このサケガシラ結構水揚げされ珍しいとまではいかない魚のようです。
ところがこのサケガシラをリュウグウノツカイと勘違いして大恥をかいたというエピソードがあったりします。
リッキーが漁港から直接魚を仕入れていた時の話です。
たまに変わった魚を入れてくれたりしたんですが、ある日こんな魚が入ってきました。
港の人はよくわからないけどリュウグウノツカイかもしれないといって入れてくれたのです。
店に並べたら話題になるぞとばかりに送ってくれたわけです。
リュウグウノツカイといったら非常に珍しい深海魚ということで地元TV局の取材とか受けたりします。
店の人たちも騒然としてマスコミの取材がくるぞとかたくさんの人が来たら大変だとか色めきたったわけです。
>>リュウグウノツカイ2匹並んで泳ぐ 〜福井新聞
ただちょっと待てよ一度調べてみてからということでスマホ調べてみるとまったくレアでもなんでもないサケガシラだったということです。
みんななんだとばかりにそれぞれの仕事にもどっていきました。
で、残されたこのサケガシラをどうするかということなんですが、せっかくなので店に飾ることにしました。
子供でもみたら喜んでもらえればいいのかなといった具合です。
そんなこともあっていろいろサケガシラのこと調べてみたので今回紹介します。
サケガシラの基本情報
分類 | アカマンボウ目フリソデウオ科サケガシラ属 |
名称 | サケガシラ |
別名・地方名 | 鮭頭 |
英語名 | Lowsail ribbonfish |
学名 | Trachipterus ishikawae Jordan and Snyder,1901 |
分布 | 深海魚 日本各地 沿岸に流れ着く |
主な漁法 | 定置網など |
備考 | ・似たような魚にテンガイハタがいる ・幼魚、卵がまだ発見されていない |
どんな魚?
リュウグウノツカイと同様、太刀魚のような体型をしています。
ヒレが赤いのが特徴です。
全体は太刀魚みたいです。
たまに日本海でも網に引っかかることがあるようです。
サケガシラ事件
以前、とある魚屋にこのサケガシラが入荷したところ、お客さんがリュウグウノツカイだといったことから近所中大騒ぎになったようです。
そしてその店がリュウグウノツカイが入荷したといって地元TV局に情報提供したら本当に取材陣が来たとのことです。
地方にとってみたらそれだけでスゴイことなんですね。
結局サケガシラということが判明して珍しくもなんとないということでその魚屋さん大恥をかいたということがあったとのことです。
どこかで聞いたような話だと思いました。
このサケガシラをめぐっていろんなところで似たようなことが起っているのだと思います。
どんな味?
食べたことはないのでわかりません。(笑)
でも味が水っぽくて不味そうです。
ネットで検索すると干物にしたらおいしいとかありましたが無理に食べる必要ないと思います。
観賞用にしかならないと思います。
もちろん展示したものは鮮度管理の状態もわからないので加工はしていません。
ということは網にかかったら廃棄するしかないな残念魚といえるかもしれません。
魚屋さんもたまに珍しい魚をおく余裕はほしい
ただこういうこと無駄だと思う人もいるかもしれません。
結局こんなの展示してお金になるの?と言われれば売れるわけでないですからとりあえず収入になるわけではありません。
その意味で展示すること自体無駄なのかもしれません。
もともと港の人も展示用で仕入値なしで入れてくれています。
その好意に甘えるわけではありませんがせっかく入れてくれたものしっかり展示して来店者を驚かせるのも大事なことだと思います。
いわゆる話題性ですね。
そんなにレアでもないサケガシラは大きな話題にはならないにしても来店者さんとの一対一のコミュニケーションにはなると思います。
それがとても大事なのです。
子供も喜んでみてくれると思います。
とりあえず奇妙な形の大きなこの魚を見てビックリする姿が目に浮かぶようです。
仕入値がついていたとしてもこういう珍しい魚、話題の魚を展示する余裕はほしいものです。
対面やっていればそのくらいの余裕の利益はあるはずですから。
最後に
サケガシラ初めて聞いた人も多いと思います。
そし少し残念な存在ということもわかりました。
そしてリュウグウノツカイではないということもわかりました。
よくわからないのはリュウグウノツカイはなぜあんなに話題になるんでしょうか?
珍しいとは分かっていますがそれ以上に人を惹きつける力みたいなものがあるんでしょうね。
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
そもそも食べたいとも思いませんね。