チダイ(サコダイ)はレッキとしたタイの仲間(タイ科)です。
しかし、影が薄いというかこのタイの存在に気づいてない人も多いかもしれません。
ただ、ひたすら安いのでマダイの代用品的な存在としてその価値を有するというと言い過ぎでしょうか。
お店でもチダイ(サコダイ)とわかって買っている人はごくわずかだと思います。
もしかしたらマダイだと思って買ってるのかもしれません。
それか気にしてないかですね。
いずれにせよタイではありますがマダイではないということです。
マダイとなにが違うのでしょう?
今回はこのチダイ(サコダイ)を詳しくみてみたいとおもいます。
目次
チダイ(サコダイ)の基本情報
分類 | スズキ目タイ科チダイ属 |
名称 | チダイ |
別名・地方名 | サコダイ |
英語名 | Crimsom seabream |
学名 | Evynnis tumifrons(Temminck and Schlegel,1843) |
分布 | 海水魚 |
主な漁法 | 底曳漁 |
備考 | えら蓋の縁が血が滲んだように赤くなる |
チダイ(サコダイ)はどんな魚?
スーパーなどで小鯛として売られています。
なんかメチャクチャ安いなと思うときはこのタイです。
味はマダイよりも水っぽい感じです。
またあまり大きくなりません。大きくなっても40cmくらいです。
真鯛のようでもありますがよくみると頭がズングリムックリしていてなにか一見違うような風貌をしていることに気づきます。
マダイとチダイ(サコダイ)の違い 写真
チダイ(サコダイ)もタイ科なのでマダイと同じくタイといえます。
ただ相場を見る限りチダイ(サコダイ)は決して商品価値が高いとはいえないように思います。
チダイ(サコダイ)とマダイの違い 一覧表
魚種名 | チダイ(サコダイ) | マダイ | |
1 | 尾ビレ | 尾ビレはピンク一色 | 尾ビレの縁に黒い筋がある |
2 | エラの色 | エラの縁が赤い | エラの縁が赤くない |
3 | 色合い | 薄いピンク色 | 黒くなったり、赤くなったりはっきりする |
4 | 色持ち | あまり変わらない | 時間が経つと死神のようにどす黒くなる |
5 | 体長 | あまり大きくならない | 結構大きくなる |
6 | 重さ | そんなに重くならない | 10kg以上になるときがある |
7 | 値段 | どちらかというと安い | 高いときはメチャクチャ高くなる |
総じてみるとマダイに軍配があがるような感じになりますが、値段と色が変わりにくい点はチダイ(サコダイ)に星印がつく感じですか。
チダイのおいしい食べ方は?
正直刺身はオススメしません。
塩をして水分を抜いてから酢漬けにするとおいしいと思います。
タイの酢締めにした商品はこのチダイ(サコダイ)を使う場合があります。
塩焼きはそれなりに美味しいです。
お汁やお味噌汁にしても美味しいでしょう。
あっさりしているので濃いめの味付けで食べる方がいいかもしれません。
刺身にするならやっぱりマダイですよね。
ただ、安いのでうまく料理すればコストパフォーマンスは高くなると思います。
味付け次第で美味しくなる魚です。
どうやって買う?
普通にスーパーや鮮魚店で売られています。
安いので買いやすいと思います。
ただ一般の人は見分けがつかないと思います。
最近ではちゃんとチダイ、サコダイと表示してあるところも多いですが、区別しないで小鯛として売っている店も多いです。
エラの縁が赤くなっているかで判断してください。
注文や指名買いは難しいでしょう。
どうやって売る?
安い魚を売る店では重宝する魚だと思います。
リッキーはあまり好んで仕入れることはないです。
シケで魚がないときにあれば買う程度です。
真鯛より色が変わりにくいので売れない店は使いやすいかもしれません。
最後に
チダイ(サコダイ)は確かにタイではありますが、マダイの代用品でしかないように思います。
ただ料理を上手くすると評価以上の価値が出てくる魚なので使いようなのかなとも思います。
みなさんは小鯛といった場合この安いチダイ(サコダイ)のこともあるんだよということを頭に入れておいていただければいいと思います。
追加情報あればここに載せていきます。
それでは今回はこの辺でお開きにしたいと思います。
ご精読ありがとうございました。
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
小鯛といった場合、このタイの場合がよくあります。