皆さんはカニを買うときにどんなお店で買いますか?
個人の鮮魚店に決めてるよ!とかたまたま安いの売っていたら買うよ!というように人によってさまざまだと思います。
今回はその中でスーパーで売っているカニについて上手な買い方を紹介したいと思います。
合わせていいカニの選び方やおいしい食べ方などカニ全般について解説してみたいと思います。
現役鮮魚バイヤーだからこそ得られる最新情報をお届けしたいと思います。
皆さんが必ずカニについて詳しくなれるように記事構成していますのでどうぞ最後までご覧ください。
この記事はこのブログで書かれたカニについての記事をさらに網羅的にまとめたものです!
ネット未公開情報などもっと詳しく知りたいという方にオススメです。
スーパーで売っているカニの種類
スーパーもいろいろあると思います。
ここでいうスーパーは日本海沿いの鮮魚が人気の繁盛店をイメージしてもらえるいいかなと思います。
スーパーでありながらいろんなカニをしっかり売ろうとチャレンジしているお店です。
そのほうが幅広く解説できると思います。
それとここでいうカニは鮮魚のカニです。冷凍解凍物でなく生のカニについての解説になりますのでご了承ください。
ということで前置きが長くなりましたが、
早速スーパーで売っているカニの種類について解説します。
スーパーで扱うカニは次の通りです。
地方に限定されるカニもありますがスーパーではこれくらいのカニを扱ったりしています。
タラバガニは高価なためスーパーであまり扱われないかもしれませんが相場によっては扱われる場合があるので入れておきます。
それぞれ簡単に解説します。
ズワイガニ

ズワイガニは皆さんもご存知ですね。
一番お馴染みのカニです。
資源保護のため漁期が限られたりします。
日本海側では10月、11月に解禁になるのでそこでこのズワイガニが市場に出回ります。
スーパーでも売ったりします。
近年は水揚げ状況も悪くて値段も高騰したりしています。
3月くらいで禁漁になったりしますので一部を除き夏場には売られてなかったりします。
>>ズワイガニ 〜いよいよ解禁初売り!【北陸・山陰】秋冬の味覚到来
>>加能ガニ最高峰のブランド『輝』登場 〜どんな基準を満したカニ?
コウバコガニ(ズワイガニのメス)

コウバコガニはズワイガニのメスというでその卵がおいしさが特徴のカニです。
漁期も短く好まれる地域も限られているので珍しいカニといえるでしょう。
こんな小さなカニをどうやって食べるのかと思う人も多いですが、食べる地域ではこの小さなカニをカットして食べたりします。
丸ごと食べるカニではないようです。
>>コウバコガニ(セイコガニ)解禁! 金沢で珍重される冬の味覚!内子外子絶品
紅ズワイガニ

ズワイガニに似ていますが、より赤い色をして住むところも違います。
ズワイガニに比べて身入りが少ないのでズワイガニに比べると相場はずいぶん安く感じます。
近年ズワイガニが異常な高値にあるのでその評価が見直されているカニといえます。
富山、新潟で獲れるカニです。
毛ガニ

毛ガニといえば北海道が有名ですが、能登の毛ガニも結構人気です。
足というより身と味噌がおいしいカニといえるでしょう。
蟹味噌の濃厚さはピカイチでしょう。
>>毛蟹(ケガニ) 能登の毛蟹は安いけれど身が詰まってあなどれない!
ワタリガニ

活きたワタリガニも市場には流通していて相場安い時にはスーパーでも売られています。
中華料理や韓国料理でよく使われます。
個人的には塩茹でで食べてもおいしいと思います。
冷凍解凍の切りわたりがにもあります。
お鍋の季節になると売場にでてきます。
安いけどバカにできません。
コレはコレで出汁がよくでるのでお味噌汁にいれでも美味しいものです。
アサヒガニ
このカニも地域限定ですがスーパーで売られていることがあります。
独特な形をしていてあまり食べるところが少ないようです。
タラバガニ

活きたタラバガニも売っていたりすることがありますが、よほどの店でないと置けない高価なカニになります。
冷凍カットされてパック物の方がおなじみかもしません。
年末に売られたりします。
最近は異常なくらい高くなってます。
ハナサキガニ

このカニは北海道方面のカニなので売られる地域が限定的です。
脚の突起が棘のようなので食べにくいカニです。
ズワイガニのように食べれます。
ツマジロガニ(ヒラツメガニ)

