夏になるとこの魚が入荷してきます。
エイリアンのような顔をしたこの魚が…。
シイラです。
ハワイではmahi-mahi(マヒマヒ)という名称で高級魚とされています。
かつては「沖ぶり」と呼ばれぶりの代用魚として流通していました。
今はその表記はできません。
このシイラどんな食べ方がおいしいのでしょう?
シイラの基本情報
分類 | スズキ目シイラ科シイラ属 |
名称 | シイラ |
別名・地方名 | 鱰(シイラ)、ハワイ名マヒマヒ |
英語名 | Mahi-mahi,dorado,Common dolphinfish |
学名 | Coryphaena hippurus (Linnaeus ,1758) |
分布 | 広く全域 |
備考 | ・フィッシングの対象にもなる大型魚。 ・かつては「沖ブリ」と呼ばれていた。 ・刺身はあたるときがあるので注意が必要。 ・mahi-mahiは現地では「強い-強い」という意味 |
ルアーフィッシングで人気の魚
暖かい海に住むシイラはルアー釣りで人気の魚です。
強烈な引きは釣り人を魅了します。
ハワイ名mahi-mahiも現地語では「強い、強い」を意味します。
一応人気のルアー紹介しておきますね。
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シイラのおいしい食べ方
シイラをおろすとまさにブリのような身をしています。
やはりブリと似たような料理をします。
ただこのシイラ皮を剥いて切身にするとおいしそうに見えます。
なのでバター焼きやムニエルにして食べてもおいしいと思います。
料理方法
ソテー、バター焼き、味噌漬け、照焼きなど基本ブリと同じです。
大型のものは脂ものっているので塩焼きでもOK.
ハワイでは豆と煮付ける料理が有名。
スパイスで味付けしてタルタルソースで食べてもおいしいです。
刺身は要注意
刺身はあまりオススメしません。
地域によっては刺身にするところもありますが皮のぬめりに菌がいるので細心の注意が必要。
特にスーパーなど業務用で刺身販売すべきでないでしょう。
こうやって売ろう!
シイラは夏場の魚です。
きた個体はすぐに切身にして出すようにしましょう。
時間が経つと水っぽくなります。
くれぐれも翌日に持ち越したりしないように。
大きな個体が多いので切身の数も多くなりがちです。
高く儲けようとするのでなくできるだけ安くするのがコツです。
切り方にもよりますが80gほどで切っても1切れ100円までつかないと思ってます。
120gくらいになっているかもしれません。
安い魚なのでそこまで厳密にせず適当に切ればいいです。
とにかく売れば売るだけ儲かるといった感じです。
買い付けのポイント
浜で獲れたものや朝どれで買い付けするのが良い。
イメージとしては買値でk300円までと思っている。
最近はもう少し高いこともありますがk100円ほどのこともあることを考えると高い値段で買うのがバカらしくなります。
時期がズレるとそこそこの値段になるのでタイミングみて買付してください。
安い時でないと面白味がない魚ので高い時はあえて買う必要がないと思います。
商品の特性・位置付け
基本切身商材。ぶりの切身とほぼ同じ扱い。
昔はこのしいらのことも沖ぶりといって代用魚として売られていました。
皮をつけて切ることもありますが色がどぎついので今は皮を剥いて切身にしています。
その方がおいしそうに見えて売りやすいと思います。
スーパーでは刺身にはしないこと。
食中毒事故の蓋然性が高いです。
売り手のぶっちゃけ話
儲かる切身と思っています。
ただし量が多いので調子にのると無駄な仕事が増えます。
味もそれなりなので悪い商材ではないと思いますが高いとあまりメリットがない。
くれぐれも高い時に無理して買わないことです。
シイラのオスメスの見分け方
オスは頭が大きく発達し角ばっているのが特徴です。(写真右)
メスは丸くなってます。(写真左)
シイラの切身の切り方
今回はせっかくなのでしいらの切身の切り方の紹介します。
基本ぶりと同じですが安い魚なのでできるだけ厚めに切ってお得感を出してください。
大きい魚体なので切身もたくさん取れます。
安く売って一気に売ってしまうのがコツです。
高いと意味がない切身です。
例えば1切厚めに切って80〜100円ほどで売れば結構量を捌けます。
頭を取ります。
大きい魚なので2,3本やるだけで体力を奪われます。
ぶりと同じ要領で三枚おろしにします。
身は見た目ぶりみたいです。
大きさにもよりますが大体5,6本くらいやります。2,3本では売りも利益も物足りないです。
昔は皮をつけたまま切ったものですが、今はほとんど皮を剥いてしまいます。
こうやってみても美味しそうでしょう!
しいらが売れないといっている人は一度皮を剥いて売ってみてください。
売れ方が違いますよ。
一気に切って後で盛り付けします。
バジルオイルでソテーしたらおいしそうですね。
微妙に脂のノリがいいものと悪いものがあります。夏場はほとんど問題ないかな。
こんな風に盛り付けます。
切身の基本尻尾の方は大きめですね。
倍くらいあってもいいです。これが大事なところ。
こうすることで尻尾の方だけ残るということはなくなります。
しいらの寄生虫です。
たまにこのような寄生虫がいる時があります。
なんでしょうね?名前はわかりません。あんまり見慣れない寄生虫です。
後は皮を引くときは問題ないと思いますがしいらの場合皮のぬめりにタチの悪い菌がいるということなので皮のぬめりはしっかり通してから切ってください。
まとめ
夏場はどうしても魚種が減るのでしいらがあればありがたいといえばありがたい存在といえるでしょう。
ただ昔はしいらは図体もでかいし、下ろすのも大変だったので扱うのがイヤでした。
しかしながら皮を剥いて切身にすることを覚えてから結構気にならなくなりました。
こんな感じでしいらは夏のお魚お魚というイメージです。
参考サイト ぼうずコンニャク市場魚貝類図鑑
<終わり>
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