これまで、私が経験してきた水産業界の闇のいくつかを記事にして紹介しています。
今回はその記事を一気に読めるようまとめました。
これらの記事読むことでみなさんが魚買う際にいろんな情報に惑わされないようにしてほしいと思います。
合わせて魚屋の本質について考えるきっかけになればいいなと思っています。
水産業界に闇が起こりやすい理由
水産業界は非常に閉鎖的な世界です。
どんな業界でもそれなりな閉鎖的な空間というか業界以外の関与をシャットアウトするところはあると思います。
しかし水産業界は少し独特な閉鎖性を持っているように思います。
なぜなら海に囲まれた島国日本であり、各地で採れる魚ごとに経済が成り立っていったりするからです。
人的な問題もあるとは思いますが、根本的に各地域しか獲れない魚がいたりしてそこでコニュニケーションや流通サイクルがそこで完結してしまうというところがその閉鎖性を誘発していると思っています。
つまりその地方でしか中に入り込まないと扱えないもの等が発生するわけです。
とするとその商品、魚については中央よりもその地域の方がプライオリティが高くなり、既得権益を作り上げる流れになりやすいわけです。
他の人が口を挟みにく状況になっていくのです。
もっと言うとその地域が有形無形な障壁を作って他の地域の影響力が及ばないよう排除しようという力が働いたりしてくるのです。
その過程において情報というのものも完全にシャットアウトされて他から手に入れるのが困難になるわけです。
ここに不正や不適切の温床が出来上がるという構図が出来上がっていくのです。
特定のどの地域がどうだといっているのではありません。
ほぼ全国的にこのような状況があり得るのでこんなこともあるのかと思いながら見てほしいです。
法律を逸脱した闇
まずその行為が法律に違反しているようであればそれはもうはや保護の対象外になるわけです。
例えば先日のあさりの産地偽造などはその典型例といえます。
2024年に発覚した「間人(たいざ)ガニ」ダグ偽装事件のように劣悪非道な行為も法によって裁かれるべき案件です。
私利私欲のために地域のみんなに迷惑がかかる事例として許しがたいものといえます。
法律を逸脱とまではいえないグレーな闇
それに対して法律違反までは明らかでないけれど不適切な行為というものがあります。
いわゆるグレーな闇です。
いずれにしてもそれらを消費者の視点で許容されるか否か判断していかないといけません。
そして、それが許容されないものについてはやはり経営者において何らかの対応をとらなければいけないということなります。
闇について書かれた記事一覧リスト
それぞれの記事において水産業界の闇が描かれています。
>>沖のつく魚【水産流通業界の闇⁇】沖ぶり、沖さわら、沖あんこう
表示についての規制がほとんどなかった時代の話です。
>>炙りまぐろの闇 知っている人は炙りまぐろの寿司を頼まない!
職人の闇の部分です。
>>赤マンボウ【実食!】本当にマグロの代用品になるのか?回転寿司の闇検証
これは回転寿司店にとっては言いがかり的な話です。
>>スーパーの刺身盛合せがまずい! 〜このネタが入っていたらやめておけ!
闇とまではいきませんが近い部分だと思います。
これも人の意識に関する部分です。
まとめ
水産業界の闇はたくさんあります。
実際中に入って経験してみないとわからないことも多いと思います。
好むと好まざるに限らずリアルな場面ではその闇とかかわらないといけないこともあるかもしれません。
そんなときに大事なのは消費者の視点だと思います。
決して闇を壊滅させようと大それた考え方をしているわけではないですが、そういった闇を一つづつ解決していかないと先には進めないと思います。
<終わり>
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