1月後半になると新物のギバサ(アカモク)が市場に出てきます。
生わかめよりギバサの方が早い感じです。金沢では。
生のギバサもとっても地味な色をしています。(上の写真)
パッと見、美味しそうには見えません。
今このギバサ(アカモク)が非常に人気です!
湯通しして食べますが、湯にくぐらせると鮮やかな緑色に変化します。
基本わかめと同じように使えます。
ギバサ(アカモク)の方がシャキシャキ感があります。
目次
ギバサ(アカモク)の基本情報
![ぎばさの販売の様子](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2021/01/FCD88584-5E5E-4B66-AAB3-D3BC1D650246_1_105_c.jpg)
分類 | ビバマタ目ホンダワラ科ホンダワラ属 |
名称 | アカモク |
別名・地方名 | ギバサ、ギンバサ、ギンバソウ、ながらも、ながも |
英語名 | Sargassum(サルガッスム) |
学名 | Sargassum Horneri(Turner) C.Agardh |
生態 | 1年生の海藻 |
主な漁法 | |
備考 | ・1年の寿命で10mにもなる。 ・フコイダンとフコキサンチンという2つの重要成分で見直された。 |
ギバサ(アカモク)はどんな海藻?
![生のぎばさ](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2023/02/batch_240785342-724B-4D82-A8CE-ED8A83EE705E_1_201_a.jpg)
一年で生涯をとじます。
冬から春にかけて大きくなります。
わかめやめかぶと同じ褐藻類ですが、地域によってさまざまな名前がついています。
ギバサ、アカモク、ながらも、ながも、ギンバソウ、花まつも
海の中ではこの海藻などが海の水を浄化してくれたりします。
稲穂をイメージでき縁起がいい
アカモクの学名は「ホンダワラ科アカモク」。“ホンダワラ”の小さな袋(気泡)が藻の葉先にいっぱいついている有様は、“稲穂を連想”させるため「稲穂」に通じます。これをわらしべで一握りほど折って巻き、米俵の形にして、新春のご祝儀とする習わしが古くからあります。
岩手アカモク生産組合HPより
ギバサ(アカモク)の栄養素
このギバサ(アカモク)の栄養素気になりますね。
こんな感じです。
健康機能としては、ギバサの ネバネバのもと「フコイダン」 が、コレステロール値を下げる、 腸管の免疫細胞を活性化させる、 インフルエンザ感染を予防するなどの研究例があり、注目され ています。また、赤い色素「フ コキサンチン」は、抗酸化作用 や肥満抑制の効果が研究されて おり、ワカメやコンブの数倍の 含有量があると報告されていま す。
秋田県総合食品研究センターHP(あきたのアカモクぎばさPDF)より
インフルエンザ感染予防とか聞くとちょっとピクリとしちゃいますね。
おいしい食べ方は?
基本わかめと一緒です。
湯通しして氷でしめたものを細かく刻んで出汁で食べる食べ方が一般的です。
独特な粘りが特徴です。
早い時期にはこの粘りが出ません。
料理人の人にはこの粘りが出ないと買う価値がないと言われます。
![](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2021/03/リッキーイラスト2.jpeg)
正直、粘りが出る出ないの見分けがまだつきません!
味噌汁にしてもおいしいです。
お味噌汁に入れるときはサッと洗って切ってそのまま入れてしまえばOKです。
能登の「ぎばさの甘味噌和え」
![ぎばさの甘味噌和え](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2023/02/batch_215B7E05F-E9B5-402A-8404-9A056FFBC523_1_102_o.jpg)
ぎばさの甘味噌和えです。
能登の人から教わった食べ方です。
作り方はいたって簡単です。
お味噌に砂糖を入れてかき混ぜ甘味噌を作り茹でたぎばさに合えるだけです。
とっても簡単でおいしい食べ方です。
能登ではよく作ると言われてました。
ギバサ(アカモク)の栄養素
ギバサ(アカモク)は非常に栄養素が多く含まれているので知っている人からの需要は多いです。
特にコレステロールを防ぐと言われるフコイダン(ネバネバ成分)を多くむので健康志向が強い人におすすめの海藻です。
ミネラル、食物繊維、カルシウム、ビタミンK、ポリフェノール、鉄分が豊富です。
・カルシウム..コンブ・ワカメの1.2倍
・鉄分..ワカメの5.2倍、コンブの3.5倍
・カリウム..ワカメ・ヒジキの1.6倍、コンブの1.4倍
・亜鉛…コンブの7.1倍、ワカメの6.3倍
岩手アカモク生産組合HPより
どうやって買う?
早春1月後半から新物が店頭にも並び始めます。
高いものでもないので産地では買いやすいです。
生は春の時期しかありませんので時期を過ぎると買えません。
ただ、乾燥したものも流通しているので時期が違っても年中お店で買うことはできます。
このギバサ(アカモク)はいろんな名前があるので覚えておくといいかもしれません。
どうやって売る?
ギバサ(アカモク)を袋に入れて対面で売るといいでしょう。
とっても鮮度感でます。
もちろんパックでもいいですが安いものなので多めに詰めて定額で販売した方が売れると思います。
湯通しすると鮮やかな緑色になります!
冒頭の写真のギバサ(アカモク)を湯にくぐらせるとこんな色になります。
![湯にくぐらせて緑色になったぎばさ](https://sakananosa.com/wp-content/uploads/2021/01/62D64391-206E-4BA6-A1EE-58A7788A43C6_1_105_c.jpg)
沸騰したお湯にくぐらせるだけで色が変わります。
サッとくぐられれば大丈夫です。
\ テレビCMで話題 /
![](http://image.moshimo.com/af-img/4814/000000070258.jpg)
根元についている魚の卵らしきものはなに?
晩春ごろになると根元に卵のようなものがついていることがあります。
よくみると確かに魚の卵のように見えます。
変な魚の卵がついているけど大丈夫か?などと問い合わせが来たり、クレームになったりします。
でも大丈夫です。
これはギバサ(アカモク)自体の胞子(卵のようなもの)ということです。
食べても問題はありません。
最後に
ギバサ(アカモク)はとっても人気の高い海藻です。
やっぱり新鮮な海藻が身近にあるいいですね。
生は季節限定ですのでこの時期にしっかり召し上がってくださいね!
参考サイト 岩手アカモク生産組合HP ※非常に詳しいです。
<終わり>
対面にいるとこのギバサ(アカモク)の食べ方をよく聞かれます!