みなさん、こんにちは。
リッキー最近水産部門の新人研修をしました。
その中でみんなの反応が良かったのがこの「あやかり鯛」の話でした。
鯛とついているのに実はタイの仲間でないという「あやかり鯛」。
今回みなさんにもこの話を紹介したいと思います。
無名馴染みのない魚が沢山いる
魚の種類は想像以上に多いものです。
市場に流通するだけでも「鯛」と名のつく魚は200種類以上と言われてます。
やっぱり魚の世界も競争が激しいものです。
魚自体はそんなこと関係ねえ!といったところでしょうが人間がなんとか商品としての価値を上げようと躍起になっているわけです。
素性が知られてない魚をいかに世間に馴染みを持たせるかということで人気の魚にあやかろうとするわけです。
その代表格が鯛(タイ)ですね。
このタイにあやかって名称に「鯛」をつけられる魚が結構多いものです。
偉大な存在の威光を借りるのは人間も同じ
魚も人間の世界でも同じですね。
偉大な人にあやかりたいということです。
親の七光や子供の栄光にあやかって商売したりしています。
何処の馬の骨かもわからない人が一流の人の名前や肩書きを利用して世の中に出るといった例も存在します。
今風の言葉でいうと「ブランディング」というのでしょうか。
ネームバリューの偉大さということでしょう。
そんなことが魚の世界でも起こっているのです。
実はタイ科のタイは4種類
一般的に食用として流通している魚という前提を入れさせていただくと鯛は次の4種類です。
タイ科の魚ということです。
- 天然真鯛 ・・・ スズキ目タイ科マダイ属
- チダイ(サコダイ) ・・・ スズキ目タイ科チダイ属
- キダイ(連子鯛、メッキ鯛) ・・スズキ目タイ科キダイ属
- 黒鯛 ・・・ スズキ目タイ科クロダイ属
この4種類です。
これらは正式にタイといっていい魚です。
正真正銘のタイということです。
鯛とついているけれどタイ科でない魚はこんなにいる!
それに対して名前に鯛とついているけどタイ科の魚ではないものは次の通りです。
君たちはタイじゃなかったのか〜!って感じです。
結局これらはタイの仲間でないんですね。
一応みんな馴染みある魚ではありますが「鯛」がついてるだけです。
ただこれらは天然マダイよりも市場価値が高かったりもするのであやかるというより似ているから鯛と付けられたということでしょう。
本当の意味の「あやかり鯛」と言えないかもしれません。
下記の魚もタイ科でありません。
イシダイ、イシガキダイ、ヘダイ、コショウダイ、コツダイ、ツボダイ、ブダイ、フエダイ、エビスダイ、アコウダイ、イトヨリダイなどなど
最近出世している魚も多いように思います。
他にもまだまだありそうですね。
それだけ天然真鯛の存在は大きかったんですね。
まとめ
魚の世界もやはりブランド志向が高いのかもしれません。
最近でいうと種類名称だけでなく産地や商標をアピールされています。
有象無象ある中でいかに商品価値を上げていくか、いわゆる「差別化」をしていかないとやっていけないんでしょうね。
しかしながらこんなにタイ科でないタイが多いというのはビックリします。
強いていうなら鯛を借りなくても勝負できる魚あるじゃないかということです。
当時はパッとしなくても今となっては人気で高値の魚になるということもあるということです。
結局おいしければタイ科であってもなくてもいいんじゃないかいうことでしょうね。
<終わり>