冬から春にかけて北陸にくるとあわてがれいというカレイが魚屋さんに並んていることがあります。
このアワテガレイは北陸の呼び方で全国的にいうと「宗八がれい」、「宗八」と呼ばれます。
一見するとヒラメにも見えたりします。
市場にもこの生のあわてがれいがよく並びますが金沢では人気ないようです。
近くによるとフワ〜ンと独特な魚臭が漂います。
この臭いが嫌われ原因のようです。
ただ、干物にするとおいしいということなので今回のこの「あわてがれい」のことを見てみましょう。
アワテガレイの基本情報
分類 | カレイ目カレイ科ソウハチ属 |
名称 | あわてがれい |
別名・地方名 | 宗八がれい、えてがれい |
英語名 | Pointhead flounder |
学名 | Cleisthenes pinetorum(jordan&starks,1904) |
分布 | 海水魚 |
主な漁法 | 底曳漁、刺網漁、定置網漁 |
備考 | ・干物で人気だが鮮魚は独特な臭いが嫌われる。 |
アワテガレイはどんな魚?
口先はヒラメのように尖った感じです。
北陸ではカレイの腹の方を見せて並べるので真っ白い色がはっきりして目立ちます。
ただ、ヒレが濡れた髪の毛のようにも見えます。
総髪がなまって「ソウハチ」になったという言い方をする場合もあります。
アワテガレイのおいしい食べ方は?
地元では生が水揚げされるので煮付けにする人が多いです。
ただ、生のあわてがれいは非常にクセのあるにおいがするのでちょっと抵抗があります。
近くに寄っただけでにおってくるほど強いにおいを感じる時があります。
リッキーもこのにおいちょっと苦手かな。
生のものは煮付け等で食べるのでしょうが地域は限られています。
刺身にする人もいるようですがあまりオススメしません。
アワテガレイの刺身
先日たまたまアワテガレイの刺身を食べる機会があったので紹介します。
市場で仕入れた鮮度のいいアワテガレイを刺身用に皮を剥いて切ったものです。
先ほどもお話ししたように基本カレイは刺身にしたくありません。
ただ食べてもいないのに刺身にしないと言っていても説得力ないので食べてみることにしました。
味はというと、
甘みがあってまあまあ旨い
といえるのではないでしょうか。
もちろん、わざわざ買って食べようとは思いませんが思ったより味はいいように思いました。
アワテガレイと聞かされずに食べたら「おいしい」というかもしれません。
ただ正体を知っていたので複雑な感じでした。
まあ、二度と刺身で食べることはないと思います。
どうやって買う?
・生は値段安いイメージです。
・古いものはにおいが特に強いので注意してそういうものを避けましょう。
・扱っている地域が限られますので事前に確認してください。
干物は非常人気!
このあわてがれいは生の人気はあまりありませんが、加工品特に干物は非常に人気です。
高級デパートでも高い値段で売られています。
干物にすることで、このカレイ独特の嫌なにおいがなくなるといわれています。
「エテがれい」という名称で小さいサイズのものが流通されている場合があります。
どちらかというと価格訴求商品としてよく扱われます。
また、それを開いて骨を取ったものは温泉がれいといって大変人気となっています。
宗八の干物は大きなサイズ大変高価で人気です。
このように干物にするとこのあわてがれい非常に人気となっています。
たまに、身がやわらかいというクレームもでたりしてるようです。
個体によってそういったものがまじるようですが焼けば特に問題はないです。
最後に
結局このカレイも地域によって随分人気が変わる魚といえます。
やはり少し干したほうが価値が上がるカレイです。
言い方を変えると付加価値をつければつけるだけ価値が極端に変わる魚ともいえます。
安いのでうまく料理できれば使いやすい魚なんだと思います。
こういう魚を上手く使うことが大事ですね。
>>カレイのウロコが簡単に取れるたわしがコレ!(金属片混入防止対策)
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
\ 次のカレイはこれ! /
<終わり>
\ 北陸のカレイ知りたい方! /
宗八がれいといった方が一般的かもしれません。