ままかりは全国的にも知られている料理方法です。
名前の由来は飯(まま)を借りるほどおいしいからということのようです。
それが実はザッパの酢漬けのことだったのです。
このザッパはニシンの仲間ということで魚屋を長くやっているとたまに耳にする魚でした。
私のいる北陸ではなかなかお目にかかれる魚ではありません。
なのでそれがままかりの原料魚と言われてもピンとこないというのが正直なところでした。
ただままかり=ザッパということを知り、ちょっとビックリしていると言った状況です。
ザッパの基本情報
分類 | ニシン目ニシン科ニシン亜科ザッパ属 |
名称 | ザッパ |
別名・地方名 | ママカリ |
英語名 | Japanese shad Japanese sardinella |
学名 | Sardinella zanasi(Bleeker,1854) |
分布 | 主に本州以南に多い |
主な漁法 | 定置網漁 |
備考 | ・斑点のないコノシロみたいな外見 ・笹のような葉っぱのような魚 ・小骨が多い |
魚屋的にいうとザッパはニシンに似たような魚だなという印象です。
よくよく見るとコノシロのようにも見えます。
これがままかりの魚と言われるとああそうだったのか!という感じです。
岡山の郷土料理「ままかり」
岡山ではお祝い事などでままかり寿司が作られます。
このザッパを塩をして酢でしめたものです。
開いてさんまの棒寿司のような形で作られます。
三枚おろしにして酢漬けにしたものも作られるようです。
全国的にはコチラの方が馴染みあるかもしれません。
生珍味「黄金まままり」が有名
ままかりといえば生珍味メーカーが作る「黄金ままかり」が有名です。
ままかり=(ザッパの酢漬け)に生姜などが入ったものです。
夏場によく売れる生珍味の一つです。
ザッパの焼いた商品
以前、とある焼き魚メーカーの焼きザッパを扱ったことがあります。
イワシを焼いたもののような感じでした。
商品名も確か「いわし焼き」となっていてよくよく調べるとこのザッパだったということがありました。
確かにイワシに似ていますがさすがに表記としてどうだろうと違和感はありました。
味は悪くなかったので売って見ましたが、売れなかったのですぐやめた覚えがあります。
このザッパはやはり酢じめ以外は難しいようです。
まとめ
別々だと思っていたザッパとままかりが繋がったので思わずとりあげてしまいました。
やはりニシン系の魚なので酢と相性いいようです。
とはいえ小骨の多い魚を酢〆にすることでおいしく食べるわけですから昔の人の知恵もすごいものだと思いました。
参考サイト>>Wikipediaザッパ
<終わり>
コメントを残す