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鮮魚の売上高【鮮魚の計数】構造を理解して売上UP! シリーズ第1回

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水産部門に配属されて1,2年たつと技術的にはなんとかなってくると思います。

天然真鯛を三枚おろしにしたり、天然スズキを刺身用に皮をむいたりできていると思います。

鯖の三枚おろしや塩鮭の切身までできているかもしれません。

お客さんの対応もチャンとできるようになり、売場の陳列も覚え、値付けもまあなんとかできるようになったといったレベルまできているのかと思います。

技術的な部分はみなさん覚えるのは早いのかな。

自分でも人よりはうまくいっていると思っているかもしれません。

でも、魚をさばくのに慣れてくるとちょっと会社の数字、水産部門の数字ってよくわからないんだよなという思いがたまにふっと湧いてきたりします。

数字の部分を理解したくなるのです。

大手スーパーなどの教育システムがしっかりしているところであれば、都度研修やテストなどで自分の実力というか立ち位置を確認できると思います。会社の設定したレベルになんとかついていけばいいと思います。

しかし、ローカルのスーパーのほとんどが計数教育最初だけ少し教えてあとは放置というところが多いのではないでしょうか?

なんとか自分で勉強したいという人のためにこの記事を書いているわけです。

今回は超わかりやすい鮮魚の計数管理シリーズ第1回目です。数字の話はある程度会社なりお店なりで教えてもらう機会はあると思いますが、その場だけではよく理解できないという人たちのためにここでポイントを押さえて解説しています。もともと魚屋さんは昔から机の上でする数字の勉強が苦手という人が多いです。なので出来るだけ噛み砕いてわかりやすく解説しようと思います。

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数字の見方を誰も教えてくれない!

地方の中小のスーパーマーケットや魚屋さんで働いてきる人たちはそれほど教育の場が少ないのが現実です。

いろいろ教えてほしいけどうちの会社そういうプログラムないんだよなという話をよく聞きます。

自分がそもそもどこがわからないのかわからないという人もいるかもしれません。

そのくらい自分でやれってことなのかもしれません。

また、魚屋さんというのは昔からもともとあんまり勉強やコンピュータが得意な人が少ない部門です。銭勘定は得意という人は多いですが仕事の数字のことをまともに理解している人は少なかったかもしれません。あくまで昔は、ですよ。

会社もそういう教育体制できてないし、チーフや先輩に聞いてもちょっとわからないし、どうやったら数字の勉強できるのか悩んだりすることもあると思います。

これって本当に悩んでいる人多いんです。

さかなのさブログは計数も教えます!

そんなみなさんに朗報です!

実は「さかなのさ」を主宰しているリッキーは計数教育もリアルでやっていて実績があります。

実践で培ってきたノウハウを交えて計数を教えています。

もともと「さかなのさ」でも会社の数字=計数管理についても案内したいと思っていたのです!

ということでこれから「超わかりやすい鮮魚部門の数字の話」をシリーズ化して記事にしてみました。

まあ「さかなのさ」もみなさんにできるだけみにきていただきたいのでそんな機会を増やせるのであれば思いきってやってみようじゃありませんか!

売上高を毎日見てますか?

まず、リッキーは新人君や新チーフにアドバイスするとき必ずこれを確認します。

みなさん、毎朝昨日の売上高はみていますか?

ハイ、コレ!基本ですね。

でも意外とできてない人多いです。

作業が忙しいとばかりに朝仕事に来ていきなり作業にはいるんですね。

まずは朝昨日の売上を見ましょうよ!見るクセをつけましょうよ。ついでを言えば昨日までの月間の達成率も見ておきたいところです。

売上というのはその部門の成果です。昨日の売上高は昨日がんばった結果ですのしっかり把握しておきましょう。

実績が良ければ他のスタッフに教えてあげるとモチベーション上がっていいですよ。

また本題から少しずれますが予算のことも少し触れますね。

昨日の売上実績と本日の予算の確認はセットですから。

そもそも予算はスタッフ全員に共通な目標です。

ご存知の通りスタッフたちはいろんな目的を持って働きにきています。

子供の学費のため、自分の習い事の月謝のため、車のローンを返すため、いろんな理由で集まっている集団です。

そうだとしても働きにきている以上は共通の目標を持たなければいけません。それが予算なのですね。

だからスタッフたちが勝手なことばかり言ってまとまりないところはこの目標(=予算の達成)の共有化できてない場合が多いわけです。

逆に言ったらスタッフをまとめるときはこの予算という共通の目標を利用するのが効果的なのです。※詳しくは今度別記事書いて解説したいと思ってます。

いずれにせよ、昨日の売上くらいは最低限みてください。

売上高をどんなふうに見ているの?

