寒くなるにつれて鮟鱇(アンコウ)あんこうの需要が高まってきます。
雪でも降ろうもんなら相場も跳ね上がりとてもじゃないけれど一般のスーパーや量販店では売れない値段になります。
ただ、相場が下がることもあるので毎日市場でチェックしています。
このアンコウを捌くとき吊るし切りをするイメージですが、特別大きなサイズでなければまな板で捌きます。
今回アンコウの捌き方も紹介しますので一通りアンコウのこと見てみましょう!
目次
鮟鱇(アンコウ)の基本情報
分類 | アンコウ目アンコウ科 |
名称 | 鮟鱇(アンコウ) |
別名・地方名 | |
英語名 | Monkfish,Goosefish |
学名 | Lophiidae Rafinesque,1810 |
分布 | 海水魚 |
主な漁法 | 底曳網漁、刺網漁、延縄漁 |
備考 | ・一部のアンコウでオスがメスに寄生するという習性をもつものがいる |
鮟鱇(アンコウ)はどんな魚?
まん丸な形をした柔らかくてニュルニュルぬめりの多い魚です。
海に近いスーパーでも相場安いときに入荷したりします。
吊るし切りのイメージ強いですが、それは大きなアンコウの場合です。
スーパーなどで扱うアンコウは小さいのでまな板の上で調理します。
アンコウは捨てるところがないといういわれ方をする時があります。
アンコウの七つ道具とは
ヤナギ(身)、カワ(皮)、水袋(胃袋)、キモ(肝)、ヌノ(卵巣)、エラ(えら)、トモ(尾鰭や胸鰭)
七つの部位が鍋に入ってそれぞれの食感の違いを楽しむということです。
鮟鱇(アンコウ)のおいしい食べ方は?
なんといっても鍋で食べられることが多い魚です。
確かにトロトロの部位も多くコラーゲンたっぷりで身ももっちりしておいしいです。
ただ旬の時期は相場がめちゃくちゃ上がってしまうので庶民にはなかなか手が届かないです。
そんな中で皆様に朗報です!
この鮟鱇(アンコウ)実は鍋需要の終わった3月くらいが相場下がって買いやすくなるんですよ!
そしてその時期にオススメのおいしい食べ方は、
からあげ です!
きつね色に揚げられたアンコウの身にレモンをギュッと絞って食べるととってもおいしいです。
ここは身だけね。
皮やヒレなどはお汁にします。
相場もかなり下がっているのでオススメです。
熟知している魚屋さんであればその時期に必ず扱うと思います。
鮮魚売場チェックしてみてください!
もちろんその時期でも鍋、煮付け美味しいですよ!
なんといっても財布にやさしい時期です。
お見逃しなく!
>> 賢い魚屋は3月に鮟鱇(あんこう)を売る!誰にも教えたくない秘技大公開!
鮟鱇(アンコウ)はどうやって買うといい?
冬の寒い時期は鍋の需要が多いのでめちゃくちゃ高いです。
とはいえ水揚げが多い日が続くと値段も少し落ち着く時があるのでそんな時が狙い目です。
1尾丸ごと出している店なんかあればオススメです。
そういうところはそれなりに安く買えたので1尾で販売できるということです。
本当に高い時は対面なんかに並べられないですから。
鮟鱇(アンコウ)はどうやって売る?
ほとんどのところがカットしてん販売すると思います。
ただ、魚専門店的な店であれば1尾丸ごと売ったりするといいでしょう。
やっぱり売れますよ。
もちろん鮟鱇(アンコウ)を捌ける人がいないとできないですが、挑戦してみたいところです。
鮟鱇(アンコウ)の捌き方
鮟鱇(アンコウ)の捌き方はいろんなやり方があるので一つの参考事例としてみてください。
通常は吊るして捌くようなことはありません。
アンコウの捌き方(1kgほどの個体の場合)
- 腹ビレを2つ一緒に切り落とす
- そのとき腹の方の皮も一緒に剥ぐ
- 肝を外してよけておく
- 血玉を外し廃棄
- 胃袋を切り取る
- 時間があれば胃の中身を洗ってキレイにする
- 余裕があれば胃袋を軽くボイルする
- 胸ビレを外す
- 口に包丁入れて下顎を外す
- 下顎の歯を外す
- 下顎の汚れをよく洗い流す
- 下顎を半分に切る
- 上顎の汚れをよく洗い流す
- 骨についた寄生虫を外す
- 頭と胴体の間に包丁を入れて身を外す
- そのとき皮は頭につけたままにする
- 身を4つか5つに切り分ける
- 尾も残しておく
- 頭についた皮を叩くようにして切りのぞく
- 上顎の歯を外す
- 頭を4分の1にする
- 皮を適当な大きさに切る
- 4等分に分けて出来上がり
鮟鱇(アンコウ)の食べられないところ
鮟鱇(アンコウ)は食べられないところがないと言われます。
とはいっても実際は食べられないところもあります。
- 歯とその周りの骨
- 骨のまわりの卵のようなもの ←実は寄生虫です!
この2つは取り除いた方がいいでしょう。
特に❷の寄生虫については気づいてない人もいると思います。
上の写真でいうと真ん中の卵のようなものは寄生虫です。
できるだけ取り除くようにしてください。
全部取りきれないと思います。
それはしょうがないです。
最後に
アンコウの相場は青天井です。
需要の多い冬期はとんでもない値段になります。
それだけおいしい魚ということなんですね。
今年は食べられるかな!
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
まさか!寄生虫だったなんて…。