市場にカツオに似た魚が並んでいます。
本マグロの幼魚のメジマグロです。
カツオがメタリックな魚体に黒い線が横に走っているのに対しこのメジマグロは縦に縞線が走っています。
頭を上にあげるとその縞が横になるのでヨコワという言い方をするようです。
本マグロであることは間違いないのですが、市場価値的にいうと全く別物のように扱われています。
もちろん本マグロは値段も高級ですが、このメジマグロはどちらかというと大衆魚的な値段となっています。
それだけ脂のノリが違うということなんでしょう。
ただ、庶民からすると幼魚とはいえ本マグロを比較的安く買えるのでありがたい存在です。
市場的には本マグロというよりはカツオに近い存在と言えるかもしれません。
メジマグロの基本情報
基本的にクロマグロと同じです。
分類 | スズキ目サバ科マグロ属クロマグロ |
名称 | メジマグロ |
別名・地方名 | 本マグロ、クロマグロ |
英語名 | Pacific bluefin tuna |
学名 | Thunnes orientalis(Temminck and Schlegel,1844) |
分布 | 海水魚 |
主な漁法 | 延縄漁(釣り)、巻網漁 |
備考 | ・寿命は20年以上 |
メジマグロはどんな魚?

本マグロから見ると脂が少なくあっさりした感じが好きという人多い。
それでも脂ののった個体も多いのでとてもおいしい。
本マグロから見れば半値くらいなのでスーパーや量販店でも使われることがある。
遊魚によるクロマグロ採捕規制
簡単にいえばクロマグロを釣ってはいけないということです。
悪質な違反者に対しては農林水産大臣が命令をしてそれにに従わない場合は罰則(1年以下の懲役、50万円以下の罰金)が適用されるとのことです。(漁業法第191条)
釣りをする人がいうには実際に釣れたりすることがあるようですが必ずバレてと大ヒンシュクを買うことになるとのことです。
どうぞお気をつけください。
>>クロマグロを対象とする遊漁者・遊漁船業者の皆様へ 水産庁HP
おいしい食べ方は?

やっぱり刺身がおいしい。
わさび醤油で食べたい。

本マグロとはなんか違います。
どうやって買う?
幼魚といってもそれなりの大きさがあるので1尾で売られていることは少ないかも知れません。
主に刺身になったものを買うという感じです。
夏頃が取り扱われることが多い。
どうやって売る?
仕入値はk800円にならないと仕入れない。
それ以上だとスーパーあたりでは売りにくくなってしまうからです。
実際、そんな値段になることがあるのであわてずその値段になるまで無理に買わない。
刺身は普通に平造りにした方が良い。
間違ってもスライス、削ぎ切りはしたくないところ。
メジマグロのおろし方

メジマグロは少し変わったおろし方をします。
鰓の付近の皮が硬いからです。

背ビレもこのように包丁の刃元を使って押すようにして取り除きます。
背ビレの付近も皮が硬いからです。
最後に
値段が下がるのをひたすら待つことです。
無理して高いものを仕入れると商品造りが窮屈になっておもしろくないです。
k800円以下になるまで待ちましょう。
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
リッキーも最初このメジマグロが本マグロの子供だというのが信じられなかったです。