秋本番、スーパーや鮮魚店に真っ赤な鮭の卵すじこ(生)が並ぶ季節がやってきました。
激アツ鮮魚バイヤーのリッキーです。
皆さんはいくらの醤油漬け自分で作ったことがありますか。
自家製なんて大変と思うかもしれませんが意外と簡単にできてしまいます。
しかも既製品に比べて割安に作れるので作りがいがあります。
それでいておいしいときたら作らない手はありません。
そこで、今回は何度も失敗を積み重ねてたどり着いた完璧でしかも誰でも簡単に再現できるタレの黄金比を大公開したいと思います。
今年こそは作ってみたい方はぜひ最後までご覧いただいて家族の人達を喜ばしてください。
目次
意外と簡単にできてしまういくらの醤油漬け
すじこ(生)からいくらを取り出して皮を掃除して特製のタレに漬け込んで出来上がり。
難しいと思っているかもしれませんが実はこのように簡単にできてしまうんです。
一番大事なのはタレの部分です。
時間がない方や失敗したくないという方は市販のタレを使うというのもいいと思います。
しかし自家製タレを使うとまたおいしさ格別です。
好みの味に調整できるところがいいですね。
また自分で作ればワケのわからない保存料とかも入らず無添加なので子供達に食べさせてもやっぱり安心感ありますね。
どうせ自家製のいくらの醤油漬けを作るのであればタレも自分で作っちゃいましょう!
簡単に作れます。
とってもおいしいタレの作り方をご案内します。
魚屋秘伝の味なのでネットのレシピサイトでは公開されないレア情報も載せておきます。
ぜひ最後までご覧ください。
一度覚えてしまえば、毎年この時期が楽しみになりますよ!
すじこ(生)の選び方
まず。一番大事な生すじこについてちょっと解説しますね。
というのも美味しいいくらの醤油漬けを作るためにはすじこ(生)を上手に選ぶことがとっても大事だからです。
少しすじこ(生)のこと案内します。
すじこ(生)は秋鮭の卵
すじこ(生)は秋鮭(チャム)の卵です。
似たようなものに紅鮭の卵の「紅筋子」やますの卵の「ます筋子」があります。
紅筋子もます筋子も粒が小さめなのに対してすじこは大きめの粒が特徴です。
また、皮がついた状態のことをすじこ(筋子)といい、皮をとった状態をいくらといいます。
産地は主に北海道産から始まって後で南下し三陸産が増えてくるといった感じです。
すじこ(生)の美味しい時期
このすじこ(生)は秋鮭が川に登る前の海にいるときにとります。
早い時期は粒が熟していないし、遅い時期は粒の皮が硬くなっておいしくなくなります。
なので出始めてから少し経ったくらいが一番美味しい時期とされています。
具体的にいうと大体9月の中旬から10月の上旬くらいの間がすじこの品質がいいように思います。
その前後も入荷しますが未熟だったり完熟(皮が硬い)だったりするので上記の期間に買うのがいいでしょう。
11月に入ると入荷がなかったりして買いそびれたということもあるので10月入ったらすぐにやるくらいがいいでしょう。
すじこ(生)のお値段
近年秋鮭の漁獲量も減ってきているのですじこ(生)の値段も右肩上がりになっていると言えます。
大体一腹1,200〜2,000円くらいになると思いますが子供たち、孫たちの嬉しそうな顔をして喜んでくれるならば、決して高いものでないと思います。
最初は高くて後から安くなるといった感じです。
ただ気をつけないといけないのが遅くなると漁が終わって入荷がないということもあります。
あまり遅いのも注意した方がいいでしょう。
大体地域にもよりますがg780円以上になると高いと思いますが近年はそのくらいになっているのが現状です。
※2022年はさらに高騰してg1280円くらいが普通になっています。
理想をいうとg598円、最盛期でg498円くらいだと買いやすいと思います。
それ以下の値段はよほどの豊漁でない限りなかなかつけれないと思います。
※2021年あたりから原価も急騰して1.5〜1.8倍ほどになっています。
選んではいけないすじこ(生)
自家製いくらの醤油漬けを失敗しないためにも鮮度のいい皮の柔らかい卵を選びましょう。
鮮度が落ちてくると全体に黒ずんできます。赤い色もちょっとドス黒い赤色に変化していきます。
卵自体というよりも皮や卵同士かくっついている膜を見た方がよくわかると思います。
できるだけ鮮やかなオレンジ色か赤い色を選んでください。
すじこ(生)の事前処理 薄皮をとる
きれいなすじこ(生)を選んだら事前の下処理をしておいます。
生筋子の薄皮をとってバラバラの状態にします。
おそらくこの作業がこの料理の中で一番大変でかつ大事なところです。
生筋子の薄皮をよくとらないと食べたときにカスが残るような感じがして美味しくなくなるんですよ!
基本水をはったボールに生筋子を入れて浮いた皮を吸い取りながら水を流すという作業を繰り返します。
ただ、いきなりこれをやると大変です。
先に包丁でしごいて大方の皮を取っておくと後が楽です。
専門業者は網目を使ってやるようです。
テニスラケットの網目を使ってやるという強者もいるときいてビックリしたこともあります。
家庭ではそんなに量も多くないので下記のやり方が一番楽かなと思います。
- まずは薄皮に軽く包丁を当てて膜というか皮を軽く切ります。
- それを粒を潰さないように大きく開きます。
- その後橋の方から包丁の背を使って皮をしごくように取ります。
これで大体の皮が取れたと思います。
皮を外してバラバラになった生筋子を水のはったボールに入れます。
ボールにはる水をお湯でやるとより薄皮がとりやすくなるようです。
リッキーは流水で流しながらオリ(薄皮)をとっていきなすが、お湯でやるとより取りやすいようです。
このとき卵の粒の色が真っ白になります。
皆さん、これでビックリするようです。
でも大丈夫です。
後で作るタレに入れると透明な色に戻るので心配しないでください。
事前に準備する材料
準備するものはこれだけです。
- 鮮度のいい生すじこ ・・・一腹分
【タレ】
- 醤油 ・・・ 50cc + 少々 ←これがポイント!
