
サンマの刺身の美味しさは群を抜いています!
こんなに美味しいお刺身なかなかないですね。
毎年秋になると秋刀魚の刺身楽しみにしていました!
2.3切れ箸でつまんで生姜醤油をつけてパクッと食べるとジュワ~っとにじみ出る独特の甘み。ハァ~たまりません!
しかしながらアニサキス被害も多いということで最近では生さんまのお刺身なかなか食べられる機会が減っているのではないでしょうか?
スーパーでもさんまの刺身生のままで出しているところ少なくなりました。
以前ならうちでも自分で刺身を作って家族で美味しく食べたり、少し塩してさんまの姿寿司にしたりしていたのですがとんとご無沙汰です。
これだけ美味しいさんまをなんとか刺身や寿司で食べる方法はないのでしょうか?
目次
さんまの刺身の美味しさと恐怖

今回リッキーはあえて寄生虫問題をよく取り上げてあらためて刺身の危険性も理解していただこうと思います。
皆さん食べるお刺身でも特に注意しないといけないのが寄生虫がアニサキス。
アニサキスという寄生虫が胃の粘膜にくらいついてのた打ち回るほどの痛みを伴う症状が特徴といわれます。
さらに腸に入るとさらにタチが悪いということで非常に怖い寄生虫ということです。
かつては故森繁久弥さん最近ではタレントの渡辺直美さんなんかがこれにかかったということでTVニュースで話題になりました。
さんまに潜むアニサキスとは
まずは敵を知るという意味でアニサキスというものがなにかみてみましょう!
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
厚生労働省アニサキスによる食中毒を予防しよう より
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。
お刺身にするかしないかの判断は鮮度だけじゃないですよ!
ということです。
そこで今回は実際の写真を使ってアニサキスがさんまのどこにいるか紹介しますね。
まずは写真でご覧ください。

アニサキスがどこにいるかわかります?

米粒のような乳白色のところにやつは潜んでいます。
三枚おろしをすると身の一部が白くなっていたりします。
丸枠で囲ったところです。
これをつめでほじくると…。

でてきました。
ちょっとみえにくいですが、白い糸くずのようなものわかりますか?

他の写真ですがこのほうがわかりやすいでしょう。するめいかから出てきたものですがさんまのアニサキスと全く同じ姿をしています。
アニサキスと食物連鎖
アニサキスはどんなお魚にも潜んでいる可能性あります。
実はこれらの寄生虫のいる魚は食物連鎖と関係しています。微生物がこの寄生虫をもっていて、その微生物をするめいか、いわしが食べて、それをたらなどが食べます。
微生物 → 小魚 →するめいか・いわし → たら・ぶり → くじら
これらが寄生虫を運びます。言い換えるとその食物連鎖にある魚には注意が必要ということです
アニサキスいることが多い魚
実際に現場などでアニサキスをよく目にしたりする魚を紹介させていただきますね。
いわし、さんま、あじ、さば、さごし、たら、するめいか、秋鮭、車鯛、天然ひらめなど
これらは実際によく目にします。
見つけたら取り除いています。
アニサキスを防ぐためには

1.加熱する
これらの寄生虫はは火を通せばまず大丈夫ですが、刺身で食べたい人に火を通せばよいといっても野暮ですね。あぶり程度では身の中に入っているアニサキスは死にません。
2.冷凍をかける
マイナス20℃以下で24時間以上。しかし家庭用の冷蔵庫ではマイナス20℃以下にはならないのでもっと長時間したほうがいいですね。ただこれが一番効果的です。個人的にはイカなら冷凍でも美味しく食べられますがさんまを冷凍にするくらいなら食べないほうがいいかなぁ…。
3.取り除く
これも効果的です。先ほど紹介したようにまずはどこにいるかわかるようになりましょう。これも身の中に入っていると見逃してしまう可能性は否定できません。ほどんど内臓に近い場所にいます。腹の部分は身自体を大きく取り除くかよく見て確認してください。
4.細くきる(タタキ)にする
寄生虫は体の一部を傷つける死にます。細く切れれば比較的効果的な料理方法です。
余談ですが「いかそうめん」にするのはこのような理由もあります。
5.酢〆めにする
これでは死にません。ほとんど効果ないと思ってください。酢で〆てもアニサキス被害はでています。
まとめ
結果的には生で刺身にしようとしてアニサキスの被害を防ぐには3.よくみて取り除くか4.細めにきって体の一部を傷つけるようにすることしかありません。
怖いと思うけど正しい知識を身につければ安全にお刺身ライフを楽しめます。
お刺身を楽しむブログ「さかなのさ」でもアニサキスの話は避けては通れないお話です。
そこで秋刀魚を刺身で食べる機会が多いこの時期に特集を組んでみました。
※上記記事はお魚さばきのプロとしてリッキーの現場の実体験をもとに紹介しています。医学者でも専門学者でない点はあらかじめお断りしておきます。
\ さらに詳しく知りたい方はこれ! /
<終わり>
〔ほかの寄生虫〕 参考までに

通称 ひじき虫
これもさんまの寄生虫。でっかいね。さばく時に取り除くので健康被害はないようです。でも気持ちわる~!
現場経験上イワシ、サバ、スルメイカ、サンマ、生カツオでアニサキスを見ることが特に多いです。