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「魚のオスとメス」どちらの方が美味しいのか?【スーパーに並ぶ魚達】

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魚のオスとメスどっちが美味しいの?

鮮魚売場にいるとたまにこんな質問を受けることがあります!

ん〜、ある意味難しい質問ですね。

というのも、やっぱり魚によって違うんでしょうし、とれるタイミングによっても違うので一概にはいえないところがあるような気もします。

どんな食べ方をしたいかによっても違うと思います。

本来なら卵を含めておいしいのかとか刺身としてどうかを聞きたいのか質問者の意図がどうだとか確認したいところです。

ただ、せっかく質問してくださったのでまずはなんらかの回答をしないといけませんね。

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答えはこう!

まず、答えを先に言ってしまいましょう!

A. オスの方がおいしいですよ!

ということです。

これはどういうことなんでしょうか?

オスがおいしい理由

なぜオスの方がおいしいと言えるのでしょうか?

それはオスは卵を持つことがないため、必要な栄養を卵に取られるということがないからです。

その結果食材としてみたとき身がきれいなことが多いからです。

いかがでしょう?意図した答えになっているでしょうか。

メスは身が悪いときがオスに比べて多いといえると思います。

メスは卵を持つからです。

そうすると身に栄養がいかず、痩せたり、ブヨブヨになったりするのです。

オスの場合はそういった意味で身が変化するということは少ないということです。

なので、身を食べるとすればオスの方がオススメということになります。

これで結論が出てしまったのですが、まだよくわからないという人もいると思うのでもう少し具体的なところを見てみましょう。

卵に栄養がいったメスの身がフニャフニャの事例

身の焼けたタイ

この写真は身が焼けた(のり、しらた)場合のものです。

正確にいうと体温が上がって身が変質したりするときに起こるものです。

ただメスが卵を持って身が悪くなっとときもこんな感じなります。

実際は卵に栄養がいって身が変質した場合と発生原因は違うのですが、

現場で見ていると大きな卵を持った魚の身がこんな感じになることが多いのです。

身が痩せてフニャフニャになるというのがどんなものかイメージしてもらうために一応載せておきます。

ちなみに↓写真をご覧ください。

天然真鯛の身

同じときにおろした天然真鯛の身です。

透き通ってますね。身がしっかりして食べてもおそらくおいしいでしょう。

オスや卵を持っていないメスの場合にはこんな感じです。

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ここでちょっと確認します!

ここで少し確認しておくことがあります。

というのはメスだからすぐにおいしくないというわけではないということです。

メスでも色が透き通っってきれいでおいしいときはあります。

もちろんオスより美味しいということもあるわけです。

だからメスだから一概に美味しくないという意味ではない点確認しておきたいです。

メスが卵を持った場合に問題がありうるということです。

特に春先など産卵の季節になるとメスは抱卵といって卵を腹に持つようになります。

その卵ができ始めると魚の身に変化が起きてくるといことです。

要は栄養分が卵にいって身が変質とまでは言わないものの柔らかくなったり白くなったりすることが往々にしてあるわけです。

実際の経験からいうと卵を持った魚の3分の1くらいはあのような白っぽい身をしていることがあるようです。すみません、ここはあくまで経験則ですが。

そんなのを見るとやっぱりメスは刺身にするのは難しいなと思うのです。

その意味で刺身として求めるならオスを選んだほうがリスクが少ないのかなという結論になるのです。

個別の魚についてみてみましょう!

ここではより深く状況を把握してもらうために魚ごとにオスとメスの食材としてのおいしさ違いを見ていきましょう!

さけ・サーモン

鮭は大きな卵=筋子を持つのでやはり身を食べるならオスの方を選んだ方がいいでしょう。

ただ1尾で買う機会も少ないと思うのでどうやって見分けるかですが、これはパックされているアラをみて探るしかないでしょう。

鮭のオスは鼻曲がりと言って口先が長く湾曲しているのが特徴です。それを見るしかないですね。

ただほとんど既に切身になっていると思うのでそれをを見れば身がしっかりしているかわかると思います。

なので身がいいか悪いか見分けるのはそんなに難しくはないと思います。

ポイントは白っぽくなっているのが身が悪いものなのでそうでないものを選んでください。

さば、いわし、あじ

いわゆる青魚も春先に卵を持ちます。

さばなんかおろしていると卵持った個体は結構身が焼けてフニャフニャなことがあります。

あじでもよくあります。

いわしも卵を持っているも身が悪いということはあるでしょう。

これらもっぱら刺身にするときに注意が必要です。

刺身にするときはやはりメスは避けたいということです。

ただ見た目でわからないかもしれません。

強いていうならお腹が張ってないものを選ぶと言った感じです。

こういう青魚を選ぶときは腹の部分がスッキリしたものを選んだ方がいいものです。

大きい腹の場合は今言ったように卵の場合か餌を大量に食べている場合でロクなことがないからです。

煮付けなど加熱するときは特に気にしないくていいです。

気になることはあまりないと思います。

たら

タラの場合はそもそも白子が商品価値高いのでみなさんほとんどオスを選ぶと思います。

身もやぱりオスの方がきれいなことが多いようです。

なので昆布締めをされる方にはオスをオススメしています。

タラは体型でオスメスの見分けつきます。ここは興味あると思いますがボリューム大きいので改めて別記事にしたいと思います。

簡単にいうとオスはずんぐりムックリな体型をしているのでわかりますということです。

たい

天然真鯛も刺身にするならオスを選んだ方が無難です。

とはいえ特に腹の大きいものでない限りはどちらでもよいかもしれません。

鯛も見た目である程度オスメス区別つきます。

オスは黒味を帯びることが多いので見た目の鮮やかさを求めるならメスの方がキレイです。

黒鯛、スズキ

これへんの白身魚はメスにあたるとちょっとしんどいかもしれません。

というのも卵を持っていると身が悪いことが多いからです。

すぐシラタというか身が焼けてしまっています。

対面調理して一番注意が必要な魚群だと思っています。

悪いのがあればいいものに変えるようにした方がいいでしょう。

なれている人だと体型を見ただけでわかるります。

一般の人は身が焼けているかどうかは身を指で押して判断するのがいいでしょう。

身が焼けているのは弾力なく押してもグニャッとして元に戻りません。

ブリ類

ブリ系の魚は卵もってもそんなに身が変質しないような気がします。

もちろん栄養が卵にいっているわけなので影響ないことはないと思いますが、現場で大きな変質見ることは少ないです。

アワビ

アワビについては以前記事を書いています。

身の色で区別できないということでした。

詳しくは→ アワビのオス・メスの見分け方 わかりやすく整理しました! 〜さかなのさ

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まとめ

卵を含めて考えるとメスの方が美味しいのかもしれません。

どんな魚でもを煮付すればおいしいですからね。

しかしながら刺身にしたいとか昆布締めにしたいという時はできるだけオスを選ぶことをおすすめします。

といいながらも、じゃあどうやってオスメス見分けるの?ということですね。

まずはお店の人に聞いてみるものいいでしょう。

わからないこともあるかもしれませんがタラタイなどについては教えてくれると思います。

あと、卵を持つのは春先のことが多いですのでその時期には特に注意してみてください。

それ以外の時期は特に気にしなくていいのかなと思います。

いずれにしてもオスメスの見分け方もちょっと特集組む必要がありそうですね。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属