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コッペ(魚)って知ってる?【意外と美味!】オススメ料理はコレ!

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こっぺの切身

コッペ はコッペパンのコッペ でありません。

魚の名前です。

正確にいうと魚自体というよりは魚の部位を表す名称とのことです。

皆さんはご存知だったでしょうか?

エイのヒレのことを北陸金沢ではコッペ といいます。

面白い名前ですね。

エイの種類は問わず「エイのヒレ」の総称を指すようです。

アカエイのときもあれば別のエイのときもあるとのことです。

金沢では生で売られ煮付けでよく食べられています。

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コッペ の基本情報

分類 ガンギエイ目ガンギエイ科コモンカスべ属              
名称こっぺ (エイのヒレ)
別名・地方名ツマリカスベ 赤えいなどのヒレ
英語名ray
学名Okamejei schmidti(Ishiyama,1958)
分布日本各地
主な漁法刺網漁
備考・エイのヒレでもこのツマリカスベのヒレをよく見ます。

コッペはどんな魚?

こっぺ

なかなか見ることができない全体の写真

北陸地方で呼ばれる名称でエイの一種です。写真のように灰色をしています。

カットされて流通しているので魚屋さんでも元の姿をみたことないという人が多いです。

またこのエイどんな種類のエイか特定するのに苦労しました。

ちょこちょこ仕入れてはいましたがエイの種類が分かってなかったです。

市場で聞いても誰も知りませんでした。

コッペは昔からコッペだと言い張られて。(笑)

こっぺ背の方

現在はいろんな資料からコモンカスべ属のツマリカスベではないかと特定するに至りました。

こんなの写真はおそらくネットで初めてかもしれませんね。超レア画像。

カスベ

「えい」といえば北海道では「かすべ」という言い方をします。

いろんな言い方がありますね。

どこで買える?

9月底曳漁が解禁になるとこのコッペも売り場に並び始めます。

ただ、売る方の立場からすると品揃え的なものになるのでたまに店の売場に並ぶといった感じです。

地元のスーパーや近江町いきいき市場などで売られていることが多いです。

だいたいg98円までが相場だと思います。それ以上なら高いです。

全国チェーンのスーパーにはあまり置いてないようです。

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どうやって売る?

まあ、底曳魚の一つとして売ればいいですが高い時に無理して売るものではありません。

主に煮付け用で売りますがよく知っている人は春先の値段がつかない時に唐揚げようで売って利益を取ります。

みんなが欲しければ高いくなるのは当然でみんながいらないときに切り口(訴求方法)を変えて売ることができれば一人前と言えるでしょう。

おいしい食べ方

実はこのコッペ非常においしい魚です。

カレイのような味わいが楽しめます。

最大の特徴は軟骨がコリコリしておいしいということです。

ヒレの先の方にいけばいくほど柔らかくなって食べやすくなります。

煮付けが一般的

この「こっぺ」どうやって食べるかというと、金沢では生(乾燥していないもの)を煮付けて食べます。

写真のエイは赤えいのようです。

軟骨がおいしい。

火を通せばそのままポリポリ食べれます。

ヒレの先のなんこつがコリコリした食感で身はしっかり肉厚でとってもおいしいです。

意外と身が淡白でおいしですよ。

ちょっと甘辛くしたほうがいいです。

煮こごりができるのも特徴です。

煮付けにするとカレイのような味わいになります。

意外とおいしいのが唐揚げ

こっぺの唐揚げ

えいは鮮度が落ちるとアンモニア臭がするといいますが、そういう経験はあまりしたことがありません。

なんといってもこの唐揚げすると超絶おいしいものです。

また、この「こっぺ」唐揚げにしてレモンを絞って食べるとこれまた美味絶賛です。


身がふわっとしてなんこつがこりこりしてがたまりません。
金沢では「こっぺ」唐揚げがおいしいことはあまり知られていません。私が必死に宣伝しているのですが。食べた人には好評なんですよ!

刺身

えいの刺身も金沢の一部の地域で食べられています。

私は食べたことがないですが、最初びっくりしました。

「こんなものが刺身で食べられるのかぁ~」って。本当においしいのでしょうか。

個人的には食べたいとあまり思いません。

韓国では肝の刺身を珍重されるようです。

カスベ煮

このエイのヒレを乾燥させて棒鱈のように煮て食べるところがあります。

新潟の実家で母がよく乾燥したものを1週間ほど水戻ししているのをよく見ました。煮付けて食べるのに柔らかくしていたんですね。

昔の保存食の名残です。

北陸地方棒鱈煮のようなものです。いずれも北前船の影響なんでしょうね。

一週間ほど水に戻してから炊き上げます。

煮付けとまた違ったおいしさがあります。

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最後に

全国的にエイは食べられていておなじみだと思います。

ただ、こっぺといった場合ヒレを切身にしたものという人もいたり、正式名称が分からなかったりしたので、今回それがわかっただけでも進歩したかなと思っています。

そしてなんといってもおいしいのが唐揚げというのは意外でしたでしょう。

本当においしいので鮮度いいものを見つけたときはぜひ試してみてください!

<終わり>

参考記事 >>魚をさばく主婦にオススメな包丁がこれ!使いやすくて重くない洋包丁「藤寅作」

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属