イワシの種類は問わず、いわしの稚魚を「小イワシ」ということがあります。
流通過程での言い方で市場などでよく使われます。
もちろん真イワシだったり、片口イワシだったりします。
※金沢ではうるめいわしの稚魚はあまり出回りません。
いずれも食べ方は似たような感じです。
骨ごと食べられたりするのでカルシウムを摂取したい人にはオススメです。
わざわざ包丁を使わなくても手で頭をとてって料理する感じになります。
少し大きなサイズなら指で開くこともできます。
基本情報
分類 | ニシン目ニシン科ニシン亜科イワシ(人為的分類) |
名称 | 小いわし(マイワシ) |
英語名 | small pilchard |
学名 | sardinops melanostictus |
分布 | 日本列島沿岸を中心とした北太平洋海域 |
主な漁法 | 巻網漁、定置網漁など。 |
備考 | ・小いわしはいわしの稚魚の総称。 ・イワシという場合、ニシン科の真いわし、ウルメイワシとカタクチイワシ科のカタクチイワシの3種類を言います。 ・ニシン亜科の魚をサーディン、カタクチイワシ科をアンチョビという |
小イワシはどんな魚?
基本的にマイワシの稚魚ですがカタクチイワシの稚魚も小イワシと呼びます。
あとウルメイワシの場合もあり得ます。
市場にはだいたい常にあるような魚です。
ただ最近ではめっきり入荷が少なくなりました。
小イワシの相場
相場の変動は若干あります。
安い時は箱300円でセリ値がつくこともあります。
最近はなかなか少ないですが。
高い時は2000円近くすることもあるでしょうか。
2kg又は3kg箱に入って流通することが多いです。
鮮度劣化が早いので取り扱いに注意しましょう。
古くなると顔というかエラのあたりが赤茶色になるのですぐわかります。
すでに時間が経っているということなので買わないことです。
腹の中身がでているようなものは論外です。
小イワシの調理方法
小イワシは包丁を使うより手で頭を取った方が早いかもしません。
頭を持って内臓を一緒にとってしまいます。
小イワシの開きも頭をとってから骨に沿って親指をなぞれば外れます。
小イワシのおいしい食べ方は?
一般的には頭をとって天ぷらや唐揚げにすると美味しいです。
開いて天ぷらにするのもおいしいですね。
鮮度が良ければ刺身にしたりもします。
ただ、本当にめんどくさいのでよほど食べたいと思った時のみやってみたほうがいいでしょう。
特に女性は日々の食生活の中でできるだけカルシウムを摂るクセをつけてほしいです。小イワシだけでなくしらす干しもいいですよ!
また、小さいサイズなら骨ごと食べれます。
オリーブオイルでつけたりして自家製オイルサーディンを作ってみるのもいいでしょう!
リッキーのオススメ!
春先になるとこの小いわしの塩茹で酢醤油が無性に食べたくなることがあります。
簡単にできて結構さっぱり食べれるのでやってみてください。
その時に茹で水に生姜を入れてもいいとおもいますがリッキーは苦手なのであまり入れません。
好き好きですね。
小さい魚や細長い魚の場合にオススメです!
広島のカタクチイワシの刺身
小いわしの刺身も面倒くさいですがおいしいものです。
特に広島の人はよく食べますね。
それもカタクチイワシでするようです。
プライドフィッシュにもなっています。
>>https://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1433473272
あんな小さなカタクチイワシをどうやって刺身にするかというと、荷造り用のバンドを丸めて身を削いで身を剥がします。
確かに早くできそうですね。
どうやって買う? 今回はここがポイント!
この小いわしを買う際、むずかしいというか気を使うのがこの小いわしを調理してくれるかどうかですね。
残念ながら鮮魚店やスーパーマーケットでこの小いわしを調理してくれるかはお店の判断になります。それぞれの店によって対応が異なると考えたほうがいいでしょう。
リッキーの店では調理しますが断るお店もあってもしょうがないかもしれないと思います。
昔の魚屋さんなんかでいうと小いわしは包丁を使わずに頭をとれるものだから自分でやれるだろうというわけです。
まあ、今の時代は包丁使えるかどうかというより生ゴミを置いておきたくないという事情があることを考えると頭とりはした方がよいということになりそうです。
また、値段も安かったりもするので調理頼みにくいということもあるでしょう。
ただ、店側からすると対面調理するのにパックの値段が高いか安いかで判断するとしたら、今時はセンスないと思います。
嫌悪感持たれるだけです。
すぐSNSで投稿拡散され、その企業自体社会的に抹殺ないし叩かれかねない時代だからです。
その論理は今の時代まかり通らないのです。
できない理由としてはどうしも混んでいたり、手間がかかりすぎたりしてそれをすることでその他大勢の人の調理に迷惑がかかる(内在的制約)などということくらいしかないと思います。
とすると小いわしも調理すべきなのでしょうが結局はその店、その会社のが考え方なのでそこまで強要はできませんね。
店は少なくとも調理しないなら事前に魚種ごとに告知なり案内を出すべきです。
わからない時は断られることを前提にダメもとで聞いてみましょう。
「このいわし小いさいけど料理大丈夫ですか?」
「この小いわし頭とってもらえるんですか?」
とストレートに聞くといいでしょう。
よくいらっしゃるのが、
「手首が痛くて」とか
「包丁が切れなくて」
という言い方をされる方がいますが、そんなことを言わなくても調理するところはするし、調理できなところはお断りされるので余計なことは言わないほうがいいと思います。
断られると 「じゃ、いらんわ!」 とパックを放り投げていく人も見たりします
気持ちはわかりますが、ちょっと残念ですね。
どうやって売る?
小いわしは安いものなので基本定額で販売します。
だいたい198円くらいが売りやすいでしょう。
高い時は298円の時もあります。
その都度値段を変えるのでなく
1箱を10パックとったり、12パックとったりして調整していつも同じ値段をつけたほうがよいと思います。
値入れはしっかりとれるはずです。
余談ですがこの小いわしを調理するのが嫌といって小いわしを仕入れないという担当者も多いです。
先に述べたようにむずかしい問題ですが調理を強要すると取り扱い自体なくなるということはよくあることではあります。
最後に
小いわしされど小いわしです。
大羽いわしと違ったおいしさがあると思います。
小いわしこれから春に向かって頻繁に売場に並ぶと思いますのでぜひ挑戦してみてください!
<終わり>
写真の小いわしは 真いわし の稚魚です。