- みりん ・・・ 50cc
- 日本酒 ・・・ 50cc
醤油はキッコーマンとかはちょっと辛いので甘めの醤油の方がいいでしょう。
みりんは本みりんを選んでください。
日本酒は上の写真のような料理酒は絶対に使わないでほしいです。
清酒↓でないと美味しくなりません。
※白鶴さんから何もいただいていませんよ。回し者でもありせんよ!たまたまです。
自家製いくらタレの作り方 秘伝の作り方大公開
自家製いくらの醤油漬けを美味しくするタレの黄金の比率は、上記の材料を見ていただくとわかると思います。
醤油 1 : みりん1: 日本酒1
の割合です。
まずこれを合わせてタレを作ってください。
そしてこれだとちょっと薄いというか味がはっきりしないので、後で調整の意味で醤油を少し加えます。
この最後の調整の醤油が肝になるところです。
お好みの味で加えてください。
この3つを混ぜたら一度火にかけてアルコールを飛ばしてください。
ほぐして皮をよくとった卵を自家製のタレに投入
冷めたらそこに卵を投入します。
そのままボールにラップをして一晩冷蔵庫でねかせれば出来上がりです。
次の日に少し試食してみて再度味を調整してください。
美味しい自家製いくらの醤油漬けができました。
失敗する場合
これでほとんどうまくいきますが、まれに失敗する場合があります。
それはどういう状態になるかというと、
卵の中央に芯が残る場合です。
私はこれを何度か経験しました。
卵に問題あったのか、煮切りしたタレがまだあったかかったのか、冷やしすぎたのか原因ははっきりしませんでしたが明らかに失敗作だというのがわかりました。
この時はもう一日冷蔵庫でねかせたら気にならなくなったということで解決ということにしましたが、ちょっとヒヤヒヤもんでした。
せっかく高いお金を出して手間かけて作ったのに失敗なんて。
ただ普通にいつもやる分には問題ないのでその時だけ卵の状態が悪かったのではかと思っています。
自家製いくら醤油漬けの賞味期限
食べれるようになった日から大体3日ほど冷蔵庫で保管できます。
その間美味しく食べれます。
古くなるとやっぱり生臭くなるのでわかります。
もしもっと持たせる場合はビンに入れて冷凍をかけるのがおすすめです。
そうすればお正月まで保管しておけます。
食べる前日冷蔵庫に入れて解凍すれば美味しく召し上がれます。
最後に
自家製いくらの醤油漬けって本当に美味しいですね。
これを食べると本当に既製品のいくら醤油漬けを食べられなくなるほどです。
それだけ自家製は美味しいものです。
毎年同じ時期に作られる方も多いです。
美味しかったといってくれる子供の笑顔、孫の嬉しそうな表情を毎年見たいんですね。
わかるような気がします。
ぜひ、自家製のいくらの醤油漬けの作り方をマスターしてその美味しさをご堪能いただきたいです。
少しだけ商品紹介(既製品)
今回自家製いくらの醤油漬けを紹介しましたが、なかなか時間もなくてまたいい生筋子も手に入らなくてという方も多いと思います。
そんな方に既製品ではありますが美味しいいくら醤油漬けをおすすめいたします。
普段滅多にリッキー商品紹介しませんが、これはおすすめ!という商品がショッピングサイトで掲載されていたので今回だけ紹介させていただきます。
いくら醤油漬 【500g入・北海道産・マルサ笹谷商店製造】メーカー既製品の中では定評のある笹谷さんのいくら醤油漬けです。
美味しくておすすめです。
安いいくらの醤油漬けもあると思います。
何が違うかというと、解凍したあとのドリップ(不要な水分)の出方が違います。
安いと思って買っても解凍したら水っぽくてベチャベチャということがよくあるんです。
醤油漬けにしたいくらは水分をある程度乾燥させて抜いた方が旨味が凝縮して美味しくなります。
ただ、水分を抜くというのはメーカーにとっては重さが軽くなって結果的に利益が下がるのであまりしたくないのです。
安いメーカーは水分を多く含ませて高く売りたいと思うわけです。
やっぱり安いには安いなりの理由があるのです。
その点この笹谷さんは無駄なドリップ(水分)がないいくら醤油漬けです。
味もよく信頼できるメーカーです。
まったりとした濃厚な味わいの美味しいいくら醤油漬け
それがこれです↓ ↓ ↓
笹谷商店のいくら醤油漬けは実際にリッキーがいつも使っているメーカーです。
商品の箱も全く同じです。
いつも使っている同じ箱だったんで思わず紹介してしまいました。
このメーカーのがおいしいです。
ショッピングサイトを見てもいっぱいありすぎてどれを買ったらいいのと迷うんですよね。
迷うようならぜひこのメーカーのものをお選びください。
どうせ買うならおいしいいくらを選びたいですからね。
特に安定の品質をお求めの方におすすめです。
値段も見る限り今年の相場なりだと思います。
Amazon、楽天、yahooいずれも信頼のできる大手のサイトから選べます。
他の商品もありますので詳細は各サイトにてご確認ください。
なお、ボタンを押しただけですぐ購入とはなりませんのでご安心ください。
まずはクリックして一度商品概要をご覧にください。
それでは!
<終わり>
自家製はやっぱり旨いなあ。