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カレイ(生)の種類【まとめ】それぞれの違いを詳しく解説

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日本海ではとても水揚げされる魚の魚種が多いと言われています。

その象徴的なものがカレイの種類の多さです。

スーパーに普通にカレイが5種類くらい置かれていたりすることもあります。

それだけカレイが水揚げされ地元民に食べられているんですね。

鮮度のいいカレイは本当においしい

ものです!

ただ、カレイって海の底を這いつくばって棲んでいることもあるせいかいまいちマイナーな魚です。

観光アピールしようとしてもカレイでは売りになりません。

カニや海老のように観光地や自治体、飲食店も広告を入れてお客さんを呼んだりしません。

結局家で食べる魚なんですね。

ということあって北陸以外の人にはあまり知られていないのです。

そこで今回この日本海でとれる新鮮なカレイこと紹介してみたいと思います。

この記事を読むことで鮮魚のカレイのことかなり詳しくなります。北陸に転居されたばかりの人、最近魚屋さんでお仕事を始めたという方にとって有益な情報満載です!

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金沢北陸のカレイ事情

笹がれい、すがれい、口細かれい、赤がれい、なめたがれい

金沢の鮮魚店や地元のスーパーでも常時5種類のカレイが売場に並んでいたりします。

実は北陸全体で見るとまだまだ多くのカレイが鮮魚店の店頭に並んでいるのです。

あわてがれい、めいたがれい、だるまがれいなど。

もっとあると思います。

なんでそんなにカレイの種類が必要なのと思われるかもしれませんが、それだけ水揚げされるということなのですね。

昔からこれだけ獲れるから当たり前のように店先にならんで売られているわけです。

もちろん、毎日これだけのカレイが並んでいるというわけではありません。

その時期やタイミングによってあったりなかったりもします。

それだけ日本海の魚の種類は多いということです。

とくに金沢の人はカレイを本当によく食べます。

それぞれ特徴や味が違うんです。

他の土地の人から見たらどこが違うのということでしょうがそれぞれ使い分けしているのです。

ここは長くなるので後ほど解説させていただきます。

あと、もう一ついうなら金沢北陸では冷凍のカレイは売れません

関東などで売っている冷凍解凍の浅羽がれいも一応市場で取り扱いあります。

卵をたっぷり持っていて煮付けにしたらおいしいですよね。

関東では当たり前のように売っているのでリッキーもチャレンジして売ってみましたが完敗でした。

なぜかわかりますね。

新鮮なカレイが獲れるのになんで冷凍解凍が必要なのということなわけです。

ただ、魚を売る側としては常時5種類のカレイが並べるのは大変です。

残ったりすると後処理が大変だからです。

だから小さい店は種類を限定して売ったりしているのです。

そんな諸事情を整理してそれぞれのカレイについてみていきたいと思います。

できるだけわかりやすく構成しましたのでどうぞ最後までご覧ください。

>>カレイのウロコが抜群にとれるたわしがコレ!(金属片混入防止対策)

金沢北陸の魚屋さんに並ぶカレイの全種類

基本5種類のカレイ
その他のカレイ

こうやってみるとすごい数ですね。

主に底曳網漁で獲れるということで9月から6月の間シケがなくて天気のいい日になるとこれだけの魚が並ぶわけです。

もちろん全部並べるところは少ないでしょうが市場ではこれだけのカレイを扱うのです。

近江町市場、いきいき市場、魚屋、地元のスーパーに行くと買えます。ナショナルチェーン店などでは種類を限定しているようです。

特に金沢の地元のスーパーではニュー三久、コープおおぬか、プラント3あたりがカレイの種類多いのでおすすめです。

それぞれのカレイの特徴

それぞれのカレイの特徴を一覧にしてみました。

名称値段入荷量特徴
笹がれい高い少ない薄いカレイの女王                     
すがれい普通普通普通通が好むカレイ
口細がれい普通多い厚い大衆魚
赤がれい普通多い普通焼魚が人気 新潟・東北では煮付魚
なめたがれい安い普通薄いコラーゲン 若干にニオイあり
あわてがれい安い多い普通独特な匂いが嫌われる 干すと消えるという
だるまがれい安い少ない厚い大型になる 新潟・東北に行くと高級魚
すずめがれい安い少ない厚い菱形をしたカレイ 北陸では人気がない
白がれい普通少ない普通七尾では刺身で使うとのこと
ねじらがれい普通普通普通夏に底曳魚がないときに重宝するカレイ

