スーパー業界に激震が走りました!
日本経済新聞電子版6月4日付より
先ほどこのような見出しの記事が速報で入ってきました。
目次
小売業界を震撼させた速報
その内容に耳を疑いました!
クスリのアオキホールディングス(HD)は4日、食品スーパー運営のナルックス(金沢市)を買収すると発表した。30日付で株式の90%を取得する。北陸ではスギ薬局やコスモス薬品などの競合企業が店舗網を拡大している。ナルックスが持つ鮮魚を中心とした生鮮分野のノウハウを取りいれて競争力を高める。
日本経済新聞電子版6月4日付より
石川県出身の企業で北陸を中心として全国展開しているクスリのアオキ(東証1部上場)がローカルの生鮮スーパー「ナルックス」を買収したとのことです。
ナルックスは金沢市内に5店のスーパーを運営している。2019年5月期の売上高は48億円。
日本経済新聞電子版6月4日付より
それも鮮魚が強い地元スーパーです。
このニュースには非常に驚きました。
ナルックスは金沢の鮮魚が強い地元密着型スーパー
が近年は人員不足と競合の出店に押されて元気がなかった「ナルックス」。
CGCグループの老舗会員メンバー企業です。
もちろん社長もバイヤーも知っていす。
このニュースには本当に驚きました。
まさに寝耳に水でした。
確かにここ数年の人員不足もあって思ったようなオペレーションはできてない感じでしたが、もともと地元密着型のスーパーで商品力はある魅力的な企業でした。
そんな企業さんがクスリ屋さんに買収というニュースは正直とてもショックです。
ナルックス買収の目的
でも、記事内容を見ると、
ナルックスの買収によって鮮魚の仕入れや鮮度管理などのノウハウを取りこむ。まず、福井県の大型店にナルックスが鮮魚テナントを出す。他店でも鮮魚の取り扱いを増やす方針だ。
日本経済新聞電子版6月4日付より
ということで「ナルックス」にとっては悪い話ではないようです。
ドラッグストアの生鮮強化戦略の一環
ただ、このニュースの本質は、
クスリ屋さんが全国展開する過程で生鮮の必要性を認め、鮮魚の強いローカルスーパーマーケットの長年培ってきた販売技術=ノウハウを評価し、自社の戦略に取り入れた。
というところだと思います。
既存のテナントとの関係は
もともとクスリのアオキは既存の店では「インサイト」という富山のテナントで展開していたはずなので、そことの関係などこれからの流れも含め気になるところです。
いずれにせよ、この話題はこれから北陸地方では台風の目になりそうです。
当日のクスリのアオキの株価
ちなみに今日のクスリのアオキHDの株価は9,070円(+170) 。
19:45現在のPTSは売買まだ…成立していないようです。
東証1部上場企業の株価に影響するレベルの話題ではないのかも知れません。
最後に
私個人的に「物事を判断する上で市場の評価=株価が情報としての精度が高い」と信じていますのでしばらく株価の様子を注視していきたいと思います。
それにしてもこの大胆な戦略吉と出るか凶と出るかはその後の展開次第だと思います。
経営トップの強い信念がないと成功しないでしょう。
スーパーの立場からするとお手並み拝見といったところです。
【2023年2月追記】
その後大型店を中心に順調に鮮魚設置店舗を展開しています。
能登のサンフラワーというSMの買収もありました。
軌道に乗っているように見えます。
<終わり>
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