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煮付け用と表示されている魚をフライや唐揚げにしてもいいですか?

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カレイ煮付け

スーパーの鮮魚コーナーにいるとお客さんからいろんな質問をいただきます。

その中で一番多い質問が魚の料理方法です。

これどうやってたべるの?から始まって、どうしたらおいしいの?までやっぱり魚の料理方法が一番問合せ多いです。

その中でもよくあるのがカレイなど煮付け用とパックに表示されているものを持ってきてこれ塩焼きはダメなの?と言われることがあります。

もちろん煮付けで食べられるものは塩焼きでもたべれるのですが、その表示したことによって用途が限定されると思われる人が多いのも事実です。

今回は魚屋さんで表示される料理方法について考えてみたいと思います。

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魚パックの料理方法の表示は単なるお店のオススメの一つ

ハタハタの唐揚げ

もちろん、料理を作りなれた方なら、すぐわかると思いますが、若い方やなかなか魚料理を作りなれてない方はよくわからないのだと思います。

例えば煮魚用と表示された場合、もしかしたら煮付け専用の加工を施しているのではないかと思うのかもしれません。

もしかしたら煮付け専用の味付けをされていると思うのかもしれません。

ただ、お店の思いとしては実はこの料理方法が一番オススメですよ程度なんですね。

なにがなんでも煮付けにしてください!ということではないのです。

おそらく煮付け用と表示されていたら煮付け以外使えないと思う人はとってもまじめな方なんだと思います。

煮付け用となっているんだしそれで食べてほしいとお店はいっているはずだ!と思い込んでいるのかもしれません。

料理方法をもっと詳しく表示できないのか?

ぶりの切身

そもそもなんで料理方法を一つしか表示しないのか?

と思う人がいたらとっても鋭いと思います。

確かに煮付け用だけでなく、塩焼きでもフライでもおいしいですよと表示すればもっと親切じゃないかと言われればその通りだと思います。

これについては全くハードの問題、すなわち値付け機のプリンターシールに記載されるものに限りがあるからです。

実はスーパーなどで魚の名称など表示されているシールは専用の器械でつけるものです。

結構容量が小さくてスペースの問題もあり表示されるものが限定的なのです。

言ってみれば一つしか表示されないのです。

お店はそれで足りなければ別のシールを使って表示したりすることもあります。

ただ、シールを貼る作業の手間も大量にパックしないといけない店では負担になるので省略されたりします。

結果、煮付け用としか表示されないパックになるのです。

料理方法の案内板を置く店も多い

料理提案のPOP

パックに貼られている料理方法だけでは情報としてなりない時はコトPOPといって別の用紙に料理方法をわかりやすく案内することもあります。

ただ、これはちょっと絵心というか絵や言葉を使ってわかりやすく表示するセンスみたいなものが必要で私のような字の汚いおっさんではなかなか難しかったりします。(笑)

やっぱり手書きの方が伝わりやすいようです。

専用のPOPライターを置ける店はいいのですが人手をかけたくないチェーン店や小さい店なんかはパソコンで出した商品名と値段を表示するPOPの隙間にちょっと調理方法を入れているのが現実です。

いずれにしても料理方法を上手にお伝えできる手段を持っているお店は親切に思います。

なんで表示された調理方法以外はダメだと思うのか?

フクラギの調理

今まではお店の事情です。

そんな事情があっても、なれている人は、

「ああ、煮付けとなっているけど今日は塩焼きの気分だから塩焼きにしよ!」

と普通に買っていかれます。

ただ、先ほども申し上げたように「煮付け用」「塩焼き用」と表示されているとどうしてもそれ以外の料理はダメですよと思う人がいることも事実です。

でもそれもわかるんですよね。

スーパーだけじゃなく世の中は情報であふれています。

いらない情報もたくさんあってその情報の取捨選択するのが面倒なんですね。

だから明確に指示されているもの(表示)があるとそれ以外の選択肢を排除しちゃうんだと思います。

考えることに疲れる時代なのかもしれません。

料理方法を表示しない方が売れたりすることがある

煮付け用の小いか

実際にお店が親切心で料理方法を明示するより全く表示しない方が売れ行きがよいということもあるのです。

料理方法を明示するということは用途を限定してしまうことになるということがあるのです。

逆説的でおもしろいですよね。

とはいえ、料理方法を一通り書いてあればそれはそれで売れるわけです。

なのでできるだけ料理方法を詳しく案内するコトPOPを使った方がいいというのがスーパー業界の定説なのです。

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煮付け用の意味

赤魚煮付け

一般的ではないかもしれませんが、リッキーのお店では小さめの魚の場合に煮付け用にするときがあります。

例えば、のど黒などのメバル・カサゴの場合、大きい方が脂がのっておいしいのはみなさんイメージしやすいと思います。

なので大きいサイズを塩焼き用としたりします。

逆に小さいサイズは脂もなく食べるところが少なかったりします。

焼くと縮んだりもします。

なので小さいサイズは煮付けの方がオススメですよとそんな表示したりするのです。

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表示した以外の料理をしない方がいい場合はあるのか?

コハダ酢〆

スーパーで売られている魚ならほぼほぼ煮付けでも、塩焼きですも、フライでも、唐揚げでも食べれないことはないのかなと思います。

強いていうならコハダくらいですか。

コハダは「酢〆」がオススメとされると思いますがそれ以外の食べ方をオススメできないように思います。

小骨も多くて焼いても煮付けにしてもあまりおいしくないかもしれません。

好きな人いたらすみません。あくまで個人的な見解です。

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まとめ

スーパーで「煮付け用」と表示されているのはあくまでも単なるおいしい料理方法の一例ですよくらいに思ってください。

他の料理をしてもらって構いません。

塩焼きにしてもいいですし、フライや唐揚げにしても基本問題はないと思います。

その日に食べたい食べ方をしていただければいいですね。

お店もそこまでガチガチに考えたりしてませんから。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属