今日はちょうど1ヶ月前にグランドオープンしたイオンモール白山へいってきました。
新店できたら1ヶ月くらいしてからいくことにしています。
新装開店というと最初はどの店も気張っていつも以上に気合を入れた売場を作っていたり、人の応援とかも本部や近隣店舗からあったりするので仮の姿というかすべて幻だと思っています。
1ヶ月くらいすると人の応援もなくなったりして本当の姿が見えてくるんですね。
ということでそろそろかなということで行ってみることにしました。
近江町市場の老舗大手大口水産さんがこのイオンモール白山に出店して評判がいいという話も聞いていたので一度見てみたいと思っていました。
目次
イオンモール白山に入ってみました!
このコロナ禍ということでイオンモール白山自体の駐車場もいってみると空いていました。
「やっぱりか」
「ニュースで入場制限する必要もないといっていたのはこういうことだったんだ」
といった感じでスッーと駐車スペースに止めることができました。
イオンモールなのでとにかく大きな建物で入り口もたくさんありました。
「とりあえず、食品売場の近くに入れたらいいな」
と思いながら、
その中の一つの入口から入場制限もなくすんなり店内に入れました。
入るとすぐに体温測定器とアルコールが設置されいてコロナ対策をしっかりしている感じでした。
「その存在感と自己主張がすごいな!」
と思いながら、
無意識に手にアルコールをして体温を測ると、
「36.4度」
「いつも通り大丈夫」
と思いながら中にそのまま入りました。
この設置型の体温計って便利ですね。
自分の店にもありますが触れなくてもすぐに測定してくれるのでなんか無意識に測ってしまいます。
自然に健康管理しちゃうんですね。
入ってすぐに左を見ると大口水産の看板がありました。
思わず、
「ラッキー」
「近くから入れた!」
となんの根拠もない運の強さに自信をつけそうになっていました。
矢印の方に足を進めると、
すぐに大口水産さんの店先らしきものを見つけることができました。
イオンモール白山内の大口水産の様子
店の前までいくと、
「なんか違う!」
と違和感を持ちました。
大口水産といえば、近海魚を氷を敷いた上で皿盛りして売るスタイルがイメージされますが、入口正面がケーキ屋さんのような、ガラスケースに商品が中に置いてありました。
どちらかというとデパートの小洒落た惣菜売場みたいな感じ。
入口がショーケースと会計になっているんですね。
「違うだろ!」
「大口さんはもっとワイルドだろ!」
「近江町スタイルはどうした!」
と勝手に思ってしまいました。
思わず、失礼しました。
ちゃんと対面売場は奥の方にありました。
「そうだよな」
と思いながら細長いちょっと変形型の売場を見させてもらったのですが、ここでふと疑問が湧いてきました。
「なんで、入口トップが魚惣菜のショーケースなんだ?」
ということです。
というのもトップというのはその店の顔になるので一番自分たちが自信のあるものを置くが定石になります。
私たちの知っている大口水産さんは、
「対面丸魚」
です。
そうCMでもやっている、
「安いよ!安いよ!」
の掛け声とともに威勢の良い声がしてくるイメージだと思っていました。
そうであるならまず入口正面に、
「対面丸魚を置く」
という選択肢もあってはよかったのではないかと思いました。
ただ、売場を見るとなんとなくわかりました。
とにかく売場が、
「縦に長い変形型」
なんですね。
これはもしかしたら、何かイレギュラーがあって前の壁が置かれて細長い売場になったのかもしれないと思いました。
もしかしたら後々この壁が外れるのかもしれません。
このままであるな普通であれば使いにくそうな売場になっています。
結局最後が袋小路になっていて奥まっているのでよほど強いマグネットを持ってこないといけない感じになっています。
マグネットというのは小売業の専門用語でお客さんを引き寄せてくれる人気の強い売場ということです。
お客さんがわざわざ奥まで入ってくれるための仕掛けが必要な売場なんですね。
そして奥くまった広場の一角に鮮魚対面売場があるわけです。
「は〜ん、こういうことか」
と理解しました。
つまり、大口さんの一番得意な鮮魚対面を奥まっているスペースに置いてマグネットにしているんですね。
大通りから見ると売場が狭く細長く見えるので奥の方に自分たちの自信のある対面売場を持っていったということなんです。
ただ、ここまで引っ張ってくるのは結構エネルギー必要な感じかもしれません。
そして入口には対面の次に自信のあるものを持ってきているんですね。
それが魚惣菜や寿司だということのようです。
確かに小洒落たいい感じです。
大口さんもいろいろチャレンジされているのがわかります。
人様の売場を勝手に分析して申し訳ないです。
ただ、大口さんの売場がいい感じになっているなということを言いたいだけなのでご愛嬌ということでお許しください。
入口から入ってすぐのところに魚屋の寿司も置いてありました。
ちなみに奥の方には刺身コーナーもありました。
寿司自体はオーソドックスな感じでした。
ただ、海鮮丼が強烈なインパクトありました!
