鮮魚は最低でも日販30万円売りたい理由




この記事は地方のスーパーマーケットの経営者、幹部の人たちに読んでほしい記事です。そして水産担当する人にも読んでほしいです。

地方のローカルスーパーマーケットでは水産鮮魚部門がしっかりしている店は割と安定して利益を出せていると思います。

逆に水産鮮魚部門が苦戦しているところは店全体の利益も安定せず経営の足を引っ張っていると思っていることは容易に想像つきます。

もちろん実績の推移や損益分岐点とかのいろんな経営指標を使って判断していくとは思いますがまず、そもそも鮮魚水産部門というものがよくわからない、わかりにくということもあって今ひとつ踏み込めないでいるということもあると思います。

今回鮮魚水産の立場でまともな利益を出すのに日々どのくらいの金額売る必要があるかという点に焦点を絞って解説してみたいと思います。

ちなみに今回示した金額は最低の金額だと思ってください。言い方を変えれば30万円以下の店なら利益も取れないし、新店出すのもやめた方がいいです。

日販30万円高い金額ですか?

で、表題の数字を見てどんな風におもわれたでしょうか?30万円!

んっ!30万円?なんで30万円なんだ?低いじゃないか!たかいじゃないか!

いろいろ思うところがあると思います。

安心してください。今回はそういう同じ思いの人に見てもらうように記事を作ってますから。

実際地方の生鮮スーパーマーケットは店の坪数で250〜450坪くらいでやっているところがほとんどではないでしょうか?

例えば店全体が日販300万円の売上だとすると水産部門は構成比9.0%として27万円。

30万円いかないです。

こういうお店は利益を出すのが難しいでしょう。よほど特殊な政策を取らない限り収支は見えてこないはずです。

鮮魚水産部門にとって30万円の意味

鮮魚水産部門の売上30万円だとしたら一ヶ月30日として考えると900万円。月間で1千万円前後の売上高になります。

普通のスーパーマーケットだとそこそこの売上高になりますね。

構成比でいうと9.0%といったところでしょう。

※私がコンサルティングするところは最低11.0%普通は13.0%が当たり前です。寿司があれば15.0%は楽に超えます。

参考記事 鮮魚部門構成比最低12.0%ほしい理由 地方SMは鮮魚を強くしろ!

ではなんで30万円なのか?ここが大事なポイントなので詳しく解説します。

コストの問題

まず、30万円ないとフルタイム2.5人配置できません。

この2.5人というのは水産がまともなオペレーションをするのに最低の人員です。MH(マンアワー)で言うと月間約440時間になります。それにパートタイマーが数人必要ですが560時間で人時売上高約1万円といったところです。

まあ、こう見ただけでも苦しい数値になるわけです。

ただここの細かい数値を優先すると間違いなく水産部門は弱くなるのであまり厳密に見ないことです。

まともに運営できるように考えると休みもあるのでやはり2.5人は確保しないといけないと思ってください。

魚の鮮度の問題

で、今度は水産の商品管理の面です。

実際に水産部門を運営するにあたって日販30万円はないと鮮度が維持できません。

例えば市場からくるトロ箱1箱こなせる(売り切れる)のに必要なのが30万円なのです。それも最低限の数字です。

これについて根拠を示せと言われても難しいです。

今までの経験上そういうものというしかありません。

具体的にいうと日販30万円ない場合とトロ箱一箱こなせず全部出しきれないということです。

全部出しきれないということは半分は次の日に出すことになるのでその分は鮮度が落ちるということです。

鮮度管理の問題すなわち鮮度のいい魚を当日売場に出せなくなってしまうということです。

または無理やり出してしまうと今度は値引きや廃棄でロスを増やすということになります。

もちろん賢いチーフや担当がうまく鮮度コントロールして上手くいっているかもしれません。もしそうならそのチーフ、担当を褒めてあげてください。彼らは必死で努力しているということだからです。

しかし、一般的にいって市場から入荷したトロ箱一つ売り切るには最低日販30万ないとキツいのです。

その意味で日販30万円最低売らないと魚屋の体裁は保てないということにもなります。

まとめ

鮮魚水産部門はうまくやると店全体のイメージを上げるだけでなく利益面でも大きく貢献します。

鮮魚水産部門 荒利率28.0%×構成比13.0%=相乗積3.64%は正直おいしいです。

食品部門 荒利率12.0%×構成比20.0%=相乗積2.4%と比べてみてください。これだけ売ってもって感じですね。

食品売場を縮めてでも鮮魚水産売場を広げた方がいいというのはこういうことです。

ただ、そのためには鮮魚水産部門の売上30万円いくような器を作ってやってください。

部門に数字を要求するだけなら何も改善はしないですよ!

そして鮮魚水産部門で30万円いかないお店は今後作らないでくださいね!

絶対採算合わないですから。

<終わり>

参考記事 地方スーパーは水産を看板部門にせよ!お荷物部門からの脱却

参考記事 なぜ地方スーパーマーケットは魚が強くなければいけないか!






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA