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「ご当地サーモン」が今熱い!【人気ブランド大集合】あなたの地域のサーモンは入っている?

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今ご当地サーモンが今熱いです!

全国各地各でサーモンが養殖され、その地域の名称のブランドで流通販売されたりしています。

海面養殖であったり、陸上養殖であったり、地域に根付いた養殖事業がどんどん広がってきていて目が離せない状況です。

スーパーの現場でも取り組むところが増えてきています。

いろんなメディアでも紹介されることも多くなってきています。

おそらく一大ブームが訪れることが予想されます!

今回は人気のご当地サーモンを紹介しながらブランドサーモンの魅力発信したいと思います。

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なぜ今ご当地サーモンがブームに!

回転寿司の人気ナンバーワンがサーモンになってから久しいです。

外国からおいしいサーモン輸入されるようになったことが一番大きいと言えるでしょう。

同時にサーモンに対する認知度が上がり、昔のような抵抗感がなくなってきているように思います。

その意味で今ご当地サーモンが非常に盛り上がっている状況です。

なぜ今ご当地サーモン=養殖サーモンが話題になっているのでしょうか?

元々は東北の大震災で養殖サーモン王国だった宮城の養殖場が過滅的被害を受けたことが発端となって全国各地へ広がりました。

壊滅的被害を受けた宮城の各養殖場がその流れを絶やしてはいけないと懇意にしている全国各地の養殖場に種魚やノウハウを提供したのです。

おそらく当時は皆さん必死だったんだと思います。

皮肉にもそれが契機となって全国各地にご当地サーモンが広がっていったのです。

他の要因も見てみましょう。

養殖サーモンが注目される要因

ご当地サーモンは全て養殖サーモンです。

もともと

輸入サーモンの高騰

サーモンの世界的な消費拡大、ロシアのウクライナ侵攻、円高の影響などで輸入サーモンは2023年現在軒並み高騰しています。

一時期の倍ほど値段になっているものあったります。

それに嫌気がさしているということも実際あると思います。

かといって国産のサーモンが安いというわけではないですが比較として安いイメージを消費者が持っているということもできます。

サスティナビリティ

国連が発表したSDG’s宣言の影響も大きいと思います。

持続可能性(サスティナビリティ)を考えた時、自然に獲られる天然の魚だけでは我々の食糧需要を満たしきれず、管理された養殖魚も合わせてその供給対象としていかなければ持続できないということです。

養殖魚が増えたからといって全世界レベルで食料の需給問題を解決し切れるとは思いませんが少なくとも養殖魚への関心が向いたことは事実です。

意識としてご当地サーモンが地産地消にもつながり正しい方向へ向かっているという印象が持たれているからなのもしれません。

養殖技術の進歩 〜おいしくなった

もう一つは養殖技術が向上してきたということも挙げられます。

特に餌の部分での改良が大きいと思います。

今のサーモンは昔と違ってあの養殖臭というのがかなり少なくなったといえます。

味もかなり美味しいものが増えてきているのが小売りの現場での実感です。

養殖方法の研究も進んで今陸上での養殖の手法も確立されるようになっています。

養殖事業が一種のベンチャービジネスとして投資家の関心も呼び起業する機運も高まってきたということも背景にあると思います。

寄生虫への警戒感 〜天然への警戒

あともう一つ大きいのが昨今ネットニュースでも話題となっている刺身のアニサキス問題も大きく影響していると思います。

養殖魚には寄生虫はいないというイメージがあるからです。

もちろん養殖魚にも寄生虫が全くいないわけではありませんが管理された環境の中で育てられるため寄生虫被害の可能性は極端に減らせることで注目を浴びているということもあると思います。

地域おこし 〜サーモンサポーター制

地場産業としてすでに養殖事業をしているところもあります。

自治体や魚連と組んで地元の消費を拡大しつつ全国展開しようというところも増えています。

イメージでいうとプロ野球やプロサッカーリーグのように地元ぐるみでご当地サーモンを盛り上げていこうとしているようにもみえます。

海なし県でもサーモンの刺身が名物になり得るということは結構地域活性化にも大きいと思います。

いずれにしても地元の名前を冠したサーモンに地元の人達が愛着を持ちながら事業展開していくのは今後ますますプラスに作用していくと思います。

このように複数の要因によりご当地サーモンが注目され人気が急上昇している状況があります。

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ご当地サーモンにも種類がある

調べてみるとご当地サーモンといってもいろんなタイプのサーモンが養殖されていました。

大きく分けるとギンザケ系トラウト系の2種類に分かれます。

押さえておきたいのはこの2つです。

ギンザケ系

ギンザケは古くから養殖技術が確立されて育てやすいですが身がもともと柔らかいので刺身に課題があったりします。

トラウト(ニジマス)系

一方のトラウトは刺身には適した身質ですが低温でないと育たなかったりと養殖が難しい点に課題があります。

ちなみにいろんな資料を見るとニジマスと表記されている物がありますがニジマスを海面養殖したものがトラウトなのでニジマスと表記あるものはトラウトと同じと考えて良いです。

その他、ハイブリッド

他にもサクラマス系があったり、キングサーモンやブラウン系のサーモンと掛け合わせたものもあったり様々です。

この視点を押さえながらご当地サーモンを見ていきましょう。

オススメご当地サーモン10選

今回たくさんあるご当地サーモンの中で人気のブランドを9つ選んで紹介しようと思います。

市場や水産業界誌などでよく目にするご当地サーモンです。

海峡サーモン、宮城サーモン、富士の介、ホワイト富士山サーモン、福井サーモン、讃岐サーモン、信州サーモン、宇和島サーモン、広島サーモン

みなさんお馴染みのサーモンがあるでしょうか?

まだまだ紹介したいのですが、特に特徴の際立ったものを選びました。

いやいや、なんで個性あるウチがないんだ、おかしいだろう!という事業者さんいらしたら遠慮なく声かけてください。追記させていただきます。

それぞれ見ていきましょう。

海峡サーモン 青森県

ニジマス 海面養殖

津軽海峡の冷たい潮流と荒波に揉まれて、たくましく健やかに育て上げられた純国産のサーモンです。

青森県むつ市大畑町の北彩漁業生産組合が養殖事業を展開。

インターネットの直販で成功している事業者といえます。

クマザサやバナナを配合した餌を与えている。

プリっとしまった身と後味に残る旨みが特徴となっています。

みやぎサーモン 宮城県

ギンザケ 海面養殖

宮城県のプライドフッシュ。

国内生産量の9割を占める宮城産養殖銀ざけの中でも最高級のブランドです。

宮城は銀鮭養殖発祥の地。

東日本大震災で被害を受けるが復興。

トレーサビリティや飼育方法にこだわる。

1年を通して供給可能。

身にツヤとハリがあり、とろけるような食感とあまい食味が特徴。

富士の介 山梨県

ニジマス × キングサーモン 陸上養殖

山梨生まれのご当地サーモン。

ニジマスとキングサーモンの長所を兼ね備えたサーモン。

トラウト(=ニジマス)とキングサーモンの掛け合わせということです。

加熱加工された安全な餌で飼育。

富士山の麓で育てられたサーモンは上品な脂、豊かな旨味が特徴です。

ホワイト富士山サーモン 山梨県

ニジマス

白い刺身のサーモンの「ホワイト富士山サーモン(柿島養鱒株式会社)」です。

バナジウムで有名な富士山の「湧き水」で育てられたニジマスです。

身が締まって上品な味わいが特徴といわれています。

淡水で育てられ300gで出荷されるということなのでニジマスと言っていいかもしれません。

リッキーのコメント

実際、新潟のウオロク(CGC加盟店)さんで売っていたのを買って食べました(上の写真)。確かに上品な味わいでクセもないと思いました。川魚感はちょっと気になりました。ただ川魚の刺身を食べ慣れている人なら気にならないと思います。「身も縮み」も見れられたので鮮度いいのでしょう。ホワイトのサーモン刺身という切り口は他にはないので差別化は十分できると思います。