もちろん、普通の海鮮丼もありましたが、オリジナル海鮮丼がメチャクチャおもしろかったです。
明太子しらすどんは太腹の大きな明太子がドンとのっかっていてボリューム感を出していましたし、いかの塩辛丼、いかの黒造り丼は今まで見たことない商品でした。
「血圧高めの人には厳しいラインナップ」
で、ある意味冒険されてるなと思いました。
若い人向けの商品構成なのか、若い人が作っているかですね。
ただ、そんな中で結局私が購入したのが、
「海鮮天ぷら丼」
でなかなかリーズナブルな商品でした。
イオンモール白山大口水産の海鮮天丼買うことにしました!
入口正面の会計のそばにイチオシ商品として置いてありました。
いくつか売れたのか最後の1個になっていました。
値段を見ると698円(税別)。
見た目やわらかそうな感じでボリューム感もあって698円はとってもリーズナブルな感じがしました。
隣には980円(税別)の鰻蒲焼き丼があったので尚更安く感じたのかもしれません。
他の海鮮巻きとかは1本4切れで498円(税別)2本8切れで980円(税別)なのでこの辺のスーパーよりお高めかなと思います。うまいまずいは別として。
海鮮寿司も専門店としてはそんなに高くないですが、スーパー価格より100円ほどお高めかな。
そんな中で海鮮天丼が際立ってリーズナブルに見えました。
「ボイルえび丼もおいしそうだなあ」
とか思いながらいくつか候補を品定めしながらしばらく店先でウロウロしていました。
「やっぱり海鮮天丼おいしそう!」
ということで最後1つ残っている海鮮天丼を昼飯用に買うことにしました。
実際、イオンモール白山大口水産の海鮮天丼を食べてみると!
それぞれの天ぷらがとっても柔らかくてご飯に天つゆがしみ込んでいて大変おいしかったです!
よくスーパーで天丼を買うと冷凍焼けしたようなカリカリのかたい天ぷらがのっていることがありますね。
そんなものとは全然違いました。
「さすが鮮魚専門店の味!」
でした。
まあ、プロの目から見たらネタは冷凍物とはわかりますが、そうだとしてもおいしかったです。
いかもやわらかったですし、上からは見えませんでしたがアナゴの天ぷらが4つも入っていてこれも柔らかくて非常に美味しかったです。
エビは大きくて開いてありました。アルゼンチン赤えびかなと思って食べると、甘みが強くて
「けっこう旨い!」
食べ応えありました。
一つだけしか入ってなかったですが十分存在感を示していました。
野菜の付け合わせとしてズッキーニの天ぷらが入っていて結構これもおいしいもんですね。
「好印象」
です。
ただ、この手の付け合わせは一括表示確認して置いた方がいいでしょう。
で、一番メインのハタハタの開きの天ぷらは、超絶おいしかったです!
大きく見えるものが2枚も入っていました。
今の時期ハタハタの入荷はないので冷凍原料ということでしょう。
キスのつもりで食べたら明らかに違っていました。
なんというかしっかりハタハタ独特の脂の味がして美味しかったです。
いやなクセがなくて食べやすい感じでした。
ハタハタの天ぷら自体あまり食べる機会がなかったので、
「ハタハタの天ぷらってこんなにおいしいものなの!」
とビックリしたくらいです。
この天丼の中で一番ヒットでした。
ご飯も美味しくてこれだけで満足できました。
まとめ
大口水産さんも近江町市場がコロナ禍でひどい状況なので外に出て展開して行こうとしているのかなと思います。
いろいろ思いがあるように見てとれます。
もともと実力のあるカテゴリキラーなので我々もおちおちしていられませんね。
ただ、ここでも勉強になったのは、自分たちの得意なものが何かまず把握してないといけないということです。
いつも言ってますが、全部よくしようとしてもそれはなにもしてないことと同じです。
鮮度も強化しろ!利益も上げろ!というだけでは全く考えてないのと同じなのです。
早く気づいてくださいね。足踏みだけで先に進みませんよ。
どれかに特化して○○買うならここというものがない限り、これだけ競合が多いと埋もれてしまうんでしょうね。
自分たちの強みをさらに強化していきましょう。
※あの黒造り丼どんな人が食べるのか気になりますね。
<終わり>
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