暑くなるとなんで無性に貝のお刺身が食べたくなるのでしょう?
特に北陸地方の大きなバイ貝の刺身のおいしさといったら貝刺しの中でもトップクラスのおいしさだと思います。
うっとしい暑さの中で冷え冷えコリコリばい貝の刺身を噛み締めれば、この上ない至福感に満ち溢れてきます。
そしてこれまた冷え冷えのビールをグイッと飲み干すとなんともいえない貝特有の甘みとキレの良い爽快感が味わえます。
奥歯でギュッと噛みしめると生きてて良かったと思うほどです。
いずれにしてもバイ貝のお刺身は刺身の中でも最高レベルのおいしさだと思います。
今回はこのバイ貝のことを見ていきたいと思います。
最後の方にこのバイ貝について注意してほしい内容も書いてありますので最後までご覧ください。
目次
バイ貝の基本情報
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分類 | 軟体動物門腹足網吸腔目バイ科バイ属バイ |
名称 | バイ(エッチュウバイ) |
別名・地方名 | 白バイ、越中貝、バイ貝 |
英語名 | Finely striated buccinm |
学名 | Buccinum satraitissimum(Soweby,1862) |
主な漁法 | カゴ漁 |
備考 | ・バイ貝でなくバイでよい ・いわゆるあずき貝のことをバイと呼ぶことがある。 |
バイ貝ってどんな魚介類?
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このばい貝、別名越中梅貝または白ばいもいい、北陸では大きなサイズをお刺身にして食べる習慣があります。
金沢おでんにはこのバイ貝が丸ごとが入ったります。
小さなサイズは甘辛く煮付けにします。
産地は島根や山口のものが多いですが北陸では普通に食卓に出てくるほどポピュラーな食材の一つです。
バイ貝と呼ばれる別の貝
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ちなみにあずき色をした巻貝(アズキガイ)をバイ貝と呼ぶ地域もあるので混乱しやすいのでご注意ください。
あずき貝はもっぱら煮付け用で通常刺身にはしません。
北陸でバイ貝という場合はこの白バイ、越中バイのことで刺身、煮付けで利用されるということになります。
その地域で親しまれた名称を使うことになると思いますがちょっとまぎらわしいですね。
バイ貝の美味しい食べ方
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これはなんといっても刺身です!
惹き立つ甘味とコリコリした歯触りが特徴で貝刺しの中でもトップレベルのおいしさです。
やっぱりわさび醤油が最高ですね!
ヌタにしてもおいしいです。
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またバイ貝の煮付けもおいしいものです。
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居酒屋でも人気です!
北陸では結構突き出しとかで出てきます。
小粒なバイ貝いいですが大きなサイズの煮付けも旨いものです!
バイ貝の下処理の仕方と刺身を美味しくする切り方
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このバイ貝活きたものしかお刺身にできませんが切るときには限りなく薄く切るのがポイントです。
薄く切っても身がしっかりしているのでコリコリとした食感は残ります。
特に鮮度がいいものはチリチリになってチヂミますのでさらに鮮度感が出ます。
写真の切り方はまだまだ厚く、もっと薄く切りたいところです。
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ただ下処理が大変でヌメリを塩で洗い流さないといけません。
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この水管のような部分もコリコリして美味しく食べられます。
このままでいいですがちょっとスライスしたほうが食べやすいと思います。
ただ、今日の担当者は捨てていました。
これを集めた昆布じめもあるくらいですから。
もっとチャンと教育しないといけないと痛感しました。
刺身で食べるときはここに注意!
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あと唾液腺(丸枠)はしっかり取ることをオススメします。
唾液腺にはテトラミンという毒を有するものがあります。
テトラミンの毒は加熱しても消えません。
大量に食べてしまうと幻覚を見たりめまいをもよおすような作用があると言われています。
一般的に越中バイ(白バイ)はテトラミンの毒の心配はないとされているようですが一応取り除いた方がよいでしょう。
指で掻き出して洗い流せばすぐ取れます。
たまたま入った海鮮居酒屋で出会ったバイ貝肝串焼きが最高だった!
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海鮮珍味が好きなのでいろんな海鮮飲食店にいっては珍しいものを頼むようにしています。
先日超レア海鮮串と出会ったの紹介します。
それはバイ貝の肝を集めて串焼きにしたメニュー。
なんか安くない?
こんな珍しいものもう少し高くても注文しますよ!
案の定こんなレア珍味に出会ったのもこの時で最初で最後でした。
もちろん即注文。
するとこれで最後でしたといわれる。
なんてラッキーなんだ!!!
で、待つこと数分、出てきたのがこれです!
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どうです?
こんな串焼き見たことないでしょう!
そもそもどうやってバイ貝の肝をこんなにキレイにとるんだ???
ここはちょっと秘密です。
実際自分でやってできたら紹介しますね。
また、これがどこのお店かもちょっといえません。
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どうしても知りたい方はメールでこっそり教えますので問合せコーナーからどうぞ連絡ください。
ともあれタレもついてバイ貝の肝串焼き本当においしかったです。
乳白色のところが特にかためでおいしかったです。
季節があるんだよってマスターは言っていました。
一本一本なくなるのがこれほど残念に思えたのは初めてでした。
最後に
貝の刺身の中でも最高レベルにおいしいです。
このバイ貝の刺身を食べているとき北陸に住んでいてよかったと思えます。
可能な限り”薄く切る”ですよ!
北陸にお越しの際はぜひこの貝を食べてくださいね!
参考サイト https://www.zukan-bouz.com/syu/エッチュウバイ
<終わり>
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