これも地域が限定されると思いますが、夏に獲れるカニとして存在価値があります。
生のカニは安くてお汁の出汁用に使われたりしますがそれなりに身も食べられます。
ヒラツメガニともいい、夏場カニの唐揚げで出てくるのはこのカニです。
>>つまじろがに(ヒラツメガニ)味噌汁いい出汁でて美味しい!夏入荷の小型カニ
サワガニ
淡水の小さなカニですが、これもスーパーにならべられるカニなのでここで紹介しておきます。
活きたものだけ使います。
これもやはり夏場に唐揚げ用で市場流通します。
食べ物としてより子供が喜ぶので仕入れたりする店が多いです。
総括
カニといってもいろんな種類がありますね。
基本冬が旬になりますが時期がズレるものもあります。
地域性が強いので地元では比較的買いやすくなっています。
スーパーでも選べるくらいの数のカニを置いてほしいものです。
美味しいカニの選び方
これらに共通していえることは、カニを選ぶときはカニの重さが一番大事ということです。
特にズワイガニは皆さんも食べる機会が多いのでその選び方をマスターしてほしいところです。
>>おいしいカニ(生)の選び方 【一番確実】プロはここを見る!
>>失敗しない香箱ガニの選び方〜押さえておきたい3つのポイント
黒いツブツブあるかには選んでいいの?
たまにカニの甲羅に黒いツブツブのついたカニを見ます。
この黒いつぶつぶの正体はカニビルの卵です。
これを選んでいいか悪いかは↓下の記事をご覧ください。
>>カニの甲羅の黒いつぶつぶはなに? ついていないほうがいいの?
タールのような黒いものに覆われてたカニは大丈夫?
これについてはカビ菌の一種がついたもののようです。
どんな菌なのかについては↓下の記事をご覧ください。
>>カニの甲羅に黒いタールのようなものが!【写真あり】食べて大丈夫?
カニの美味しい食べ方
いろんな食べ方がありますが一番美味しいのはなんといっても塩茹ででしょう。
シャブシャブ、鍋はもちろんのことグラタンやパスタの材料にしても非常に美味しいものです。
小さめのカニは殻ごと唐揚げで食べると美味しいです。
一通り見てみましょう。
主要な料理を簡単にみてみましょう!
焼きカニ
焼きがにをするなら脚の大きめなタラバガニやズワイガニがいいでしょう。
先にカットしてから焼いてください。
活きた鮮度いいカニなら半レアで食べるとまた美味しいでしょう。
塩茹で
なんといっても塩茹でが簡単で一番美味しいのではないでしょうか!
これについては別に記事を立てて解説したいと思います。
刺身・シャブシャブ・寿司
これも活きた鮮度のいいカニでないとできません。
生きたカニであればサッと湯に潜らせただけで身が花のように広がります。
鮮度のよくないカニだとキレイに開きません。
丼もの・チラシ寿司
主に加熱されたカニが使われます。
二杯酢、酢醤油と相性がいいです。
冷凍解凍ものを使ってもいいですがやはり自分でボイルしたカニの身をまめにほぐして、それをご飯にのせて食べたら天国へ登るような気分になるでしょう。
カニを食べる醍醐味がここにあります。
鍋
カニ鍋も美味しいです。蟹味噌を出汁がわりに使えればさらに美味しいでしょう。
一つ注意したいのが、鍋で使うカニは生のカニです。
冷凍解凍ものでもいいですが、ボイルしたカニは使いません。
やはり生のカニを使うといい出汁が出るものです。
天ぷら
天ぷらでカニを食べたら美味しいでしょうね。
大きめのかに脚を使う形になります。
カニの茹で方
ここでそれぞれのカニに共通の茹で方を紹介しておきます。
基本は、
沸騰したお湯に甲羅を下にして20分ゆでる
です。
どのカニもこの基準ですれば美味しく食べられるでしょう。
茹で時間
カニを美味しく茹でる時間は20分とありますがどこから20分なのでしょう?
ここは沸騰してカニを入れた時点からです
再沸騰でない点ご注意ください。
詳しくは↓下の記事で。
>>カニは何分茹でればいい? 20年間カニを茹でてきたプロが正しい茹で方紹介します。
塩加減
沸騰したお湯に塩を少し入れると美味しさが引き立つものです。
とはいってもどのくらい入れたらいいか慣れてないとわからないものです。
↓下の記事に詳しく書いてあります。
>>カニを茹でるときに塩をどのくらい入れる? 〜素材の旨味を引き立てる塩加減
中が黒くなっていた
見た目は赤々してキレイなカニなのになぜか黒い汁が?
中を開けてみると黒くなっていたりすることがあります。
結論からいうと黒い部分は食べられません。
原因はこちらの記事で詳しく書いています。ご確認ください。
>>茹でたカニの中が真っ黒だった原因はコレ!【黒い汁】食べられるの?
カニの消費期限
自分で茹でたカニはどのくらい日持ちするのでしょうか?
気になりますね。
大体その日入れて3日くらいは大丈夫です。
冷凍のカニの中身ってどんなだろう?気になります!
ちなみに冷凍のカニの中身ってどんなか気になりません?
結論からいうとそんなに悪くないですよ。
これも記事にしてあります。
こちらをご覧ください。
>>冷凍ずわいがにの中身を見てみた!カニ味噌はどのくらい入っているのか?
冷凍のカニといえば通販ですね。
通販のカニってどうなんでしょう?
イメージとしては大きなパックのカニが美味しそうです。
どうせ買うならたくさんカニ足の入ったパックがいいですね。
>>気になる通販のカニを見てみる
まとめ
海の幸の中でもカニは王様的な存在なのは間違いないようです。
高いカニもあれば比較的買いやすいカニもあります。
それぞれのカニの特徴を押さえて美味しいカニを選んでください。
やはりカニによって味が違うものです。
今回の記事で少しでもカニについて皆さんが詳しくなっていただければ本望です。
これから情報追加していきますのでたまにこの記事を見てくださいね。
<終わり>
ズワイガニ、コウバコガニ(ズワイガニのメス)、紅ズワイガニ、毛ガニ、ワタリガニ、アサヒガニ、タラバガニ、ハナサキガニ、ツマジロガニ、サワガニなどです。