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解凍さんまってどんなサンマ?

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みなさん、いかがお過ごしですか?

暑い日が続きますね。

お盆も終わってそろそろ秋刀魚が入荷する頃になります。

ニュースなどの報道でもある通り今年の生さんま漁は非常に厳しい状況のようです。

リッキーのところには日々生さんまの全国各地の入荷状況速報が入ってきますが出てもサンマの魚群が見つからずに戻ってくる船が多いようです。

獲れるのであれば遠くまで出てさんま獲りにいくのでしょうが気配がないのに燃料を使って沖までるという選択肢は取れないのだと思います。

9月いっぱい生さんまの漁は期待できないようです。

となると解凍さんまというものが活躍することになるのですが解凍さんまってどんなサンマなのでしょう?

一般の方にもわかりやすく解説したいと思います。

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解凍さんまとはどんなさんま?

ちなみに解凍さんまとはどんなさんまなのでしょうか?

せっかくなのでここで解説してみたいと思います。

というのも少し一般の方のイメージと違うところがあるのです。

本来解凍というとカチンコチンに凍ったものを温度帯を変更して解凍すると思います。

ところが解凍サンマの場合は解凍されて氷水に入ったものが流通しているのです。

それはまだ凍った状態の時もあります。

さんまというのは例年、旬の時期に脂ののったさんまを冷凍して次の年に残しておきます。

  • 冷凍して在庫することで出荷量を調整して魚価の下落を防ぐ
  • 旬の脂ののった時期に獲るので秋以外でも美味しいさんまが食べられる
  • 旬の安い時期に大量に買付して冷凍するので時期外れでも魚価が安い

こんな理由から解凍さんまというのは普通のお店でも非常に重宝しありがたい存在なわけです。

冷凍解凍と言っても旬の脂ののった時期に獲ったものなので非常に美味しいです。

冷凍のデメリットを感じません。

しかも安いとなると魚惣菜などからの多くの需要があるわけです。

もちろん生があるときは生さんまを使います。生がない時とか端境期など活躍してくれるものというイメージです。

そして前年の冷凍なので途中で切れることもあります。

年によってこの冷凍さんまが最初から少ない状態があるのです。

塩さんまとどう違う?

冷凍解凍さんまに似たものに「塩さんま」というものもあります。

文字通り塩したさんまです。

そして通常冷凍状態で保存してあります。

これも旬の脂ののった時期にたくさん作って置いておきます。

どちらかというと冷凍冷蔵技術がない時に活躍した商品です。

ちなみに先ほどの冷凍さんまは鮮魚での扱いになります。

それに対して塩さんまは基本塩干品の扱いになったりする場合があります。

いわゆる塩ものの扱いということですね。

最も大きな違いは冷凍さんまが「競り」で魚価が決めれられるのに対して塩さんまは「相対」といってお互いの話し合いで値段が決めれられるという点です。

値段や在庫の有無など安定しているのはやっぱり塩さんまだと思います。先に言っておけば大体確保できるものです。

冷凍さんまも事前に言っておけばある程度確保できるでしょうが値段や在庫状況などどちらかと不安定さは否めません。

また、用途も塩さんまの場合は焼くしかできないということになります。

冷凍さんまは煮たりフライにしたりすることも可能なので用途としては冷凍さんまの方が広いと思います。

その辺を考えて買い付けするわけです。

あと大事な味の点にいうと塩さんまの方が少し塩くどいかなと思いますが、それがいいんだという人もいます。個人的には冷凍解凍さんまの方が好きです。

いずれにしても美味しいのは大きサイズです。

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まとめ

ということで

さんまを買い付けるときは、

生さんま > 冷凍さんま > 塩さんま

という構図になるわけです。

こんなことを考えながら今年はどんな展開にしようか考えています。

あとはないものはないと割り切れる勇気も大事かな。

ちょうど底曳漁が解禁の時期なのでカレイやハチメを広げて売ればそれはそれでみなさん喜んでくれるかなと思っています。

ここまでよんでくれた方にだけこっそり教えちゃいます。

さんまの代わりにあじを力入れて売るいいですよ。

用途が似てますからね。

ただ、秋の雰囲気はやっぱりさんまが一番出せるんですよね。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属