いきなりですがおせち料理にマグロが入ってないことご存知でした?
もちろん刺身が入ってないのはしょうがないと思います。
ただマグロの場合、煮付けにもできますし、燻製もできるはずです。
でも不思議なことにマグロ料理がおせち料理に入っていないのです。
なぜでしょうか?
高いからという理由ではないようです。
目次
おせちには海の幸、海鮮料理が必須
タラやエビ、タイ、サケやブリがおせち料理に入っているのはよくみます。
それぞれ縁起の良さそうな魚です。
しかしながらマグロを料理したものが入っていないことに気づいた人いますか?
なぜおせち料理にマグロが入ってないのでしょうか?
好きな魚No.1にもラインナップされるマグロは赤い色もしていて縁起良さそうです。
なぜおせちに入らないのでしょうか!
ネット通販サイトのおせち料理を見てみましょう
出典 公式サイト
ネットで買える有名なおせち料理を見てもマグロが入っていません。
例えばネット通販おせち料理で最も有名なのは匠本舗です。
全国の名店料亭の監修を受けたおせち料理がたくさんラインナップされています。
こうやって写真を見る限りマグロらしきものは入っていないようです。
>>匠本舗のおせち料理ラインナップをみる※おせち料理の早割は9月末までのところが多いのでお早めに!
マグロがおせち料理に入らない理由
これはマグロが出世魚とされないことと関係します。
どういうことでしょうか?
これは大きくなるにつれマグロの呼び名も変わることが影響しているのです。
>>出世魚特集 ブリやイワシの他には何があったっけ?マグロは? 〜さかなのさ
マグロは大きくなるにつれて名前が変わります。
そしてその一番大きくなったものを「シビ」といいます。
この「シビ」が「死日(シビ)」と読めてしまい縁起のいい席では使われないのです。
なのでめでたい出世魚の仲間に入れてもらえていないのです。
おせち料理でもそういった見方をされ使われないのです。
※地域によって使うことはあり得ます。絶対に使っちゃダメとか使う文化を否定するということではありません。
詳しくみていきましょう。
おせち料理はもともと神様に供える祝い料理
元々おせち料理は平安時代ごろ宮中で節の行事で振る舞われた祝い料理でした。
いずれにしてもおせち料理は神様に供える料理ということで非常に「縁起」や「いわれ」を大事にする料理ということです。
そしておせち料理に入る海の幸海鮮品は縁起のいいものでないといけないのです。
おせち料理に入る海の幸は基本縁起物
では縁起のいい海の幸にはどういったものがあるのでしょう?
通常おせちに入っている海の幸をみてみましょう。
数の子
数の子はニシンの卵の加工品です。
卵がたくさんついているので子孫繁栄につながって縁起がよいとされます。
いくら
鮭の卵の加工品のいくらもおせち料理に使われます。
上の数の子と同じく立派な卵なの
見た目の色合い良さもあります。
柚子の皮で作った器に入れられたものをよくみます。
煮エビ
煮エビは昔は車海老でしたが高騰したので今はブラックタイガー、さらにはもっと安いアルゼンチンアカエビなどが使われたりします。
いずれも腰が曲がるほど長生きしてほしい思いでおせち料理に入れられます。
祝い鯛
これは関西になりますが、おせち料理にはこの鯛の塩焼きが欠かせません。
ブリの照り焼き
ブリも地域によりますが出世魚なので照り焼きや煮付けにしておせち料理に入れられたりします。
地域によってブリでなくサケになります。
九州ではヒラマサを使うようです。
この辺は特に縁起がいいというより縁起悪くないといった感じでしょうか。
棒鱈煮
棒鱈煮は関西が中心ですが北前船の寄港地でも広く食べられているようです。
たらふく食べるという語呂合わせで一生食べ物に困らないようにという思いが込めておせち料理に入れられます。
酢だこ
酢だこは関東方面でよく食べられます。
タコはスミをはいて逃げるので苦難を取り除くという願いを込めておせち料理に使われます。
多幸という字を当てて語呂合わせにしたりもします。
酢にすることで日もちさせたいということもあるでしょう。
赤く着色したものと無着色と地域によって好みが出ます。
田作り
田作りはカタクチイワシの幼魚から作られます。
昔はこのイワシがたくさん取れたので田んぼの肥料にしたら豊作になったということで五穀豊穣を願ってこの田作りがおせち料理に入れられます。
小さい魚がたくさん使うので子孫繁栄を願うという意味もあるようです。
カニ
カニが爪を上下に動かす仕草が幸運を招き入れるようだということでラインナップに入ったりします。
確かにカニが入るととても豪華に見えますね。
カニの爪も入っていることがあります。
かまぼこ
かまぼこも魚肉のすり身からできています。
紅白にするとキレイですし縁起が良く見えます。
その他
野菜などについての由来についてはここでは割愛させていただきます。
マグロは縁起のいい魚とはいえない
このようにおせち料理にはマグロ加工品が見当たりません。
マグロ角煮とかマグロカマの塩焼きとか入っていてもよさそうですが実際に入っているの見たことないです。
大きさも関係するのでしょうがおせち料理にマグロは見当たらないように思います。
これはなぜかというと、
マグロは必ずしも縁起のいい魚でない
と言われているからです。
おせちが縁起を大切にするものなのでその中に入らないということです。
どういうことでしょう?
マグロの一番大きくなったものを「シビ」といいます。
このシビが死日を連想させるということで忌み嫌われるようです。
出世魚としても扱われていないのです。
祝いの席に出されないのです。
あまり縁起がいいものではないということですね。
おせち料理に使われない理由もこれと同じなのです。
まとめ
大人気のマグロが縁起のいい魚と見られていないなんて意外でしたね。
実際マグロの刺身は年末年始でも食べますからね。
おせち料理に使われないというだけのようです。
ただ最近はそういった形式ばったこととは関係なく地域によってはおせちに入れるところもあるようです。
たとえマグロがなくても今のままで内容的には十分ですね。
今年のおせちセットなにを選ぼうかな。
できたら早割期間中に買っておきたいものです。
<終わり>
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