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新任鮮魚チーフの心得【スーパーマーケット編】7割できれば十分な理由

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4月です!

新年度が始まる企業も多いと思います。

人事移動もあったりして新たに部門を任された人たちもいることでしょう。

初めて責任を持たされたという人多いと思います。

不安な気持ちでいっぱいなのではないでしょうか?

みなさんに今伝えたいことは、

初めてするときは7割できれば十分

ということなのです。

個人的には半分でも十分だと思っているのですが一応ある程度は自信もつけて欲しいので7割として置きます。

なぜかといえば、最初は思い通りにいかなくて当然だからです。

今回は今年初めて部門を任される新任チーフ・主任の方々への心構えというか先につながる考え方そしてこれからどうしていいかの道筋を示したいをと思います。

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なぜ7割できれば十分なのか?

ここでチーフの仕事を10割できる完璧にできるというのはどういうことでしょうか?

パッと思い当たるところを挙げるとこのようになります。

  • まず予算比昨年対比の売上高と荒利率をクリアする ・・・ 会社に対して
  • 従業員が笑顔で働ける環境でいられる ・・・ 従業員に対して
  • お客さんが満足できる美味しい魚、加工品を提供できる ・・・ お客さんに対して
  • 付随した業務を円滑に遂行できる ・・・ 店に対して

これが全部できれば完璧なのです。

しかしながら、新任のチーフがこれを全部完璧にできるはずがありません。

なぜなら、ベテランチーフが存在しているからです。

ちょっと意味わかりませんね。

ここは少し解説が必要です。

鮮魚の仕事はいくつもの経験と失敗を経てきたベテランチーフが知恵を絞り、努力を積み重ねた上に成り立っているのです。

それだけ鮮魚の仕事はそんな難しい仕事なのです。

それなりの経験と努力をしてはじめて思った通りのこと、すなわち上記の業務を満足にできるのです。

それを乗り越えて数年チーフ業務を遂行している人がベテランチーフですが、そういった存在が必要ということはやはり鮮魚の仕事というのはそこそこ難しいということなのです。

そうであるならば新任チーフが完璧にできなくても不思議ではありません。

ここわかりますね。

むしろできなくて当たり前なことなのです。

なので半分でもできればいいいうわけです。

それを7割できれば合格点と言えませんか!

完璧にしようとするから息切れる

ところが新任のチーフは店を任された、自分は期待されていると思うのでしょう。

時に完璧に業務を遂行しようとします。

難しい鮮魚の仕事であっても10点を取ろうとするのです。

もしかしたらいい評価を得たいと思っているのかもしれません。

自分は選ばれた人間だからと思うのでしょうか。

自分の能力以上のことをしようと思うのです。

そして周りのスタッフとの軋轢を生じさせたりして雰囲気がどんどん悪くなっていきます。

周りの自分を見る目が変わったなと感じたり、実際に非難を浴びたりして、

結果、潰れてしまいます。

先ほども言ったように鮮魚の仕事はベテランチーフでも完璧にこなすことは難しいものです。

幾多の経験を経てきた人でさえ、10点満点を取ることができないのです。

それを昨日今日なったばかりのチーフができるはずがありません。

これは新任チーフをバカにしているのでありません。

それだけ鮮魚の仕事というのはチームワークも必要で難しいということを言いたいのです。

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ではどう考えていったらいいか

もちろん、チーフになる過程も違うと思います。

いろんな環境というかパターンがあると思います。

長らく同じ店でチーフになるパターンや突然全く経験のない店を任されるパターン。

新任のチーフが乗り越えていくためにはその環境パターンに応じて対応していくことが必要になります。

それぞれのパターンで見ていくことにしましょう。

今までいた同じ店のチーフになる場合

このパターンの場合は比較的スムーズにいくと思います。

スタッフもみんな知っているし気心も知れているのでやりやすいと思います。

自信を持ってチーフ業を遂行すればそのうち形になります。

このパターンの方はラッキーと思いましょう。

今までいた同じ店で前任者チーフがカリスマの場合

ただ同じ店であっても前任のチーフがやり手だったりカリスマだったりすると少し大変です。

みんな嫌だ、できたら避けたいと思うと思います。

これまで営業数値もよかったりします。

自分がやり始めてしばらくすると売上予算比昨年比を落とす日が出たりします。

徐々にそんな日多くなり全体の士気が下がっていきます。

そして前任チーフの信者のパートさんの一部がやめたいと言い出したりします。

よくあるんですがこのパターンで新任チーフになったりすると心を病んだりするんですね。

特に真面目な人は自分の責任だ、自分の力がないばっかりにと悲観的になるのです。

店長や会社からも営業数値について指摘されたりしてさらに自信を無くしていったりします。

不安になるのです。

で最悪の場合は、

潰れてしまいます。

こういうパターンの場合は本当であれば事故と思ってしばらく諦めるのが大事です。

事故と思ってあきらめる??

リッキーさん無責任だよ!と言わないでください。

実はそう考えることが一番いいのです。

前任者が実力者だったというのはあなたとってみれば偶然なわけですから。

そんな器用な人と同等なことを新任のチーフがすることは無理なわけです。

まさに事故みたいなものです。

割り切るのです。

あなたは何も悪くありません。

このパターンの時はあなたの力では解決できないことに気づいてほしいです。

そしてこういうときはしょうがないと思って日々のお客さんを大切にすること徹するというのが効果的です。

遠い先を見ずに今やるべきことをしっかりやることです。

期を待つしかありません。

時間が解決してくれるパターンなのです。

今までいたのとは別の店のチーフになる場合

環境も人も新しくなるパターンです。

このパターンも新任のチーフには少ししんどいかもしれません。

まずは、その店の雰囲気に慣れることが先でしょう。

業績を上げるのはその後です。

まずは人を知り売場を把握することが大事。

1ヶ月くらいはすぐ過ぎていくでしょう。

でもそこの把握をしないことには営業数値を変えることはできないものです。

このパターンで大事なことは慌てないことです。

新任チーフの心得

では平社員と新任チーフは何が違うのでしょうか?

具体的な業務内容についてはそれぞれの企業ごとでマニュアルがあると思います。

なのでここではチーフと平社員の違いという視点でチーフの心得を把握したいと思います。

とするとこのような視点が挙げられると思います。

  • 先に先手を打てるか
  • 多くの引き出しをもてるか
  • スタッフの心をつかめるか

言い方を変えると部下たちにどのような姿を見せるべきかということになります。

それがこの3点になるわけです。

これを意識すると部下たちの道筋をつけやすくなると思います。

部下たちの信頼を得るための手段ということです。

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まとめ

とにかくこの春新任のチーフになった人たち言いたいのは、無理するな焦るなということです。

新任チーフはできなくて当たり前なのです。

最初からできたらベテランチーフなどいらなくなるわけですから。

まずは地に足をつけてその場を知る=状況を把握することが大事なのです。

営業数値が下がり始めたらまた上げればいいだけです。

そのためにこの「さかなのさ」で売上の上げ方しのぎ方のノウハウをたくさん紹介しているのです。

わからないことあればメール等でも無料相談受け付けています。

みなさんがなんとか魚を売る楽しさを感じるところまでは協力しますから。

気負わずに頑張りましょう!

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属