魚を捌いて25年のリッキーです。
毎日のようにアニサキス被害のニュース報道がされています。
有名店や大手スーパー、芸能人などいろいろな場所や人に寄生虫アニサキスの被害が発生しています。
刺身を食べるのも躊躇しますね。
刺身好きの日本人にとっては非常に由々しき事態です。
ところで養殖のサーモンはアニサキス被害の報道があまりないようですが寄生虫リスクはないのでしょうか?
目次
養殖サーモンは実務上アニサキス被害の心配していない
その中でも養殖のサーモン刺身はスーパーや鮮魚店でも売上が伸びていますし、回転寿司でもお子様の人気No. 1はこのサーモンのお寿司ということです。
養殖のサーモンはアニサキス被害の心配はないのでしょうか?
結論からいうと小売店では、養殖サーモンの場合アニサキス被害の心配はないと思っています。
実際に養殖のサーモンでアニサキス被害がでたという報道ニュースは聞いたことありません。
ただ実際のところはどうなのでしょうか?
アニサキスがなんなのかも含め簡単に解説します。
アニサキスは魚の寄生虫
魚につくアニサキスは寄生虫です。
小さくトグロを巻いて巣食っています。
大人の虫ではなく子供の虫なので小さいです。
元々アニサキスはプランクトンに存在するものが海の食物連鎖の中でいろんな魚に移動していきます。
最終的には鯨やさめなどの大型の魚にたどり着きます。
その排泄物をプランクトンが食べてまた連鎖していくのです。
だからどの魚にも理論上はアニサキスがいてもおかしくないのです。
アニサキスのいる魚
海にいるほとんど魚にアニサキスがいる可能性があります。
アジ、サバ、カツオ、マグロ、ブリ、サンマ、ニシン、タイ
これら全ての魚にはアニサキスが寄生している可能性があるのです。
ただ魚によってアニサキス被害がでやすいでにくいというのはあるようです。
刺身する魚の種類が激減
こんなこと言われると刺身食べられないということになってしまいます。
実際、アニサキス被害が食中毒扱いになって発生件数の報告がされるようになってからスーパー、鮮魚店の刺身で扱う魚の種類も激減しているのが現状です。
一般消費者においてもアニサキスについての知識ついてきて刺身に対する警戒感が増してきています。
アニサキス被害を防ぐ方法
アニサキスを防ぐ方法は、
- 実際見つけて取り除く
- マイナス20度以下の冷凍庫に24時間以上入れて凍らせれば死滅すると言われています。
現状では実効性あるのはこの2つだけと言われています。
塩や酢では死にません。
よく噛むというのもちょっと当てになりません。
この辺はこちらの記事が詳しいです。
サーモンにはアニサキスはいないのか?
基本的にはいます。
サーモンといった場合ここでは定義については触れませんが海にいるものにはアニサキスが寄生する可能性があります。
※サーモンと鮭の区別は混沌としていて学術的にも混迷を極めているのでここでも分けずに考えることにします。
川にいるサーモンでも海に出ることがありますので絶対にアニサキスがいないとは言えません。
では川だけにいるサーモンなら大丈夫かというとこれはこれで別の寄生虫の問題があります。
いずれにしても天然のサーモンにはアニサキスがいる可能性は否定できないのです。
では養殖のサーモンはどうか?
養殖のサーモンは水質や餌が管理された中で成長します。
なのでアニサキスが付く可能性は極端に少ないと考えられています。
その意味では養殖のサーモンはアニサキス被害の心配が少ないと言えます。
ただ、プランクトンを食べる可能性がある限り全くゼロではないと考えます。
冷凍解凍の養殖サーモンはどうか?
養殖のサーモンが冷凍解凍されたものはアニサキス被害の可能性はあるのでしょうか?
これはほぼリスクはないと考えます。
先ほどの条件で冷凍がかかっているからです。
まとめ
結局アニサキス被害を防ぐには冷凍をかけるということが非常に大事になります。
ただ冷凍をかけると若干味は落ちてしまうので生で食べたいという要請が残ります。
そこが悩みのタネなんですね。
なんかいい方法あればいいのですが。
ただ養殖のサーモンについては現場段階ではほぼほぼアニサキスの心配はないと思ってやっています。
今人気のでているご当地サーモンも養殖サーモンです。
アニサキス被害が心配な方はぜひこういったサーモンをご利用ください。
<終わり>
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