カニは美味しいですね。
冬の味覚として代表格として皆さんも好きな方多いと思います。
カニといえば「ズワイガニ」が有名です。
松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニこれらすべてズワイガニです。
ズワイガニのブランド名になります。
そのズワイガニの影に隠れてというわけではないのでしょうが「紅ズワイガニ」というカニも美味しいカニとしてあります。
鮮やかな赤い色が特徴のカニで見た目だけで食欲をそそられるようです。
茹でる前から赤い色をしているので紅ズワイガニといわれます。
ただ、産地に住んでいる人以外の方は紅ズワイガニといってもあまり馴染みないかもしれません。
今回はこの紅ズワイガニについて紹介したいと思います。
近年ズワイガニの相場が異常な高騰を続けているので比較的安価なこの紅ズワイガニの存在価値がクローズアップされてきているようです。
目次
庶民の強い味方のカニ
新潟出身のリッキー子供の頃からカニといえばこの紅ズワイガニでした。
父に連れられてドライブで新潟下越地方の能あたりに行った時に、国道沿いのドライブインに車を止めるとカニ売りのおばちゃんがよってきてきたのを子供ながらに覚えています。
そして車の窓越しに剥いたカニの足を食べてみろとくれるのです。
なにも知らない私は喜んでもらって食べていました。
結局そこでカニを買わされる(注意!正当な試食販売です!)ことになるのですが子供ながらにカニって美味しいなっていうイメージを持ってました。
もう少し大きくなると寺泊とかに行ってこの紅ズワイガニの詰め放題とか箱売りをしているのを買ってきて家族全員で新聞紙を引いてカニをたらふく食べるのが楽しみでした。
もちろん切ったりしませんよ。カニの姿丸ごとを手でムシって食べるんですよ。
今思えばワイルドですね。
ズワイガニに比べると随分お値段も安いカニなんですね。
当時でもすごく安かったような気がします。
その意味で庶民の強い味方のカニといえます。
その後金沢に来て高いズワイガニばかりなのでビックリしました。
新潟は質素倹約を大事にするところで食べるものにお金をかけない土地柄ですし、金沢は加賀百万石の城下町ということで美味しいものにはお金を惜しまないというのがはっきりわかりました。
地域性なんでしょうね。
いずれにせよ。この紅ズワイガニは庶民にとってはとてもありがたいカニなんですね。
今の時代でもやはりズワイガニと比べると買いやすいお値段なのは変わらないようです。
紅ズワイガニの美味しさ
紅ズワイガニの禁漁時期
紅ズワイガニの旬
紅ズワイガニの美味しい食べ方
カニの話をしているとメチャクチャ食べたくなりますね。
美味し食べ方はなにか考えるのですがやっぱり塩茹でに勝るものはないでしょう!
リッキーとしては塩茹で一択ですね。
塩茹で酢醤油で食べてもいいですし、二杯酢で食べても美味しいと思います。
リッキーはなにもつけずに食べるのが好きかな。
紅ズワイガニの足をポキッと追って身を抜いてそれにかぶりつく!
そして口の中にれてスーッと足を引く。
口いっぱいに広がるカニの美味しさをムシャムシャを食べ尽くす。
時間がある時は写真のように中身をほぐし出して一気に食べるのもいいですね。
ん〜!無性に茹で紅ズワイガニが食べたくなってきました。
あとはお汁に入れていいでしょうしお鍋に入れても美味しいと思います。
ただ、焼きがにはどうでしょう。これは身の入りを考えるとズワイガニに任せたほうがいいような気がします。
刺身も鮮度のいいものならいいでしょうが水揚げ地意外ではちょっと無理かな。
これもズワイガニに任せた方がいいように思います。
紅ズワイガニの茹で方
紅ズワイガニの茹で方をご案内します。
基本的にはズワイガニと同じです。
お湯を沸騰させます
沸騰したらそこに塩をひとつまみいれます
たわしでカニ表面の汚れを落としておきます
甲羅を下にしてお湯の中にいれます
15分ほど茹でたら出来上がり
十分冷ましてからお召し上がりください。
ポイントは15分くらい短めに茹でること。
ズワイガニより短めでいいです。
長く茹ですぎると味噌が流れてしまいます。
あと、茹でている間はできるだけ火力を強くしてください。
吹きこぼれない程度にグラグラ沸騰させてください。
紅ズワイガニのメス
リッキーも知らなかったんですが紅ズワイガニのメスについて期間を問わず禁漁になっているようです。
確かに紅ズワイガニのメスを市場で見たことなかったです。
おそらく資源保護ということなんでしょうが紅ズワイガニのメスの可食部分が少ないということもあるのかもしれません。ここは想像に過ぎませんが。
紅ズワイガニのハイブリッド 黄金ガニ
この見出しを見てなんのこっちゃという人もいると思います。
実は金沢の市場で「黄金ガニ」というものが高値で取引されています。
これはズワイガニと紅ズワイガニの交配種ということのようです。
ちょっと説明が必要だと思います。
本来ズワイガニと紅ズワイガニは生息域が異なっています。
ズワイガニは水深200から400mほどのところに棲んでいますが、紅ズワイガニはもっと深い水深約800mほどのところに生息しています。
全く違っているので両者は交わることはないのですが、能登沖などたまたま近い場所に生息している地域があるとのことです。
そこで両者が交わって赤色とオレンジ色が合体したような金色の個体がまれ生まれることのようです。
それを「黄金ガニ」と呼んで高値で取引されるようです。
実際リッキーも年に何回か市場で見ます。
確かに鮮やかな金色しているのです。
味の程はわかりませんがその風格はそこそこなものだという印象です。
食べる機会あったらまた紹介しますね。
あればですが。(笑)
カニ身・カニ足
お寿司で食べるカニ身・カニ足・カニのほぐし身はほとんどがこの紅ズワイガニを原料としています。
山陰地方に製造メーカーが多いです。
山陰地方のカニ加工品も有名ですね。
ついでに言うと、カニ缶=カニの缶詰もこの紅ズワイガニが使われています。
紅ズワイガニの基本情報
分類 | 十脚目ケセンガニ科ズワイガニ属 |
名称 | ベニズワイガニ |
別名・地方名 | ベニガニ |
英語名 | Red snow crab |
学名 | Chionoecetes japonicus Rathbun,1932 |
分布 | 日本海、茨城県以北太平洋 水深800〜2,500m |
主な漁法 | 底曳漁、カゴ漁、かごなわ漁(富山) |
備考 | ・ズワイガニに比べて安い ・メスは禁漁 ・殻からキトサンがとれ医療や健康食品に利用 |
まとめ
ズワイガニよりも安くてカニの美味しさをしっかり堪能できるということで庶民にとってはうれしいカニです。
ズワイガニの影に隠れて存在感が少し薄いですが意外にコストパフォーマンスに長けたカニです。
とはいっても近年この紅ズワイガニも高値傾向にあるのは気になります。
庶民のカニを末長く守っていかないといけませんね!
<終わり>
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