名称をクリックすると詳細また画像が見ることができます。このサイト(さかなのさ)の個別詳細ページに飛びます。

笹がれい

一番高価なカレイです。

本当はこれを選びたいけど高くて別のカレイにするという人が多いです。

キメの細かい身質が上品な味わいが特徴です。

高齢者、幼児、病みあがりの人もオススメといわれています。

<見分けるポイント>

おちょぼ口と細長いスラッとした体型。

なめたと間違いやすいです。

笹がれいは腹が無地でキレイというところかな。

すがれい

大型なものは笹がれいと同じくらい市場価値高いです。

この中では一番水揚げが少なく鮮度落ちも早いので地元では特に魚通の人が選ぶカレイと言われています。

<見分けるポイント>

口が見る。

への字口です。

体型も◇ひし型に近いです。

同じへの字口の赤がれいと間違いやすいです。

体色を見ると無地で赤い斑点がないところが違います。

尾の先が緩やかな三角です。

口細かれい

比較的大衆魚的なカレイです。

金沢では一番人気なカレイです。

解禁日などは1尾700円、800円の口細かれいがポンポン売れるのをみると本当にカレイが好きな土地だなと思ったりします。

肉厚で煮付けにしてもコボっと身がとれるので食べやすいのも人気の一つです。

昔は安かったのですが最近は高いです。

<見分けるポイント>

やはり口を見ます。

おちょぼ口で唇があるのが特徴です。

マガレイとはおそらく同種なので区別しにくいです。

呼び方の違い程度に考えています。

ただマガレイは尾に近い両側の黄色いところが濃かったりするので区別することがあります。

赤がれい

赤がれいは塩して少し干してから焼いて食べると美味しいといわれています。

加賀方面、福井などで人気です。

煮崩れしやすい魚なので煮付けに向かないという言い方をする人もいますが煮付けも間違いなく美味しい魚です。

新潟北海道でも獲れます。

<見分けるポイント>

たまにすがれいと間違うことがあります。

全体的に赤みを帯びて赤い斑点が出たりするのでわかります。

尾の先がまっすぐだったと思います。

なめたがれい

水揚げが多いせいか見た目が悪いせいか相場は安い魚です。

とはいえ、ゼラチン質も多くとても美味しいカレイです。

少し独特なにおいがある点が嫌われるのかもしれませんが安くて美味しカレイです。

<見分けるポイント>

ヒレが黒いのと体表にヌルミがあるのでわかります。

小さいサイズとかだと笹がれいと見間違うときがあるかもしれません。

顔が丸みを帯びていてヒレが黒いところで見分けます。

全体の様子も少し違います。

あわてがれい

安いカレイで独特なにおいがあるので鮮魚として使われる地域が限定されます。

むしろ干物にすると商品価値が高まるカレイといえます。

<見分けるポイント>

白い赤がれいみたいな感じに見えます。

ヒラメの逆って感じです。

口先も尖って上を向いているイメージ。

ヒレが黒いところも特徴的です。

ねじらがれい

夏に刺し網でとれるカレイです。

舌平目のことです。

夏に他のカレイがとれないのでこのカレイの需要が増えます。

<見分けるポイント>

他のカレイが少ないときに取れるのですぐわかります。

顔も特徴あります。

赤と黒の違いは文字通りヒレ近くの色がそれぞれ違います。

カレイのおいしい時期

赤がれい

特に3月ごろの子持ちのカレイはおいしさ倍ですからおすすめです。

ただ卵を持つということは身の栄養が全部卵にいくということなので身が痩せてブヨブヨになってるものも多いです。

身をおいしく食べたいということなら9〜11月くらいが身がしっかりしておいしいものです。

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煮付けにおすすめのカレイ

基本的に全カレイ煮付けにしておいしいです。

ただ、あわてがれい(宗八がれい)だけは臭いが強く個人的におすすめしません。

ポイントとしては、

身が緻密細やかかバラッと荒いかだと思います。

身が緻密で細かいカレイ ・・・笹がれい、すがれい、

身がバラっと荒いカレイ ・・・赤がれい

赤がれいは身離れがいいというか煮崩れしやすいということは料理が難しいということです。

火を強くし過ぎず、みりんなどでしっかり身を固めような料理するのがコツです。

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塩焼きにおすすめのカレイ

基本的にどのカレイも干物にしたり焼いて食べてもおいしいです。

特におすすめなのが赤がれいです。

振り塩で焼いても一夜干しで焼いてもおいしいです。

すがれいや口細カレイもしないことはありません。

なめたがれいは独特の匂いを発することがあるのであまり塩焼きしないと思います。

なめたがれいは煮付けがおすすめです。

唐揚げにおすすめのカレイ

唐揚げもどのカレイも美味しいと思う。

むしろ小さいサイズを唐揚げと考えたほうがいいかもしれないです。

そして食べやすさを考えると骨がゴツくない笹がれい、なめたがれいがおすすめ。

ただ骨までは食べれません。

すがれいの小さいサイズもよく唐揚げにされる。

他のカレイは骨が硬いので飾り包丁を入れる必要がある。

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まとめ

一くくりにカレイといってもそれぞれ特徴・個性がありますね。

金沢北陸のカレイ事情はなかなかなものですね。

これだけの種類と用途があるわけですから外国産の冷凍のかれいの出る幕がないわけです。

ただ残念なのは、家庭料理の代表選手ということもあってなかなかおいしい煮付けを食べさせてくれる料理屋さんが少ないことです。観光旅行で来た人が食べたり楽しんだりしにくいんですね。

刺身とか焼き魚はたくさんあるのですが居酒屋のメニューにも煮付けはあんまりのってないですね。

高級な寿司屋さんとかに行ったほうが食べられるのでしょうが…。

とはいっても駅前の全国チェーン店の居酒屋でカレイ煮付けを選択すると残念な結果に終わるでしょう。

地元の味食べたいですもんね!

まめにおいしい煮付けの食べられる店紹介していきますね。

<終わり>

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リッキー
鮮魚アドバイザー・刺身インストラクター・現役水産バイヤー 30年間培った鮮魚の販売、加工、管理技術を初心者に向けてわかりやすく解説。 なかなか教えてくれない秘技裏技も惜しげもなく公開。 一般向けにはみんなが笑顔になるお刺身の作り方ご案内。 すべてが魚食好きの人のために!日夜リアル、WEBで奮闘しています。 有限会社西村研究室(水産コンサルタント事務所)所属