観の中でいろんな諸事情の中で販売活動をするわけでその活動自体は大事なことで否定するつもりもないですが、大量生産、大量廃棄について一度しっかり考えなくてはならないことだと思います。
そういった無理無駄な生産活動について今回考える機会があったので特集を組んでこの問題を考えたいと思います。
ゼロウェイストというライフスタイル

リッキー、アメリカのスーパーマーケットへ視察へ何度か行っていますがとても印象深かったことがあります。
それは透明の筒のような容器がたくさん並んでいてそこにビーンズなどが入っているのをお客さんが必要なだけ買っていくスタイルのお店が多かった点です。計り売りのお店ですね。
今思えば、これがゼロウェイストな考え方に近いのかなと思います。
確か、容器も持参して持って帰るような仕組みだったと思います。
かつての日本も豆腐や魚を買うときは自分の家のボールを持っていって買っていたということもありました。
確かにこれであればゴミは出ません。
今の時代でいうと衛生上の問題や表示の問題が出てなかなか難しいかもしれません。
しかしながら環境にやさしい社会を考えればそういった形もできないことはないように思います。
魚屋でいうとパックをせずに対面販売ですれば先ほども述べたような無駄なトレーやラップ、給水紙もいらないということでゴミを極力減らせる販売方法といえます。
難しく考えなくても意識するだけでゴミを減らすことはできるのではないかと思います。
こういう大きなテーマの問題の場合、すぐに結論は出ません。
社会の動き、人々のライフスタイルの変化の中で一定の考え方によって導かれているくのだと思います。
少なくともゴミを減らしたいという想いはみんなにもあると思いますのでそういった意識の盛り上がりをどうやって作っていくかということが大事なのだと思います。
ゼロウェイストの現状

ただ、この流れ、単なる想いだけでなく実際に今いろんな活動をされ始めていることも見ておく必要があると思います。
各自治体がゼロウェイスト活動を支援し始めています。
有名なのが徳島県上勝町の取り組みです。
この自治体はゼロウェイスト宣言もしています。
未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言します。
1 地球を汚さない人づくりに努めます。
2 ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします。
3 地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります!
2020年にリユース率80%を超える実績も示しているとのことです。
完全でなくてもそういう取り組みがしっかりなされているのは評価されてよい事例だと思います。
下記のサイトも参考になります。
上勝町だけじゃない!日本のゼロウェイスト宣言都市と取り組みまとめ
【2020年最新版】Zero waste(ゼロウェイスト)に取り組む国・都市・企業まとめ
実際にフランスやイギリスなどのヨーロッパ諸国では当たり前にゼロウェイストなライフスタイルが確立されていて逆に日本はなんでこんなに無駄が多いのという指摘も受けたりします。
ゼロウェイスト店舗情報

実際日本でもこのゼロウェイスト活動を店舗で実現されている企業さんがあります。
有名なところでは株式会社斗々屋さん。
計り売り中心のお店ということです。
詳細はクリックしてご覧ください。
2021年3月に東京国分寺で店舗を立ちげています。
これから京都に店舗も構えるということです。
ゼロウェイストという考え方を店舗ビジネスを通じて世の中に広げていこうということです。
国内初 / 環境負荷を減らす「量り売り」事業 【斗々屋】 ゴミが出ない量り売り店 開業用オンライン講座を開始
大きなテーマを背負って新しいライフスタイルを提案していくお店として非常に興味深いと思っています。
これからの消費活動や新しいライススタイルの源流になりそうな店舗なのでここで取り上げさせていただきます。
日本でもいよいよかという感じです。
おそらくこれからこういったお店が増えていくのだと思います。
ゼロウェイストの前提となる今の社会情勢

ここからはもっと詳しくゼロウェイストの活動を知りたい方のみお読みください。
おそらくゼロウェイストという活動はこれからの社会を続けていくのにある種の危機感があるのだと思います。
その危機感というのは今の状態を維持していきたい、このままだと今の状態を維持できないということです。
そういった意味で持続可能性という言葉がビックキーワードとなります。
持続可能性は今いろんなところで叫ばれています。
みなさんも聞いたことありますね。
昨今頻繁に言われているのがSDGsというような社会・経済・企業の活動のあり方があります。
SDGsとは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)のことを言います。
もう少し詳しく説明すると、
貧困、紛争、気候変動、感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
日本ユニセフHPSDGsって何だろう?より
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、
2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
ということになります。
外務省でも推進しています。
地球規模で人やモノ、資本が移動するグローバル経済の下では、一国の経済危機が瞬時に 他国に連鎖するのと同様、気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の課題もグローバ ルに連鎖して発生し、経済成長や、貧困・格差・保健等の社会問題にも波及して深刻な影響 を及ぼす時代になってきている。このような状況を踏まえ、2015 年 9 月に国連で採択され た持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(以下「2030 アジェンダ」)、及びその中に持続 可能な開発目標(以下「SDGs」)として掲げられている 17 のゴール(目標)と 169 のターゲ ット、及び 232 の指標は、世界全体の経済、社会及び環境の三側面を、不可分のものとして 調和させ、誰一人取り残すことなく、貧困・格差の撲滅等、持続可能な世界を実現するため の統合的取組であり、先進国と開発途上国が共に取り組むべき国際社会全体の普遍的な目標 である。
外務省SDGs 実施指針改定版令和元年12月20日一部改定より
また、サスティナビリティ(Sustainability)言葉もよく聞く言葉です。
サスティナビリティ(Sustainability)とは持続可能性を意味します。
もう少し詳しく説明すると、
一般的には、システムやプロセスが持続できることをいうが、環境学的には、生物的なシステムがその多様性と生産性を期限なく継続できる能力のことを指し、さらに、組織原理としては、持続可能な発展を意味する。すなわち、人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、将来にわたって持続できるかどうかを表す概念であり、エコロジー、経済、政治、文化の4つの分野を含むものとされる。経済や社会など人間活動全般に用いられるが、特に環境問題やエネルギー問題について使用される。
ウキペディア持続可能性より
ということになります。
要は資源は枯渇するのでそれをできるだけ残しながら行動しましょうということです。
それだけ今いろんな分野でこの社会を継続するのが難しい問題が出てきているということです。
そのために私たちがなにをできるのかを考えたときにこれからの継続できることをしたいということなのです。
確かにそうの通りですね。
今やっていることが将来的に続かないのであれば、なにか修正をかけないといけないわけでそれが自分たちの行動でできるのであればそうしたいと思うのはよく理解できるところだと思います。
その中の活動としてゼロウェイストというものがあるのだと思います。
まとめ

今は普段の生活の中でゴミをどうやって減らしていこうか少しでも考えればいいと思います。
店舗においては無駄な製造や無理な発注ををして廃棄ロスをへらすということでいいと思います。
日々の中で無駄を意識するということ=利益が残ることでもあり皆さんの成績も上がるということです。
あまりガチガチにこうあるべきみたいなことは考える必要はないと思います。
このゼロウェイストという考え方を学ぶことによってこれからの社会のために、これから世代の人のために環境やゴミ問題を考えるきっかけになればいいのかな思います。
今この記事を読まれた方は確実に一歩前進したということになります。
<終わり>
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