では、売上高をどういうふうに見たら良いのでしょうか?

まず、下記の項目を確認しましょう。

  • 水産部門の売上高
  • 水産部門の構成比(対店全体)
  • その下の階層の例えば鮮魚と塩干、練製品の売上高
  • さらその下の階層鮮魚なら刺身など3つくらいの売上高
  • 塩干なら塩鮭と魚卵の売上高

このくらいは朝でも見れると思います。

あと昼からで良いのですが、曜日別の点数は押さえて欲しいです。

これは後から出てきますので解説はここでは割愛(残念な気持ちで省略)します。

水産部門の構成比については過去に記事を書いているのでこちらを確認してください。

参考記事 鮮魚部門構成比最低12.0%ほしい理由 地方SMは鮮魚を強くしろ!

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売上高はこの4つの数字から成り立っている。【重要】

さあ、ちょっと前置きが長くなりましたがここからが大事なところです。

まず、この2つの公式を覚えてください。

店全体でも部門でも共通の公式です。

売上高 = 客数 × 客単価 〜人を基準

30万円 = 600人 × 500円

売上高 = 一品単価 × 点数 〜物を基準

30万円 = 300円 × 1,000点

両方とも売上高を出すための公式です。

今ここに4つの言葉(数字)がでてきました。

この数字のどれかをあげれば売上が上がるということです。

客数、客単価  :  一品単価、点数

わざわざ間を開けています。仲間同士で分けています。

この4つの数字は本当によく使います。

ただ、こうやって4つ並べられてどれが大事か?といわれてもどれも大事としか答えようないですね。

ここで問題です!

じゃ、ちょっと質問の仕方を変えてみます。

上の4つの数字の中であなたが一番変化させやすいのはどれですか?

まず客数はイベントとかチラシの頻度とか増やさないとなかなか増えません。

客単価も信頼の度合いではあると思いますが、すぐ効果を求められても難しいと思います。

では点単価はどうでしょう?

点単価は売価設定を高くすれば上がります。しかし客単価と一緒で店部門の信頼が増えないとなかなか上がってくれないものです。

最後の点数はどうでしょう?

これはたくさん売れば数字が上がるということです。

たくさん売るってなんかできそうじゃないですか!数売るってことでしょ!

バラ売りを増やしたりバンドル販売をすればいけそうな気がしますね。

以上のことからその4つの数字の中でも一番数字を変化させやすいのは点数といえます。

ということで私は指導するときにまず、

点数が一番大事だよというようにしています。

自分たちで動かせる数字としては点数だよと

ここでポイントなのは4つ全部大事にするのでなくその中で実際に自分たちが触れる点数を先に覚えるということです。

たった一つ「点数のあげ方」を先にマスターすればいいということです。

ここわかりますよね。

では点数を増やす、上げるために一番効果的なものはなんでしょう?

先に答え言っちゃいますね。

それは均一セールです

その中でも98円均一セールが一番効果あるのではないでしょうか?

単価もそこそこ高いし、爆発的な数も期待でき結果、売上高を上げるには一番いい施策だと思います。最近では慣れましたがそれでもしっかりやれば効果あると言えます。

88円、77円、75円均一セールもやってるところありますが、安さを売りにするのはわかりますがあまり単価を下げると結果として売上高を上げるのしんどくなりますね。

またそれだけさらに数を売らないとならないと思うと考えるだけでひどくなりますね。

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まとめ

いかがでしたか?

  • 売上は客数×客単価と点数×一品単価から成り立っているということ
  • 4つの数字のどれかを増やせば売上高が上がるということ
  • その中でも点数が一番変化させやすいということ
  • 点数を上げるのに98円均一セールが非常に効果的ということ

まずはこれをしっかり覚えていただければいいと思います。

途中記事を書いていてもっと説明したいところがいくつかありました。

それぞれ別記事を立ててご案内したいと思います。

次はなににしましょうか?

構成比の見方でもやりましょうかね。

もしご希望ありましたらこのコメント欄か問合せメールへ声をかけてみてください。

長文最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属