「プレミアムホワイト富士山サーモン」というブランドもあるようです。

これは海水に晒すことで味に深み出そうとしているのがわかります。

魚体も大きくなるとすればいいと思います。

これから期待されるブランドです。

ふくいサーモン 福井県

ニジマス 海面養殖

福井のプライドフィッシュ。

生産量日本一を目指す。

温度の低い福井のきれいな海で育ったサーモン。

生産から販売まで一括管理

なんといっても上品な脂ののりともっちりとした肉質。

サーモン特有の臭みがない。

信州サーモン 長野県

ニジマス × ブラウントラウト 陸上養殖

長野水産試験場が約10年をかけて開発した陸上養殖のサーモン。

ニジマスとブラウントラウトをバイオテクノロジー技術を用いて掛け合わせたサーモン。

繁殖能力がなく一代限りで終わる。

肉質が細かくとろりとした舌触り。

サーモン特有の臭みがないのが特徴です。

大きくなっても2kgほど。

境港サーモン 鳥取県

ギンザケ 海面養殖

東日本大震災を機に宮城から拠点を移した弓ヶ浜水産(ニッスイ子会社)が運営。

淡水と海水が入り混じる豊かな自然環境で育てられる。

独自の自動給餌システム。

養殖から加工までの一貫管理。

本来ギンザケは柔らかくて刺身に向かないといわれるが身がしっかりして歯応えも十分あるサーモンとなっている。

刺身で食べてもおいしい。

境港サーモンソーセージなどの加工品も多数ある。

讃岐さーもん 香川県

ニジマス 海面養殖

波は小さいが潮の流れが早い瀬戸内海で育つ

鮮やかなオレンジ色のプリプリの身が絶品といわれる。

4種類ハーブ(ナツメグ、オレガノ、シナモン、ジンジャー)をブレンドした専用資料を使っている。

活け締めにして出荷。

鮮度を大事にしているため1〜2日で店頭に並ぶこともある。

はじまりは東北の被災地支援の想いから。

広島サーモン 広島県

ニジマス 海面養殖

広島生まれ、広島育ちのサーモン

海面養殖しているのでトラウト。

期間は3月中旬から6月中旬まで

餌に広島特産のレモンを配合。

あっさりとした程よい脂ののりとサーモン特有の臭みがないのが特徴

弾力のある歯応えと強い旨味で女性に人気。

活魚主体で最終販路はホテル、飲食店。

宇和島サーモン 愛媛県

ギンザケ 海面養殖

愛媛県宇和島市の「株式会社宇和島プロジェクト」で開発されているサーモン。

自然の宝庫「宇和海」で育ったサーモン。

餌に「いよかんオイル」を加えるためほんのり柑橘の香りがする。

番外編 西海サーモン 石川県

ニジマス 海面養殖

一応地元のサーモンも紹介しておきます。

石川県志賀町富来港港内で養殖されている「西海サーモン」です。

ニジマスを海面養殖しているのでトラウトサーモンになります。

詳しくはこちら ↓   ↓   ↓

5月いっぱい楽しめます。

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まとめ

いろいろご当地サーモン見てきました。

陸上養殖あり、海面養殖あり、株式会社がやっていたり、水産試験場が関わっていたり、いろんなタイプの養殖事業があることがわかりました。

いずれも個性が特定化される養殖サーモンだからこそできるブランディングだと思いました。

他の地域のご当地サーモンについても興味出てきました。

いずれにしてもこれからの時代この養殖魚の取り扱いがもっともっと増えていくと思います。

各ブランド力をいかにつけて差別化して販売力をどうやってつけていくのかが鍵になるのではないでしょうか。

同時に天然魚の水揚げ状況がどう推移していくかについてもしっかり見守っていきたいと思います。

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属