生鮮品を扱う場合、中身の見えない商品は売れないというのが定説です。
実際私自身今まで相当数の水産加工品を仕入れて販売してきましたが、中身の見えない商品で売れたという経験はほぼないと言ってもいいくらいです。
包装パッケージをどんなにキレイにしても洒落た感じにしても中身が見えないものは売れないか売り難いものです。
ということもあってか生鮮品のほとんどが中身がみえる包装資材でパッケージングされています。
これはなぜでしょうか?
目次
中身が見えない商品が売れない理由
結論からいうと中身の見えない商品は使われている素材がわからないから売れないということです。
要は鮮魚においてはお客さんは素材原料を買いに来ているわけです。
そうするとお客さんにとってはどんな素材を使っているのかが大事になるのです。
だから素材が見えないと買いにくい買われないということになります。
グロッサリー商品は中身が見えることが最重要ではない
それに対して、グロッサリー、食品、日配の場合は中が見えない商品も数多く存在します。
そこでは素材よりも作っているメーカーがどこなのか、長年親しまれている商品なのかが重要になります。
もちろん素材が全く関係ないというわけではないですが商品としては生鮮加工品より素材感は求められません。
缶詰や調味料などイメージするとわかりやすいと思います。
それらは調理加工度が高い食品です。
大事なのは信頼できるメーカーが作ったものか、長年愛用されている問題のない商品なのかが大きな判断材料になるわけです。
水産売場で中身が見えないと売れない商品にはどんなものがあるか。
それに対して水産加工品は素材が非常に重要な要素になります。
例えば湯通し塩蔵わかめすなわち塩わかめが典型的な例です。
塩わかめは中身が見えないと売れません。
これはみなさんもご存じだと思います。
中身の見える青い袋に入って売られています。
それか中身が見える枠を作ってその中を透明にして中身が見えるようにしています。
本来塩わかめは蛍光灯の光に弱いとされているので中に光が入らないようにした方が商品管理は楽になるはずです。
しかし中身が見えないと売れないとメーカーもわかっているのであえて中身が見える小窓を作ったり透明の袋を使って中身を見せるようにしています。
素材を見せたいからです。
乾き物おつまみであってもそうですね。
鮮魚で扱うときは中身が見えるようになっていることが多いです。
コンビニの挑戦
ところが最近人気のコンビニの商品は中身を見せない商品化が図られています。
パッケージに商品のイメージ写真を載せてるだけです。
もちろん中身が見えません。
商品イメージなどの写真をつけたりはしていますが全く中身が見えないのです。
そして最近それらが順調に売れているということです。
これはどういうことなのでしょうか?
コンビニの中身が見えない商品の例
例えば、焼き魚は本来素材感が強い商品です。
鮭の塩焼きはどんな鮭なのかすごく大事です。
そうであるなら中身が見えるようにしないといけないはずです。
ところがコンビニでは中身が見えない包装パッケージにしているのです。
長年鮮魚小売りしてきたとしても中身が見えないというのは残念な結果に終わると思ってしまいます。
コンビニで中身が見えない商品が売れている理由
なぜ中身の見えない包装資材の商品が売れるのか。
それは、中身の素材が美味しいからです。
何度か食べていて味が食べる前にもうわかっているんですね。
要は中身が見えなくてもその商品が美味しければ売れるのです。
商品に対する信頼が出来上がっているということです。
特にセブンイレブンの商品力は抜群にいいように思います。
本当に旨いんですね。
それがわかっていれば例え中身が見えなくても売れていくということです。
そこでは中身が見える見えないというのは関係なくなるわけです。
まとめ
とはいえ、なかなかそれだけの美味しさを伴った商品というのは存在しません。
しかも食べなくても美味しいのがわかるレベルというのはかなり難しいものです。
なので通常は中身を見せる工夫をしなければなりません。
小売りのみなさんがどう感じているかわかりませんが、少なくとも素材が見えない包装パッケージの商品はうれないので、あまり扱わない方が得策といえます。
それは素材が見えないからということになります。
<終わり>
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