この海ぞうめんという海藻を知らない人も多いと思います。
わかめ、こんぶ、もずく、めかぶ、アカモク、ひじきなどいろいろ海藻がありますが、この海ぞうめんは他の海藻と少し雰囲気が違っています。
リッキーもはじめ市場に並んでいるのを見てなんだろうと思ってました。
どんな海藻か正直わからなかったです。
ただ、わざわざ市場に並ぶのですからなんらかの価値があるのだろうと思います。
今回実際にこの海ぞうめんを仕入れてみる機会があったの紹介します。
目次
海ぞうめんの基本情報
分類 | ウミゾウメン目ベニモズク科ウミゾウメン属 |
名称 | 海ぞうめん |
別名・地方名 | – |
英語名 | – |
学名 | Nemalion vermiculars Suringer |
分布 | 日本海の沿岸 浅い岩礁域 |
主な漁法 | – |
備考 | ・海そうめんはまた別物。アメフラシの卵なのでぞうめんとしている。 ・素麺に似ているからだと思いがむしろウドンみたいな太さ ・塩漬け、乾燥したものもある |
海ぞうめんはどんな海藻?
実はこの海ぞうめん毎年市場には並びます。
大体1kgくらい生の状態です。
普通の海藻より遅い時期、6、7月に入荷するのが特徴です。
普通海藻は2、3月ごろが中心なので少しずれる時期になります。
なので他の海藻がない分この海藻が存在意義をもつのです。
見た目は真っ黒な色をして少し太めなのでちょっと気持ち悪い感じです。
海藻とわかればそんなもんかという感じです。
海そうめんは別の生物が存在する
本来ならこの海藻も海そうめんと言いたいところですがあえて「ぞうめん」と濁音になっています。
これには訳があります。
実は「海そうめん」という別の生物がいるからなのです。
正確にいうとアメフラシの卵のことを海そうめんということです。
これは未確認情報ではありますがアメフラシを食べる地域があってそこではこのアメフラシの卵も食べるとのことです。
写真はありませんがまさに黄色い中華麺のような色と形をしています。
茹でるのでしょうか?それを食べるようです。
ただそもそもアメフラシは有毒な海藻を食べることがあるのでそういうものは食べれません。
なのでアメフラシを食べる地域限定でその卵も食べるといわれています。
すごいですね。
話がずれたので戻します。
海ぞうめんのおいしい食べ方は?
この生の海ぞうめんどうやって食べるのでしょうか?
海藻なので生わかめと同じような使い方のイメージです。
洗ってそのまま食べれます。
酢の物がオススメです。
ほどよいぬるみと磯の風味を楽しむ食べ物です。
サッと湯通しすると鮮やかな緑色になります。
味噌汁にしてもよいです。
ただ長時間水の中に入れておくとふやけてぬるみが増えておいしくなくなります。
また煮込むと溶けてしまうこともあるようです。
なので酢の物など食べる時は、直前にタレや三杯酢をかけたほうがいいようです。
実際海ぞうめんを食べてみました!
で、今回買付したので実際に海ぞうめんを食べてみました。
それも生で。
サッと水で洗って食べたらおいしかったです。
何もつけずにそのままでも美味しいものでした。
食べてみて、なんで市場に並ぶのかもわかりました。
食感がもずくやアカモクと全く違うんですね。
ちょっと寒天のような弾力があり噛むとプチプチっと切れる感じです。
で、後味はやっぱり海藻でした。
これはこれで歯触りもよくシオシオとしておいしいものだと思いました。
生でも食べられる海藻のような気がします。
ただ、当時はよくわからなかったので販売は加熱用にしました。
どうやって売る
今回の海ぞうめんは生です。
仕入値は他の階層より少し高めです。
そこそこいい値段します。
ただちょうど春の海藻が完全になくなった頃に市場に並ぶので価値があるんだと思います。
夏に酢の物の需要が増えますからね。
ただ、馴染みがないところでは少し説明しながら売らないと難しいかもしれません。
海ぞうめんを買う
この海ぞうめんを買おうと思った時はなかなか難しいかもしれません。
生は時期になれば市場に並びますが、小売店で扱うところが少ないです。
スーパーでは高すぎて扱えるところ少ないと思います。
ネットなどでは塩漬けにされたものか乾燥したものが販売しているような状況です。
一応載せておきますね。
最後に
なんといっても生の海藻類が少ない夏時期の海藻なので存在価値があるのかなと思いました。
仕入れてみた感想としては、味もいいのでチャンと売っていけば売れないこともないと思いました。
海藻も売場の鮮度感を上げてくれるので大事にしたいものですね。
この海ぞうめんが生海藻の今季最終便のような感じです。
来年の春まで生の海藻はおあずけといった形になります。
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
見た目太くて黒々してグロテスクなのでちょっと引いてみていました。